4人のアイドル人生は、こうして始まった

──まずは自己紹介からお願いします!
眠瀬ぴぴ:キュン!?恋堕ちキューピッドのみるくぶるー担当、眠瀬ぴぴです。
ナナ:Panic Monster !n Wonderlandの青色担当ナナです。
アオハル ラムネ:点染テンセイ少女。のサイダーブルー担当のアオハル ラムネです。
Ice:GANGDEMICのリードボーカル、オレンジ担当のIceです。
――今回はこの4人に集まっていただきました! よろしくお願いします!
4人:よろしくお願いします!
――早速ですが、皆さんが何故アイドルになったか、それぞれ教えていただけますか?
Ice:私は、元々アイドル好きということもあったんですけど、歌を歌うことが大好きで学生の頃に一度、音楽の道に進みたいと先生に相談したくらいなんです。でも、当時は進学を進められてしまって諦めたんですけど、人生って一度きりですし諦めたくない、後悔したくないと思って。そんな時に見つけたのが、この事務所のオーディションで、受かることが出来ていまここにいます。
アオハル ラムネ:私は、小学生の頃はエンタメとか全く興味がなくて水泳一筋でやっていたんですけど、中学1年生の時に姉に誘われて、NHKの「天才てれびくん」のイベントに行って自分と同世代の子たちが大きなステージで歌って踊っているのを見て、すごいなって。キラキラしてる姿を目の当たりにして歌とダンスをやりたいと思い、習い始めて。同じスクールの子がアイドルを始めたことで、自分もオーディションを受けてアイドルになりました。
ナナ:私は小学校の頃からK-POPアイドルがずっと好きで。ただダンスを習うまでは踏み切れず、密かに自宅で練習してそれで満足だったんですよ。でも進路選択の時に保育園の先生になるかアイドルになるか悩んで……。それこそアイドルって今しか出来ないものじゃないですか?! だから、今自分が持っている力で勝負したいなと思って、この事務所のオーディションを受けて、パニモンに入りました。
眠瀬ぴぴ:私はずっとダンスをやっていて、ついこの間までずっとダンサーとして活動していました。ダンサーの時は東京ドームに立つこと、大好きなお笑いやK-POPに携わりたいというのが大きな目標だったんですけど、それを全て経験させていただいて、次の目標を何にしようと考えた時、幼稚園生の頃の夢だったアイドルにチャレンジするなら今だと思って、アイドルを始めました。
――第一段階の夢は全て叶えちゃったんだ。
眠瀬ぴぴ:はい! K-POPはアイドルさんのバッグで東京ドームで踊って。お笑いの方は、番組のライブとか番組内の踊るコーナーで芸人さんに踊りを教えるお仕事をやらせていただきました。第一段階はクリアしました。
――すごいな! 4人はアイドルになってみて、感じることはありますか? 例えば、変わった部分や成長した部分など。
Ice:私は、周りの様子を伺ってしまったり、本当の自分って?と思うことが多い性格だったんですけど、今は自分が好きなように生きることが、自分らしさかなと思っていて。日々そうやって生活できていることがすごく幸せです。人生の中で今が一番幸せです。
――好きなことが出来ている実感があるんですね?
Ice:歌えているし、踊れているし、ファンの方のことがめちゃくちゃ好きなので毎日いろんな人と幸せを共有できているのが、私にとっての幸せです!
――アオハルさんはどうですか?
アオハル ラムネ:大変だったことは、学校と活動と習い事と部活が重なった時期が鬼のように大変でした。変わったなと思う部分は、KABUKIMONO'DOGsという組織が大きくて、そこにいる自分の立ち位置というか、上の人から求められていることを考えたり、その組織の中で自分ができることって何だろうと考えたり、考え方が広くなりました。
――それは、めちゃくちゃ成長ですね。ナナさんはどうですか?
