老人ホームでぜひ取り入れてほしいのが「音楽療法」。
音楽に合わせて歌う・体を動かす・演奏をすると身体機能の維持や向上、認知症予防などに期待できますよ。
この記事でわかること
老人ホームで高齢者にカラオケ・レクで喜ばれる人気曲5選|冬
寒い冬の時期は外出の頻度が減ってしまうため、運動不足になりやすい季節です。
そんな季節だからこそ、音楽に合わせて体を動かしましょう。
こちらでは、冬の寒い時期をテーマにした人気曲を集めました。
高齢者も楽しめる名曲ばかりのため、ぜひカラオケやレクリエーションで楽しんでくださいね。
津軽海峡・冬景色 / 石川さゆり
北海道と青森の間にある海峡を舞台にした名曲「津軽海峡・冬景色」。
スローテンポな曲のため歌いやすく、歌が苦手な高齢者の人にもおすすめですよ。
介護士の方が歌を披露すれば盛り上がること間違いなし。
カラオケ大会や、利用者さんの親族が参加する行事などにもぴったりの冬ソングです。
冬の色 / 山口百恵
「冬の色」は、昭和の歌姫・山口百恵が歌うバラード曲。
切ない純愛がテーマの曲で、シングル初となるオリコン1位を記録しました。
映画「伊豆の踊子」の主題歌にも起用されているため、聞いたことがある利用者さんも多いでしょう。
大ヒットを博した名曲を聴きながら、あの頃の思い出話に花を咲かせるのも素敵ですよ。
風雪ながれ旅 / 北島三郎
「風雪ながれ旅」は、サブちゃんでお馴染みの北島三郎が1980年に発表した楽曲。
津軽三味線奏者・高橋竹山の生涯をテーマにした曲で、伴奏にも三味線が用いられています。
「NHK紅白歌合戦」でもお馴染みの曲で、年末年始のイベントにぴったりですよ。
たくさんの紙吹雪の中で歌っているイメージが強いため、介護施設でも紙吹雪を準備するとより盛り上がるでしょう。
雪國 / 吉幾三
1986年にリリースした吉幾三の「雪國」。
コミックソングを数多くリリースしていた彼が、正統派演歌歌手としての地位を確固たるものにした名曲です。
男性を想う女性のひたむきな愛情を雪国を舞台に歌った曲で、目を閉じると冬の情景が浮かんできます。
介護施設で冬に開催するカラオケ大会には外せない名曲と言えるでしょう。
なごり雪 / イルカ
1975年にリリースされて以降、幅広い世代に支持されているイルカの「なごり雪」。
もともとはフォークバンドグループ・かぐや姫の楽曲で、イルカがカバーしたことで多くの人の注目を集めました。
温もりある歌声に癒される冬の名曲で、カラオケ・レクリエーションどちらにもぴったりです。
高齢者だけでなく幅広い世代に知られている曲のため、みんなで演奏するのも楽しいですよ。
老人ホームで高齢者にカラオケ・レクで喜ばれる人気曲5選|夏
日差しの強い夏の時期は、涼しい部屋内で楽しめるレクリエーションがおすすめ。
アップテンポな曲や気分が盛り上がる曲で、夏の暑さを吹き飛ばしましょう。
また、夏は七夕や夏祭りなど楽しい行事ごとが多い季節でもあります。
介護施設でも行事に合わせた楽曲を選んであげると、利用者さんも楽しめること間違いなしです。


かもめの水兵さん / 武内俊子
現代でも童謡として幅広い世代に愛されている曲「かもめの水兵さん」。
1937年に発表された曲で、現在の山下公園の空を羽ばたくかもめにインスピレーションを受けて、制作されました。
軽やかでキャッチーな歌詞が心地よく、メロディを聴くと美しい夏の海と空の情景が浮かんでくるようです。
歌詞は4番までありますが、すべて同じメロディであるためレクリエーションはもちろん、体操用としてもおすすめですよ。
真赤な太陽 / 美空ひばり
夏の暑さに負けないほどの情熱的な歌声とメロディが魅力の「真赤な太陽」。
1967年に発表した曲で、140万枚を売り上げる大ヒットを博した人気歌謡曲です。
水樹奈々やゴスペラーズなどの名だたるアーティストがカバーをしており、耳にしたことのある人も多いでしょう。
テンポ感が良く、カラオケ・レクリエーション・ダンス曲・体操曲など幅広いシーンで活躍しますよ。
ひょっこりひょうたん島 / 前川陽子とひばり児童合唱団
楽しい気分で体を動かしたいときにぴったりなのが「ひょっこりひょうたん島」。
