UtaTenでは出場グループ全組のライブレポートをオリジナルの写真と共にお届け!
本記事ではそのうちメインステージとなる"ギガギガステージ"のレポートのうち<クマリデパート・INUWASHI・わーすた>の3組のレポートを掲載。
開演の時刻となり、フロアの熱気が高まっているのがこちらにも伝わってくる。GIGA•GIGA SONIC presented by UtaTen / チェキチャ~推ししか勝たん!君と僕とのギガ推し祭~。一番大きなこのギガギガステージで最初に音を鳴らすのは、クマリデパートの6人。〈クマリデパート、クマリデパート〉と流れるSE、クラップを拝借すると、フロアには一体感が生まれる。颯爽と姿を表した6人、さあ、ライブの火蓋は切って落とされた。
クマリデパート

「皆さん、初めまして! 楽しんでいきましょう!」と小田アヤネが声を高らかに挨拶、「魔法少女Q」がスタートした。フロアではペンライトが揺れ、彼女たちと共に踊るオーディエンス。まるでジェットコースターのような曲の展開に体が勝手に揺れてしまう。彼女たちの魅力は、記名性の高い歌声だと思う。6人それぞれの声に個性がある、6つの声が合わさることでクマリデパートはより強度を増すのだ。

彼女たちは冒頭からフルスロットル。「ブルーサバイバー」、「ぶどう♡Grape♡For♡You♡」とキャッチーなサウンドでオーディエンスを虜にする彼女たち。ステージを縦横無尽に動き回りながら、キュートなダンスで衣装を揺らす。そんな6人の姿を見て、オーディエンスも飛び跳ねる。心地いい空間が広がっている。数多のジャンルを踏襲したアイドルサウンドに酔いしれていると、楓フウカが「クラップ!」とフロアを煽る。その声に呼応し、フロアではクラップの嵐。骨太のビートがフロアを包むと始まった「あれ?ロマンチック」。彼女たちと一緒に踊り狂う、オーディエンスの姿を見ればこのライブが最高だということが理解できる。

彼女たちはトップバッターとして完璧なパフォーマンスを続けている。「愛 Eye Catch」で魅せた葵 ミヅキの圧巻の歌声も「シャダーイクン」でオーディエンスと共にダンスしたあの光景も、〈あみだくじ あみだくじ〉とポップに軽やかに舞った「あみだ☆ふぉーちゅーん」も、そのどれもが最高。さまざまな表情と魅力を合わせ持った彼女たちは、トップバッターの役目を果たし次のグループへバトンを繋いだ。

【写真】クマリデパートのライブ写真(全14枚)
INUWASHI

次にフロアを沸かせたのは、犬と鷲の融合「ハイブリッドラプター」なアイドルユニット・INUWASHIだ。SEが会場に流れると、フロアでは大きな歓声が。静かに板についた、6人は「Rapture」からライブをスタートさせた。「ここにいる全員で最高に楽しめる時間にするぞ!」と宣言すると、さらに沸くオーディエンス。オートチューンがかかった歌声がフロアを包む。たった1曲でINUWASHIの世界観へ誘うあたり、さすがである。クラップを拝借しながら、一体感増し増しで展開するライブ。「観にきてくれてありがとう!」と感謝の言葉を口にすると彼女たちは、間髪を入れず、「Realize」、「Planetes」、「Change」と続々と圧倒的な楽曲を投下していく。

他のアイドルとは一線を画すその楽曲の数々は、ビート、メロディ共にオーディエンスの胸を弾ませる。その極上のサウンドに乗っかるのが、ライカ、がるむ、はのんまゆ、カリヲリ、すずめ、六椛の歌声。彼女たちの歌声もまた記名性があり、それでいてスキルフル。特にがるむの歌声には圧倒される。力強い歌声にスキルフルなパフォーマンス力を兼ね備えた彼女たちは、フルスロットルでライブを展開。

「Twilight」がスタートする頃には、オーディエンスは彼女たちの虜だった。洗練されたEDMと疾走感、フロアでは彼女たちの勢いに振り落とされないように踊り、飛び、INUWASHIのパフォーマンスに花を添える。熱を帯びていくギガギガステージ、全身全霊でパフォーマンスを続けた彼女たちは、「ラストの曲です!」と「REONE」を投下。最後の最後までINUWASHIの世界観を披露する。〈刻みつけよう 世界の端まで〉と歌う彼女たちだけれど、この日、ここにいるすべての人間にINUWASHIの存在を刻みつけたことは言うまでもない。それほどまでに圧倒的なパフォーマンスでギガギガステージを彩ってくれていた。

【写真】INUWASHIのライブ写真(全12枚)
わーすた

2025年、結成10周年を迎えたわーすたは、まさに「The World Standard」なライブパフォーマンス。冒頭から一気にフロアをわーすた色に昇華して、多幸感溢れる空間を創出していたように思う。「わーるどすたんだーど」から幕を開けた彼女たちのライブは老若男女、誰も置いていかない。4色のペンライトが揺れるフロアを見渡しながら、彼女たちは、「もっと熱くしていくよ!」と「清濁あわせていただくにゃー」を投下。ステージを縦横無尽に動くわーすた、そんな彼女たちと共にフロアを右、左、と動き回るオーディエンス。さすが、わーすたスキルも一級品というか、ここ数年で歌唱面がより磨きかかった印象がある。特に廣川奈々聖の歌声には力が宿っているし、4人の声が合わさることで強度が増すこの感じ、わーすたには確かに歌心があるのだ。

MCの時間がやってくると、自己紹介。そして10月19日から開催されるツアー「わーすた全国ツアー2025-2026 “WASUTA MADE”」、主催フェス「にゃんぽこらフェス!vol.2」について告知すると、小玉梨々華は「また、わーすたを見たいと思ってもらえるように…」と口して、「えいきゅーむちゅーでこうしんちゅっ!♡」を投下。抜群の疾走感と、4人のキュートさに目を奪われるオーディエンス。そんなオーディエンスを煽りながらわーすたは最高のライブを構築していく。

9月24日にリリースしたばかりの「アレグロめいてるランナップ」を続けて披露する4人。途中、音が止まるトラブルがあったものの、そんなことには動じないわーすた。地肩が強いというか、歌唱力もパフォーマンス力もやはり一級品だなと、改めて思う。「クラップいくよ!」と「マッシュ・ド・アート」を投下すると、フロアはさらに熱気を帯びる。自由に楽しむオーディエンス。その中でダンスを完璧に踊る女性ファン。そして彼女たちの歌声に誘われてギガギガステージへ足を踏み入れるオーディエンス、素敵な空間だなと思う、男女問わず楽しませるわーすたはやはり世界基準だ。「最上級ぱらどっくす」、「遮二無二 生きる!」とギガギガステージを最後の最後までわーすた色に染め上げ、彼女たちはステージを後にしたのだった。

【写真】わーすたのライブ写真(全19枚)
TEXT 笹谷淳介
PHOTO メトロ。・Kei Sakuhara
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avexアイドル専門レーベル「iDOL Street」第4弾アイドルグループ。 2015年3月29日結成。世界に照準を合わせ活動する、デジタルネイティブ世代アイドル。 SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを発信します。 <わーすたオフィシャルサイト> http://wa-sut···