ナナ:元々、自己表現が得意ではなくて、感情を表に出すのが苦手だったんです。でもパニモンに入ってから自分を出すことの楽しさとか、感情を口に出したりとか、ダンスで表現できたりとか、そういう経験から感情を出せるようになったおかげでちょっと明るくなったと思います。最初はめちゃくちゃ根暗だったと思います(笑)。
アオハル ラムネ:確かに、パニモンちゃんに入ってからいつも笑ってる印象が強いです! リーダーだから大変なはずなのにいつも笑ってる。それが素敵だなと思う。
ナナ:楽しいんです!
――素敵ですね。ぴぴさんはどう? 自分の第二章がスタートしたわけですけど。
眠瀬ぴぴ:ダンサーの時はアーティストさんのライブをよりよくするためにはどうするのかを考えていました。でも、今は私を見に来てくださる方が多くて、私のためにペンライトを照らしてくれている、その状況がすごく嬉しくて。舞台の上に立つ時の意識、みんなの顔を見たりするのがすごく楽しくて、自分の中で魅せるものというよりみんなと一緒に楽しむものというふうに意識が変わりました。
KABUKIMONO'DOGsを担う、それぞれの決意と思い
――では、ここからはKABUKIMONO'DOGsの推しポイントを語っていこうと思います。Ice:ライブ本数が多いところですね! 私はファンの方に毎日会いたいタイプなんですよ! 上京してきたんですけど、上京すると家族で暮らしていた状況からひとりで暮らすことになって東京に友達がいたわけでもないので、会えるのはメンバーとファンの人や事務所の方だけ。ライブ本数が多いことは、嬉しいし経験をたくさん出来ることで力にもなると思うので、常に自分の成長に繋げていける環境はとてもありがたいなと思います!
アオハル ラムネ:私は二つあって。一つ目は楽曲制作会社が大元なのでグループに沿った曲を書き下ろしていただける。今のグループを見て曲や歌詞を書いたりしてくれることが、直でやり取りできるからこその強みかなと思います。二つ目は先輩方が道を作ってきてくださったからこそ、テンテンやパニモンちゃんがサマソニにまで出れるようになったというのが強い。アイドルフェスももちろんですけど、そこを飛び越えた界隈にもアプローチ出来るのは今までの功績があるからこそだなと思います。
ナナ:私は、スタッフさんに支えていただけているということ。自分のメンタルケアじゃないですけど、不安に思ったことやパニモンでやりたいことを聞いてくれて全面的にサポートしてくれる環境がめちゃくちゃありがたいです。それこそ、昨年のLIQUIDROOMのワンマンは、私たちのやりたいことを詰め込んだくらいのライブで、自分たちのやりたいことをほとんどやらせてもらった。私たちは、スタッフさんに支えられて活動が出来ているなと思います。
眠瀬ぴぴ:たくさんのアイドルさんが所属する中で、それぞれの個性が唯一無二だなと思っていて。そこが魅力だと思います。グループの雰囲気や楽曲、メンバー1人1人が唯一無二な個性を持っていてキラキラしてる。すごく素敵だなと思います。あとは、月30本以上のライブがあるので、ファンの方に会える分母が多いじゃないですか。1ヶ月の中でもぐんぐん経験値を積めるのがすごく素敵だなと思います。
――アオハルさんが、先ほど先輩のお話をしてくれましたが、KABUKIMONO'DOGsといえば、神使轟く、激情の如く。の存在は大きいと思うんです。そんな彼女たちが活動に幕を下ろして、次を担うのはきっと4人を含む後進のグループ。今後1人のアイドルとして、グループとして、どう頑張っていこうと頑張っていきたいと考えていますか?
