SUPER BEAVERと「銀魂」が初タッグ!
2026年、バンド結成20周年を迎えたSUPER BEAVERが、2月11日にリリースした楽曲『燦然』(読み方:さんぜん)は、同月13日に公開の『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』の主題歌です。連載20周年を迎える2023年から、放送開始20周年を迎える2026年までを「銀魂20周年イヤー」とし、様々な大型企画を展開している「銀魂」シリーズ。
『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』は、20周年プロジェクトの大トリとして完全新作画で描かれる劇場長編アニメとなっています。
どちらも20周年を迎える作品とバンドがタッグを組んだ本作の主題歌『燦然』は、力強くも爽やかなバンドサウンドに乗せて、「表面を一見しただけでは解り得ない、ひとりひとりの心」が歌われています。
どのような想いが綴られているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。
----------------
抗い続ける 弱さと、後悔に
護りたいものを 護りたい 半端者なりにさ
日和見るな尊厳 種火が後の燦然 燦然
≪燦然 歌詞より抜粋≫
----------------
主人公は自分自身の「弱さと、後悔に」抗い続けています。
目に見える敵と闘うよりも、目を背けたくなるような自分の内面と向き合うことの方が難しいこともあるでしょう。
それでも逃げずに抗い続けるのは、「護りたいものを 護りたい」という純粋で強い想いがあるから。
「半端者」と表現しているように、決して完璧ではないと認めながらも、自分にできることを全力で行うつもりです。
「日和見るな尊厳」というフレーズには、状況に合わせて態度を変えるのではなく、犯してはならない尊厳を大切にする生き方の重要性を表しています。
そして、今はまだ「種火」のような小さな火が、やがて「燦然」と輝く大きな光になることを信じ、情熱を燃やしていく決意が示されています。
尊厳を胸に誇り高く生きる

----------------
世知辛い世界も それでも生きるのは
あなたがいるから また会いたいから
ピーカンじゃなくていい 気まぐれな一筋
そんくらいの希望が 信憑性あっていい
≪燦然 歌詞より抜粋≫
----------------
「世知辛い世界」の現実を痛感しながらも踏ん張って生きることを選ぶのは、この世界に「また会いたい」と願う大切な人がいるからです。
雲一つなく太陽が降り注ぐ「ピーカン」ではなくても、厚い雲間から差し込む「気まぐれな一筋」でもあれば気持ちは上向きになるでしょう。
そうしたかすかな希望の方が「信憑性あっていい」と歌い、現実を前向きに捉えていることが伝わってきます。
----------------
好き勝手言うしさ 侵そうとする でも
日和見るな尊厳 種火が後の燦然
くそくらえ理不尽 捲るため張る意地は 立派だ
≪燦然 歌詞より抜粋≫
----------------
周囲は無責任で好き勝手言ったり、平気で他者の領域を侵そうとしたりします。
しかし、そのような影響に振り回されず、自分の心に持っている尊厳だけは決して手放さないよう、自分自身を鼓舞しているようです。
そして、この世界に横行する「理不尽」に「くそくらえ」と吐き捨てます。
一般的に、意地を張ることはネガティブな印象を持たれやすいですが、ここでは「捲るため張る意地は 立派だ」と讃えているのが印象的です。
理不尽な状況をひっくり返すために、尊厳と信念を曲げずに挑むことの価値を教えてくれています。
----------------
お天道様が見ているって
己の誇りの在りかただ
五月蝿えな 有象無象
魂を騙くらかして 笑えるもんか
≪燦然 歌詞より抜粋≫
----------------
日本では古くから「お天道様が見ている」という表現が用いられています。
しかし、ここでは「己の誇りの在りかただ」と続いていることから、誰が見ていようと自分自身の誇りに恥じない生き方をしようとする、芯の通った想いが見えてくるでしょう。
とやかく言う「有象無象」を「五月蝿えな」と蹴散らし、「魂」つまり自分の心を騙して上手く生きたとしても心から笑えないはずがない、と自分の意思を表明しています。
格好つけた生き様が魂を輝かせる

----------------
沈まない太陽 そんなもんないよ
昇らない太陽 じゃあ それもまたないよなあ
背筋を伸ばして ツラに光を当てる
さすれば涙も輝く
≪燦然 歌詞より抜粋≫
----------------
「沈まない太陽 そんなもんないよ」のフレーズから、人生には必ず暗闇のような、つらく悲しい瞬間があるという現実が読み取れるでしょう。
その一方で「昇らない太陽」もないように、どれほどつらい出来事の後にも、必ず光が差すという希望も示しています。
とはいえ、希望はあっても俯いてばかりでは意味がありません。
太陽に向かって「背筋を伸ばして ツラに光を当てる」ように、希望を現実にするべく自ら行動することが大切です。
「さすれば涙も輝く」という言葉のとおり、希望に目を向けるなら、つらい経験さえ自分を輝かせ成長させるものに変えていけるでしょう。
----------------
抗い続ける 弱さと、後悔に
護りたいものを 護りたい 半端者なりにさ
月夜に泣いても 失くしても 変わらなかったこと
護りたいものを 護りたい またあなたに会いたい
日和見るな尊厳 種火が後の燦然 燦然
格好つけろよ尊厳 種火が後の燦然 燦然
≪燦然 歌詞より抜粋≫
----------------
振り返れば、月の下で泣いた孤独な夜も、大切なものを失くし絶望した日もあったことでしょう。
そうした打ちのめされてしまいそうな出来事に直面してもなお「変わらなかったこと」は、「護りたいものを 護りたい またあなたに会いたい」というひたむきな想いです。
その想いは曲の初めから終わりまで一貫していて、主人公の決して変わらない心根を表しているようです。
弱さと後悔を抱えながらも臆せず抗い続けるところに、主人公の内面の強さが垣間見えますね。
そして「日和見るな尊厳」と自分を鼓舞する言葉の後に、「格好つけろよ尊厳」と続いています。
周囲からは不格好に見えたとしても、自分の尊厳を大切にして格好つけて生きる生き様が、これから燦然と輝くために必要な種火なのではないでしょうか。
銀魂20周年プロジェクトの最後を飾る名曲に感動!
SUPER BEAVERの『燦然』は自分の弱さを認めつつ、信念を持ってかすかな希望に向かい踏み出す主人公の力強い姿が描かれています。『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』の世界観や、坂田銀時の心情を汲み上げて表現した楽曲には作品へのリスペクトが詰まっていて、銀魂20周年プロジェクトの大トリを飾るにふさわしい一曲といえるでしょう。
ぜひ作品との調和を感じながら、楽曲の持つ魅力を味わってください。
SUPER BEAVER(スーパービーバー)。 渋谷龍太(Vo)、柳沢亮太(G)、上杉研太(B)、藤原“35才”広明(Dr)の4人によって2005年に東京で結成された。 2009年6月にEPICレコードジャパンよりシングル「深呼吸」でメジャーデビュー。 2011年に活動の場をメジャーからインディーズへと移し、···