1964年に放送されたNHK人形劇アニメ「ひょっこりひょうたん島」のテーマソングで、当時の子どもたちに絶大な人気を集めた曲です。
軽快で明るいメロディ楽器で演奏したり、歌ったりみんなで盛り上がれるでしょう。
炭坑節 / 福岡県民謡
盆踊りでお馴染みの「炭坑節」。
歌いだしの「月が出た出た月が出た、ヨイヨイ」でお馴染みの福岡県の民謡です。
炭鉱で働く人たちをテーマにした曲で、軽やかなメロディが多くの人たちに愛され続けています。
盆踊りや夏祭りなどのイベント時に流せば、盛り上がること間違いなしですよ。
たなばたさま / 権藤花代
夏の行事といえば七夕は外せません。
令和となった現在でも童謡として多くの子どもたちに愛されている「たなばたさま」は、七夕祭りなどのイベント時にもぴったりです。
短冊に願いを書いたり、七夕飾りを制作したりと、子どもに帰った気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか。
老人ホームで高齢者にカラオケ・レクで喜ばれる人気曲5選|秋
スポーツの秋・食欲の秋・紅葉狩りなど、楽しいイベント盛りだくさんの秋。
そんな行楽シーズンである秋には、秋の人気曲で体を動かすイベントを企画してみてはいかがでしょうか。
こちらでは、高齢者向けの秋の人気曲を紹介します。


365歩のマーチ / 水前寺清子
秋のレクリエーションや体操におすすめなのが水前寺清子の「365歩のマーチ」。
メロディに合わせて腕や足踏みをするだけでも、気分が明るくなりますよ。
心に響くポジティブなフレーズがたくさん詰め込まれているため、流れるだけで勇気と元気をくれる昭和の名曲です。
まっかな秋 / 薩摩忠
赤く染まる秋の風物詩たちをつづる「まっかな秋」。
秋の曲には切なげなものも多いですが、この曲は明るく優雅なメロディーが魅力です。
赤く染まった紅葉や赤く染まる夕暮れを眺めながら歌うと、秋らしさを満喫できるでしょう。
まっかに染まる秋の風物詩を探しに外出するのも楽しいですよ。
りんどう峠 / 島倉千代子
1955年に発売された島倉千代子の2枚目となるシングル曲「りんどう峠」。
姉の嫁入りを見送る妹の心情を描いた曲で、少し儚く切なげなメロディが特徴です。
秋の訪れを知らせてくれるといわれている「りんどう」がテーマとなっているため、夕暮れがはなくなり始めた初旬にぴったり。
ゆったりとしたメロディが心地よく、秋のリラックスタイムにもおすすめですよ。
秋桜 / さだまさし
儚く繊細なメロディが心に響く「秋桜」。
1977年に山口百恵の楽曲として発売された曲で、作詞作曲をさだまさしが担当しています。
お嫁にいく娘への想いをつづった感動的な曲で、さだまさしを始め数多くのアーティストにカバーされています。
夕陽の丘 / 石原裕次郎・浅丘ルリ子
石原裕次郎さんと浅丘ルリ子の美しい歌声に心を奪われる「夕陽の丘」。
1964年に公開された映画「夕陽の丘」の主題歌で、儚い恋心をテーマにした歌謡曲です。
歌詞の中には秋の情景が描かれており、目を閉じれば映画のシーンが浮かんでくるでしょう。
ゆったりとしたメロディのため、高齢者の人も口ずさみやすいですよ。
老人ホームで高齢者にカラオケ・レクで喜ばれる人気曲5選|春
色とりどりの植物が咲き誇り、暖かな気候で過ごしやすい春。
こちらでは、うららかな春にぴったりの人気曲を紹介します。
春らしさ溢れる曲を聴きながら春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。


花 / 滝廉太郎
音楽の教科書に掲載されるなど、日本を代表する童謡「花」。
明治時代に制作された曲で、東京都墨田区の「区民の愛唱歌」に指定されています。
もともとは歌曲集の中にある「四季」の第1曲で、それぞれの曲で季節の情景が描かれています。
春の情景を思い浮かべながら、歌ったり演奏したりしてみてはいかがでしょうか。
贈る言葉 / 海援隊
海援隊の「贈る言葉」は、1979年に発表された感動的な曲です。
大人気ドラマ「3年B組金八先生」のために制作されたもので、現在でも卒業ソングの定番として歌われています。
