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IS:SUE「コエ」歌詞の意味を考察! 心の叫びを描くドラマ「恋愛禁止」主題歌を解説

伊原六花主演ドラマ『恋愛禁止』の主題歌に起用されているIS:SUE初のバラード曲『コエ』。現代人が抱える複雑な感情がリアルに表現された歌詞の意味を考察します。

IS:SUE初のバラード“コエ”に注目

2025年6月にデビュー1周年を迎えた実力派ガールズグループ・IS:SUE(イッシュ)。

7月9日にリリースされた『コエ』は、伊原六花主演ドラマ『恋愛禁止』の主題歌に起用されています。

▲IS:SUE (イッシュ) 'コエ prod.☆Taku Takahashi (m-flo)' Track Video

m-floの☆Taku Takahashiがプロデュースと作詞・作曲・編曲を手がけたグループ初のバラード曲です。

☆Taku Takahashiは「現代を生きる中で誰もが抱える“生きづらさ”や、“やり場のない感情”」を表現したとコメントしています。

元恋人を刺殺し絶望の淵に立たされた主人公とリンクする心情が繊細に描かれていて、メンバーの透明感がありながらも心の叫びを感じる歌声と共にリスナーの心を震わせます。

どのような内容なのか、さっそく歌詞の意味を考察していきましょう。

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"ちゃんとしてるね"って言われるたび
無理してた自分が剥がれてく
夜だけが優しいこの街で
心は置き去りのまま
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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頑張りすぎてしまう人ほど、「ちゃんとしてるね」と褒められると本当は「無理してた自分」に気づいて苦しくなりがちです。

いつもちゃんとしている自分でいなければいけないと感じて、余計に気を張ってしまうでしょう。

独りきりになれる夜だけは素の自分でいられますが、「心は置き去りのまま」虚しさを感じてしまいます。

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スクロールする指にだけ
感情が置き去りになってく
陽のあたる場所にいるのに
どうしてこんなに 寒いんだろう
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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暇さえあればSNSを見ている自分。

簡単に人と繋がれて便利な一方、流行りを追ったり他人の反応を気にしたりすることにばかり意識が向いて「感情が置き去りになってく」気がしています。

「陽のあたる場所」にいるのに寒さを感じるように、繋がれる知り合いは多くいても孤独を感じている現代人も少なくないでしょう。

人の温かみを感じたいという純粋な想いが伝わってきます。

無視されても叫び続ける心


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ねえ、壊れていいかな
優しさが毒に変わる前に
ねえ、笑わなくていいかな
いつから泣くのをやめたんだっけ?
こんなに叫んでるのに
誰も振り向かない世界で
それでもまだ、声をあげてる
見つけてほしい 私の光を
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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耐えきれなくなった主人公は、いっそ壊れてしまいたいと思っています。

「優しさが毒に変わる前に」というフレーズは、周囲から向けられる感情の変化を表していると考えられるでしょう。

純粋な優しさを示してくれていると思っていた人が、突然豹変して心を蝕んでくることがあります。

そんなつらい目に遭うくらいなら、自分から壊れてしまいたいと考えたようです。

泣くのを諦め、無理に笑う毎日。

他人の痛みに無関心で「誰も振り向かない世界」の中でも、まだ信じたい気持ちがあるから心は叫び続けています。

そうして懸命に瞬き続ける「私の光」を誰かに見つけてほしいと切実に願っています。

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"大丈夫"って笑うクセだけが
いつのまにか 自分を守ってた
涙は弱さじゃないのに
傷つくのが怖かったんだ
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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“ちゃんとしてる”とは、他人に頼らず自分で何でもできる人だと考える人も少なくないでしょう。

だから「"大丈夫"って笑う」のがクセになって、いつしかそれが他人を自分の心に踏み込ませないための盾になっていたことに気づきます。

涙は弱さじゃない」とわかっているのに、弱さを見せることで傷つくのが怖くて臆病になってしまいます。

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まわりの声に埋もれて
気づかないフリが上手くなった
答えを出すことばかりで
わたしの声は どこにあるの?
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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周囲や世間が無責任に言う言葉に埋もれて、次第に聞こえなくなっていく自分の声

「気づかないフリが上手く」なって、本当は痛みに叫ぶ心の声に見て見ぬふりをするようになります。

他人が求める「答えを出すことばかり」に必死になっているうちに、自分の感情がわからなくなってしまいました。

「わたしの声は どこにあるの?」という言葉に、迷子になったような不安な気持ちが垣間見えます。

私の光を見つけてみたい


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ねえ、壊していいかな
優しさが罪に変わる前に
ねえ、笑わなくていいかな
いつから泣くのをやめたんだっけ?
こんなに叫んでるのに
誰も振り向かない世界で
それでもまだ、声をあげてる
わたしがわたしを見つけたくて
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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「優しさが罪に変わる前に」壊してしまいたいという考えが強くなっていきます。

涙は心の叫びです

それなのに、自分のために最後に泣いたのがいつかわからなくなるほど、心が鈍くなっています。

「それでもまだ、声をあげてる」のはこれで終わりたくないから。

誰も振り向いてくれなくても「わたしがわたしを見つけたくて」が懸命に叫び続けます。

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ねえ、強くなくていいかな?
そんなふうに思える日がくるなら
ねえ、信じていいかな?
愛し方が わからなかっただけで

声にならない想いだって
誰かの心 揺らすかもしれない
それでもまだ、声をあげてる
見つけてみたい 私の光を
≪コエ 歌詞より抜粋≫
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強くありたいと思っていても、人は弱く、無理に強がることしかできません。

だから力を抜き、勇気を出して強がるのをやめられるときが来たらきっと何かが変わる気がします。

「愛し方が わからなかった」からうまくいきませんでしたが、まだ信じたいというのが本音です。

そうした「声にならない想いだって 誰かの心 揺らすかもしれない」と人との繋がりに期待しているため、声を上げ続けます。

「見つけてみたい 私の光を」というフレーズに、苦しい中にあっても自分を救う希望を見つけたいと願う切実な想いが感じられます。

頑張りすぎる全ての人に寄り添う歌詞が心に沁みる


IS:SUEの『コエ』は、自分の心の声に耳を傾ける大切さが伝わってくる楽曲です。

現実は助けを求めてもどうにもならないと思うことばかりでも、人は1人では生きていけないから心は叫びます

生きづらさを感じている全ての人の心に寄り添ってくれるIS:SUEの“コエ”をじっくりと堪能してください。

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