米津玄師、TVアニメに引き続き劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌を担当
米津玄師が、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として新曲「IRIS OUT」を書き下ろし、物語のメインテーマとして使用されることが発表されました。本楽曲は、アメリカ・ロサンゼルスで開催されたAnimeExpo2025内、MAPPAトークイベントにて公開された本予告で初披露。
TVアニメ版主題歌「KICK BACK」に続く本作も、米津の世界観が炸裂する内容となっている。
米津玄師は、
TVアニメ版に引き続き劇場版の楽曲も担当できて光栄の限りです。
原作のレゼが写ってるページを四六時中開きっぱなしにして睨みつけながら作りました。
よろしくお願いします。
引用:https://reissuerecords.net/2025/07/04/irisout_chainsawman/
とコメントしており、原作への強い愛とこだわりが伺えます。
米津玄師が手がける主題歌「IRIS OUT」の歌詞の一部が明らかに
米津玄師が手がける主題歌「IRIS OUT」の歌詞の一部が、YouTubeチャンネル『MAPPA CHANNEL』にて主題歌入り映画予告映像が公開されています。主題歌入り予告
「IRIS OUT」とは、映像技法の一つで、画面が円形にフェードアウトしていく表現のこと。
アニメや映画のラストシーン、特に“トホホオチ”として使われることが多く、どこか諦念や悲しみ、皮肉が込められる演出として用いられることが多い技法です。
この曲が描くのは、まさにデンジとレゼの関係そのもの。
初めて“愛”らしきものを感じ始めたデンジと、任務として近づいたレゼ。
その刹那的な関係が終わりに向かう瞬間、カメラの絞りのように二人の視界は狭まり、暗転する。
この「アイリスアウト」は、物語の終焉とデンジの心の崩壊を象徴しているのだろうと考えられます。
TVアニメ主題歌「KICK BACK」が激しくノリの良いロックナンバーだったのに対し、「IRIS OUT」はよりラップ色を感じる、実験的な構成が特徴。
しかしそのビートの奥には、感情の爆発、矛盾、痛み、そして切なさが折り重なっているように感じます。
米津玄師は、デンジの複雑で未成熟な感情と、レゼという存在の美しさと恐ろしさを、音楽という形で立体的に描き出しているのでしょう。
米津玄師「IRIS OUT」が映す、レゼとデンジの儚い愛の行方
米津玄師の「IRIS OUT」は、恋に落ちる瞬間の甘さと、それが崩れ去る無常を、一つの映像表現「アイリスアウト」に重ねて描いたと考えられる異色の楽曲。TVアニメ「KICK BACK」の暴力的エネルギーとは一線を画し、より内面的で、痛切な感情のドラマが強調されている。
映画『チェンソーマン レゼ篇』は、原作でも屈指の感情的エピソードであり、そこに「IRIS OUT」が加わることで、デンジとレゼの関係性により深い陰影をもたらすでしょう。
映画の公開、そして「IRIS OUT」のフル音源の解禁が今から待ち遠しい。
フルサイズのリリース後には、より正確な歌詞をもとに、デンジとレゼの感情の交錯をより深く掘り下げていきます。