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間々田優がニューアルバム「タイポグリセミア」をリリース!“突き刺し系”シンガーが曝け出す等身大の魅力に迫る

感情突き刺し系シンガーとして活躍する間々田優が、前作から約5年ぶりとなるニューアルバム『タイポグリセミア』をリリース。待望のアルバムの内容とその魅力を詳しくご紹介します。

“突き刺し系”シンガー・間々田優とは

間々田優(ままだゆう)は、茨城県出身のシンガーソングライターです。

2008年にデビューし、アルバムの発売後にはサマソニやCOUNTDOWN JAPANなどあらゆる大舞台を踏み、脚光を浴びました。

2010年に惜しまれつつも活動を休止した後、ブランクを経て2015年秋に本格的に活動を再開。

2019年にはTBSバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』にVTR出演し、SNSで反響を呼びました。

現在は、アイドルグループやTikTokerに楽曲提供を行うほか、約80か所で実施している全国ツアーやイベント出演、配信を中心に精力的に活動されています。

また、刑務所慰問やバーレスク、ストリップ劇場やプロレスのリングなどボーダーレスに活動の場を拡げています。

彼女のアーティストとしての魅力を象徴するキャッチコピーといえば、“感情突き刺し系”。

無情や切なさといった誰の心にも生まれる苦い感情を豊かな表現力で鋭く綴った歌詞と力強い歌声により、多くのリスナーの感情を揺さぶります。

平成から令和へと変わらずギターを手に駆け抜ける間々田優の心の叫びは、きっと全ての人の心に突き刺さり、共感や癒しをもたらしてくれるでしょう。

ニューアルバム「タイポグリセミア」収録曲をチェック!

2025年9月10日、前作アルバム『平成後悔』から約5年ぶりに新作アルバム『タイポグリセミア』をリリース。

本作は“脱・突き刺し系”をテーマにし、間々田優本人が書き下ろした曲を中心にバラードやパンク、王道ロックなど幅広いジャンルの全12曲が収録されています。

その中でも特に注目してほしい2曲をピックアップし、歌詞の意味を考察します。

タイポグリセミア

タイトル曲『タイポグリセミア』は、King & Princeにも楽曲提供している黒崎ジョンによるプロデュース曲です。

軽快でポップなバンドサウンドと温かみのある歌声がマッチ

歌詞でも繰り返される「タイポグリセミア」とは、文章中の単語の文字が多少入れ替わっていても、最初と最後の文字が正しければ内容を理解できてしまう現象のこと。

次の歌詞に、このフレーズが用いられた意味が込められています。

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奈落の底だろうと 這い上がってみせる
遠回りも素敵 順序が入れ代わったって
結果オーライならそれで最高潮
≪タイポグリセミア 歌詞より抜粋≫
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人生には遠回りをしなければならない時があり、失敗してやっと気づけることもあります。

しかしそうして積み重ねた経験により、人生そのものが良い方向へ進んでいくのなら「結果オーライ」です。

順序の正しさというただの形式に縛られる必要はありません。

「遠回りも素敵」というポジティブなマインドでいれば、たとえ「奈落の底」にいたとしても這い上がって人生の「最高潮」を迎えられるはずだという想いが伝わってきます。

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僕のたった一度きりのジンジン人生ワールド 我が道don't mindさ
ah 後悔懺悔なんてナイナイナイ絶対しない oh神様 仏様
≪タイポグリセミア 歌詞より抜粋≫
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人生はたった一度きりだから、人目を気にせず我が道を進むべきです。

自分の信じた道を自信を持って進んでいれば、後悔や懺悔に苦しむことはないでしょう。

迷いや悩みを蹴飛ばして、気分を明るくしてくれるような楽曲です。

ゲームをモチーフにしたカラフルでレトロチックなMVも見どころ満載なので、合わせてチェックしてみてください。

さよならファンタジア

『さよならファンタジア』は、金管楽器のファンファーレから始まる行進曲のようなオープニングが印象深い楽曲です。

壮大さと軽やかさが融合したメロディにより、明るい歌声のパワフルさが際立っています。

タイトルの「さよならファンタジア」にはどのような意味があるのでしょうか。

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さらば絶望よ しまいこんだ
どデカイ願い信じて出てくよ 玄関の外
≪さよならファンタジア 歌詞より抜粋≫
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1番冒頭で、「絶望」に別れを告げていることが分かります。