Ice:神激さんは独自のスタイルでアイドルの幅を広げてらっしゃったグループだと思うんですけど、GANGDEMICは2023年から主催のサーキットでバンドとアイドルを呼んでいたり、バンドと2マンをやったりとか、アイドルの枠だけではなく、いろんなフィールドで独自のスタイルを確立、追求していきたいというのがグループの目標なんです。そのために5月19日に4th Anniversary "Revenge" Oneman Live『GANGDEMAXIMIZE』と題して、コロナ禍でフルキャパでやれなかったワンマンを今回フルキャパでやるんです。新体制になって、ソールドアウトさせるというのは、まず1番の目標です。
個人としては単純ですけど、出会ってくれた人を一人でも多く幸せにしたいという思いがあるから、自分の大好きな歌、GANGDEMICの音楽で誰かの人生を変えたいという思いでアイドルをやっていきます。
アオハル ラムネ:神激さんとはツアーを一緒に回らせていただく機会が多かったんですけど、その時、先輩を見に来ているファンがすごく多くて。その状況がすごいという感情ももちろんあったけど、全国にファンがいることが羨ましいし素敵だなと思ったんです。やっぱりテンテンの目標である47都道府県ツアーというのは、実現したいし、47都道府県にファンの方を作る。ワンマンを成功させたいというより、ファンを増やしてワンマンの集客に繋がって成功するようなグループになりたいです。
個人としては、グループを支えられるようになりたいです! しっかり者と言われることが多いんですけど、謙遜しちゃうんです。でも今後は「しっかりしてるよね」と言われたら自信を持ってそうなんです!って言えるようにしたいなと思います。
ナナ:神激さんとご一緒させていただく機会が多くて。そういう意味では、事務所1仲良くさせていただいた自信があるくらいツアーに出演していただいたり、させてもらったりしていたんです。どのグループよりも神激さんの背中を見てきてた数が多いから、私たちに出来ることってたくさんあると思う。パニモンは11月にZepp Shinjukuで3周年のワンマンをやるんですけど、とにかくそこまでの期間で小さな目標を立てつつ、走り切ろうと思っています。神激さんとはジャンルは全く異なるけど、マインドはロックで行きたい。事務所を背負えるくらいのグループにパニモンはなりたいです。
個人としては、この子がいるから大丈夫だよねというか。ナナがいるからメンバーが頑張るキッカケになったり、お客さんにもナナがいるから大丈夫だなと思ってもらえるようなリーダーになりたいです。ただ引っ張るということは苦手なので、先頭に立って最大限の努力をしてやれることをやり切りたいです。背中で見せます。
眠瀬ぴぴ:神激さんは伝説のポケモンというイメージがあるんです。入って間もないということもあり2回しかライブを見れなかったんですけど、それでも衝撃をすごく受けたし、フライヤー配りの際も「神激の事務所の?」って声をかけていただけることも多くて。だから、神激さんのように記憶に残るライブ、たくさんの人に名前を覚えてもらうことをまずは頑張りたい。キュピドとしてデビュー1年を迎えるにあたって、少しずつ大きなイベントに出させていただけるようにもなったので、ライブの帰り道に「あのグループ良かったな」と検索したくなっちゃうようなパフォーマンスを出来るようにしたいです。
個人としては、5月と7月に新曲をリリースするんですけど、人生で初めてレコーディングが控えているんです。ダンスしかしてこなかった自分なので歌はメロディとしか認知してこなかったので、すごくドキドキしてる状況(笑)。だから歌を頑張りたい! キュピドが大好きだし大きくなりたいというやる気があるので、私もキュピドを知ってもらえるキッカケになれるように先輩たちからたくさん吸収して全部頑張りたいです。
学生時代の思い出は?!

――今後の目標がそれぞれ聞けたので、ここから今回の衣装である制服にちなんで4人の学生時代についても聞こうと思います。皆さんはどんな学生時代を過ごしました?
Ice:周りに合わせがちで取り繕うことが多かった学生時代でしたけど、新入生歓迎会の部活紹介で軽音部のドラムの先輩を見て、あの人と話したい!と思って楽器も出来ないのに軽音部に入って。楽器が出来ないから、歌うしかないということで初めて文化祭でパフォーマンスをした時、自分の歌でこんなに楽しんでくれる人がいるんだって思ったんです。そこで歌うことの楽しさやパフォーマンスすることの楽しさに気付いて、そこから自分の好きなことをやりたいって思えました。
アオハル ラムネ:私は、生徒会をずっとやっていました。
――謙遜しちゃうってさっき言ってたけど、それはしっかり者ってことだよ!
