強くなるための答えを探して
2025年6月4日発売のSixTONESの15thシングル『BOYZ』。表題曲である『BOYZ』は、4月3日放送開始のTVアニメ『WIND BREAKER Season 2』のオープニングテーマに起用されています。
『WIND BREAKER Season 2』は、にいさとるによる人気ヤンキー漫画を原作としたアニメの第2期です。
そのオープニングを飾る『BOYS』は、自分の居場所を見つけ守りたいもののために全力で戦う強さを、疾走感あふれるバンドサウンドに乗せて描写するラウドロックとなっています。
作品の中にも見られる男同士の友情や絆を見せてくれるSixTONESだからこそ表現できるメッセージが詰まっています。
どのような内容になっているのか、さっそく歌詞の意味を考察していきましょう。
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満たされないままだった
独りよがりの Emotion
はぐらかすように
Bring it on 風を切って
失うものなんてない
守るべきものもない
遠吠えはいつか
蒼い空に Fly away
≪BOYZ 歌詞より抜粋≫
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冒頭で主人公は「満たされないままだった」と吐露しています。
「独りよがりの emotion (感情)」を抱え、自己過信して自分の殻に閉じこもっているようです。
本当は不安や迷いがあるのに、それを知られたくなくて「はぐらかすように bring it on (かかってこい)」と強気に振る舞います。
「失うものなんてない 守るべきものもない」、己の強さだけで進んでいけると思っていました。
しかし、心のどこかではそれが虚勢から来る「遠吠え」でしかないことも分かっているのでしょう。
混沌とした心情と「蒼い空」との対比が切なく感じられますね。
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Just tell me everything
答えを探しながら
たとえ無謀だと
言われても構わない
≪BOYZ 歌詞より抜粋≫
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人との繋がりを通して成長した今、「Just tell me everything (ただ全てを教えてほしい)」と願っています。
本当の強さや人生で大切なことの「答えを探しながら」生きる日々。
「たとえ無謀だと言われても構わない」から、新しいフェーズへともっと成長し、強くなりたい気持ちが読み取れます。
失敗を恐れず突き進む
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Don't look back
モノクロの世界を抜け出して
此処にいる意味が
何かを背負う日々が
たとえ幻になったとしても
≪BOYZ 歌詞より抜粋≫
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主人公は「Don't look back (振り返るな)」と自分を鼓舞しています。
かつて孤独に戦っていた頃の「モノクロの世界を抜け出して 此処にいる意味」が必ずあるからです。
失うものも守るべきものもないと言い切っていた主人公が「何かを背負う日々」を懸命に生きています。
失敗して全ての努力が「幻になった」と感じる結果になるとしても、精一杯努力し戦ってきた時間が無駄になることはありません。
だから過去ではなく、今を見つめて戦い続けようとする強い意志が伝わってきます。
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今、扉を開けるんだ
起死回生 望んだ Future
手を伸ばして たぐり寄せる
This is my revolution ただ
突き進んでいくだけ
運命さえ 片っ端から
Get out of the way
≪BOYZ 歌詞より抜粋≫
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「扉を開ける」とは未来に踏み出すということ。
過去の自分を乗り越え、「起死回生」を望んで行動を起こします。
「This is my revolution (これが俺の革命だ)」と誇りを持てるほど、今の自分と仲間を信じているため、「ただ 突き進んでいくだけ」でいいのです。
「運命さえ片っ端から get out of the way (道を空ける)」ような堂々とした態度が勇ましく感じられます。
守りたい気持ちが人を強くする
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I'm gonna do it, alright?
根拠も何もない
行く手を阻む奴は皆 No more chances
似ても似つかないヒーローに
成り上がれ 笑え
共に Prove my story, yeah
≪BOYZ 歌詞より抜粋≫
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「I'm gonna do it, alright? (俺がやる、いいな?)」のフレーズから、先陣を切って戦いに挑む姿勢が垣間見えますね。
勝てる「根拠も何もない」のに立ち向かうのは無謀な行為に思えますが、固い信念があるので決して逃げないと決めています。
自分の「行く手を阻む奴」にチャンスを与えるつもりもありません。
過去の自分とは「似ても似つかない」誰かのヒーローになりたいという願いがあるからです。
「prove my story (俺の話を証明する)」という言葉の通り、有言実行するために恐れに負けず立ち向かいます。
そして、最後に笑うのは信念を持って戦う自分たちだと信じています。
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誰かを守る強さを
この心臓に宿して
綱渡りのように
Climb to the top
≪BOYZ 歌詞より抜粋≫
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本当の強さとは、単なる力だけではなく心が重要です。
人を想い「誰かを守る」意志を持ったとき、さらに大きな原動力を得ます。
行おうとしていることは「綱渡りのように」危険で、失敗のリスクは大きいでしょう。
それでも「Climb to the top (頂点へ登る)」と決意しています。
守りたいものを見つけた主人公の内にみなぎる力が、聴く人にも伝染してくるような熱い歌詞です。
力を与えてくれるメッセージソング!
SixTONESの『BOYZ』は、『WIND BREAKER』のキャラクターたちが持つ信念や強さが感じられる楽曲です。年若い少年でも誰かを守りたいという想いを持って全力で挑めば、きっと強くなれます。
ぜひリピートして、楽曲が持つパワーやアニメとのリンクを楽しんでくださいね!