別れの季節にぴったりな曲で、歌詞の中には温もりのあるフレーズが溢れています。
早春賦 / 吉丸一昌
「早春賦」は1913年に発表された唱歌で、まだまだ冬の寒さが残る初旬の情景を描いています。
日本の春の名曲として教科書に掲載されており、現在でも幅広い世代に親しまれている曲です。
厳しい寒さから解放され、暖かな春を待ち遠しく感じるワクワク感が繊細に描かれています。
まだまだ寒さの残る初旬に歌って、春の訪れを楽しみに待ちましょう。
学生時代 / ペギー葉山
ペギー葉山の「学生時代」は、1964年に発表された学生時代の青春を描いたハートフルな曲です。
累計売上がミリオンセラーを記録した人気曲で「第16回NHK紅白歌合戦」で歌唱されています。
ゆったりとしたメロディと美しい歌声が心地いいです。
出会いと別れを経験する春には「学生時代」を聴いて、思い出話に花を咲かせてみてはいかがでしょうか。
さくらさくら / 作者不明
江戸時代から歌い継がれている春の定番曲「さくらさくら」。
桜をテーマにした曲で、日本人にとって桜は春の訪れを感じさせる大切な存在であることが伺えます。
子ども用の箏の手ほどき曲として広がった曲で、春になると口ずさみたくなる曲の1つです。
美しく咲き誇る桜を眺めながら、歌うのはもちろん日本古来の楽器で演奏に挑戦するのも素敵ですよ。
老人ホームで高齢者から喜ばれる曲の選び方
老人ホームで過ごす入居者さんたちにとって、季節を感じる行事や曲選びは大切です。
また、みんなに喜んでもらうためには、季節を取り入れる以外にも押さえておきたいポイントがいくつかあります。
こちらでは、高齢者から喜ばれる曲を選ぶ際に意識したいポイントを解説します。
懐かしい気持ちになれる曲を選ぶ
高齢者から喜んでもらえるように、誰もが聴いたことのある曲を選ぶようにしましょう。
名曲や大ヒット曲など誰もが知っている懐かしの曲を選べば、参加者全員が楽しめますよ。
多くの人が「懐かしい」と感じる曲は、歌詞やメロディも記憶に残っているもの。
リズムに合わせて体を動かしたり、歌ったりしてもらうためにも懐かしさをポイントに選曲しましょう。
流行曲も適度に取り入れる
いくつか曲を選ぶ際は、懐かしい曲だけでなく、流行曲も適度に取り入れるのがポイント。
高齢者の中には昔の嫌な経験を思い出すと、古い歌を聴かないようにしていることもあります。
流行の曲も適度に取り入れて利用者さん全員が楽しめる工夫をしましょう。
ドラマやCMなどで注目を集めている曲なら、高齢者でもご存じの人は多いです。
子どもや孫がいる利用者さんから、知っている最近の曲を聴いてみるのもおすすめですよ。
シーンに合わせた音楽ジャンルにする
高齢者に喜ばれる曲を選ぶ際は、シーンに合う音楽ジャンルを選ぶようにしましょう。
例えば、童謡・唱歌などはリズムが一定で歌や演奏しやすいため、スタッフや家族と一緒に楽しみたいときにおすすめ。
演歌や歌謡曲などの懐かしの曲は、カラオケレクリエーションにぴったりです。
また、演歌や歌謡曲は昔の思い出を懐かしく感じることができるため、音楽鑑賞などのシーンにも適しています。
老人ホームのカラオケ・レクの曲は季節や行事に合わせた楽曲を選ぼう!
老人ホームのカラオケやレクリエーションの曲は、季節や行事に合わせた曲選びが大切。
歌謡曲や演歌などの懐かしの名曲や、小さい頃から親しんできた童謡を選んで、利用者全員が楽しめる工夫をしましょう。
音楽は利用者さんたちの脳や運動機能のきっかけになったり、心身の適度な刺激となったりと嬉しい効果が期待できます。
また、季節に合わせて曲を選ぶことで、外出が難しい高齢者の人も季節折々の情景を感じることができるでしょう。
行事やシーンに合わせて最適な音楽ジャンルをチョイスして、みんなが楽しめるレクリエーションにしてくださいね。
この記事のまとめ!
- 屋内で楽しめる冬の曲で体を動かそう
- お祭りにぴったりな夏ソングで暑い夏を吹き飛ばそう
- 秋の情景が思い浮かぶ秋の名曲で季節を感じよう
- 新生活がスタートする春には若い頃の思い出に花を咲かせよう
- 懐かしの曲だけでなく流行りの曲も適度に取り入れることが大切