まるでその家で同居するかのように身近に感じていた絶望と縁を切るため、一度は「しまいこんだ どデカイ願い」を胸に行動することを決めたようです。

絶望していたにもかかわらず抱いた願いを捨てていなかったところに、内に秘めた強さが垣間見えます。

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さよならは光の船だ いつか笑いあうファンタジア
僕は僕 幸せにして いつかみんな 巻き込きこむって決めた
≪さよならファンタジア 歌詞より抜粋≫
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サビの歌詞からは、さらにポジティブな見方が見て取れます。

別れは暗く悲しいイメージが強いものですが、ここでは「さよならは光の船だ」と表現し、別れ自体を前向きな行為として捉えていることが感じられるでしょう。

絶望に別れを告げるのは「いつか笑いあう」未来のため。

自分自身が幸せでなければ、ほかの誰かを幸せにすることはできません。

自分を支えてくれる大切な人たちを幸せにしたいから、まずは自分自身が幸せになろうと動き出したということなのでしょう。

「ファンタジア」は、幻想曲を意味する言葉です。

今はまだ大切な人と笑いあえる未来が幻想に過ぎないとしても、様々な経験を乗り越えて理想を現実にしようとする熱い想いが見えてきますね。

新たな始まりを応援するかのようなサウンドが心に響きます。

間々田優の色とりどりな魅力が詰まった珠玉のアルバム

アルバム『タイポグリセミア』の収録曲はジャンルが多彩なだけでなく、世界観や表現方法も楽曲ごとに異なります。

例えば1曲目の『ごめんねピータン』は、癖のあるピータンで味わった苦い思い出をコミカルに綴った歌詞がユニークです。

さらに『帯状疱疹オン・マイ・マン』では、歌謡ロックに乗せて痛みや恥ずかしさなど複雑な感情が入り交じる帯状疱疹の経験を歌う歌詞が印象的です。

また、本作では楽曲ごとの歌い方も強く意識されており、別人かと感じるような歌唱の違いも注目ポイントです。

世界への悲哀を歌う『あいの国』にはこれまでの楽曲よりも大人の響きがあり、深みのある低音から突き抜けるようなロングトーンまで芯のある歌声に引き込まれるでしょう。

一方、『白黒ラブソング』では若々しい歌い方になり、ピュアさも感じる甘やかな高音の歌声が恋に熱く燃える乙女心を見せてくれます。

アルバム『タイポグリセミア』には、日常や感情の明るい面も暗い面も織り交ぜて等身大に曝け出し、大人こそ共感し心を動かされる楽曲が詰まっています。

心を突き刺すのではなく、寄り添って包み込むようにして自然と感情を引き出してくれることでしょう。

ユニークで味わい深い楽曲ばかりなので、ぜひ1曲1曲をじっくりと聴いてほしい作品です。

アルバム「タイポグリセミア」で間々田優の魅力を存分に堪能しよう

琴線に触れる表現豊かな言葉とパワフルな歌声でファンを魅了し続ける間々田優。

年齢を重ね、さらにメッセージと表現力に厚みや深みが増した彼女の楽曲は、きっと人生の様々な場面でリスナーを鼓舞し、支えてくれる存在になるはずです。

これまで応援してきた方も気になっている方も、ぜひ『タイポグリセミア』を手に取って楽しんでくださいね!

感情突き刺し系シンガーソングライター。 2008年のアルバム発売以降、サマソニ、COUNTDOWN JAPAN等あらゆる大舞台を踏むが、2010年に活動休止。 ブランクを経て、2015年秋に本格的に活動を再開。全国を舞台に、バンドサウンド、弾き語り等でライブを中心に活動。 2017年7月、ワンマンライブを開···

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