アオハル ラムネ:(笑)。一つ自慢があって、高校1年生の時に1学年8クラスくらいあって、生徒会選挙で全クラスから投票されて! それがすごく嬉しかったです! 中高と生徒会に入っていました。
――学生時代の思い出は生徒会活動ということですね?
アオハル ラムネ:生徒会とバスケ部と空手部と少林寺拳法と……、少林寺拳法は学生大会で優勝したことがあります。武道館で披露演舞みたいなことをやりました。
――すごいな。色々やりすぎじゃない? 小学生の頃は水泳も?
アオハル ラムネ:あと、和太鼓もやってました!
ナナ:すごい! ちなみに私も中学生の頃は生徒会で副会長をやってました。
――おお! 優秀なメンバーが揃いましたね。
ナナ:あとは、剣道部に入っていて。6歳から高校生まで剣道漬けの毎日を送ってました。
――好きだから続けてこれたの?
ナナ:最初は家族の半分が剣道経験者で、そこから興味を持って始めて、気付いたら高校までやってました(笑)。
――なるほど。剣道女子いいですね。ちなみに得意科目はなんでした?
ナナ:国語と音楽です! あとは体育も好きでした!
――ぴぴさんはいかがですか?
眠瀬ぴぴ:私はとにかくずっと踊ってました。週5〜12回くらいレッスンやリハに通わせてもらっていて。その時からレゲエのキッズバトルの大会で全国1位になったり……。
3人:すごい!!
眠瀬ぴぴ:えへへ(笑)。あとは、アーティストさんのバッグをやらせてもらったり、とにかくずっと踊っていたので、学校でも頭の中はダンスでいっぱいで、それが影響してか学校では大人しい生徒だったと思います。あまり人と話せなかった。
――外で発散してたタイプ。
眠瀬ぴぴ:そうです! 学校では頭の中で踊っているか、寝ているか……(笑)。
――(笑)。でもレゲエだけじゃなくてもっとたくさんのジャンルが踊れるでしょう?
眠瀬ぴぴ:10ジャンル踊れます!
――じゃあ、踊りに関しては誰にも負けないですね。
眠瀬ぴぴ:そうですね! ストロングポイントです!
4人で楽しく話せた、いい1日
――では、最後に、今日はたくさんお話しましたけど感想を1人ずつ聞いてもいいですか? ぴぴさんは先輩3人との会話だったと思うけど。眠瀬ぴぴ:超緊張しました……。実は昨日2時間くらいしか眠れず。
アオハル ラムネ:撮影があるのに!!
眠瀬ぴぴ:撮影がありますと聞いた時はグループでだと思ったんですけど、詳細をいただいた時に「1人だ! それも先輩方とご一緒に!?」って(笑)。あとは質問の答えを考えながら、ヤバイヤバイってずっと思っていて緊張したんですけど、先輩たちが優しく見守ってくださったので、嬉しかったです。ありがとうございます。
――嬉しかったなら、良かった! ナナさんはどうですか?
ナナ:ヘアメイクまでしていただいてインタビューを受けるって初だったのでどんな感じかも想像できずドキドキでここまで来たんですけど、皆さん優しくて、同じ事務所のクルーが一緒に居てくれて心強いなと思いました。楽しめたので、良かったです! 聞けない話も聞けて面白かったです。
――アオハルさんはいかがでした?
アオハル ラムネ:学生時代の話は喋る機会はないので、そういう背景があって今があるんだなと、それぞれ奥深いですね〜。やっぱり同じ事務所の仲間として頑張りたいし、それぞれが頑張っていることも知れたので、テンテンも負けないようにみんなでアイドル界を守っていけたらなと思います!
――では、最後にIceさんはどうでしたか?
Ice:お話することはあってもこうやってじっくりお話することはなかったので、すごく楽しかったし、嬉しかったです!! それぞれのアイドルやグループにかける思いを知ることができて、余計に大好きっ!って気持ちになりました!!
PHOTO:竹内賢一(SQUARE)
TEXT:笹谷淳介