日常生活の中で一度は耳にしたことがあるであろう、伝説のバンド「ビートルズ」。
実は彼らは、1962年にレコードデビューをしてから、わずか8年後の1970年に解散をしています。
たった8年しか活動していないのにも関わらず、なぜここまで世界中で愛され続けているのでしょうか?
今回の記事ではビートルズの名曲情報とともに彼らの魅力に迫ります!
この記事でわかること
世界的アーティスト【ビートルズ】の魅力とは?
音楽ファンから神格化されたビートルズ。
バンド名「The Beatles」のBeatlesはカブトムシの「Beetle」と音楽の「Beat」のダブルミーニングを持つ造語です。
この世界最高のロックバンド「Beatles」。
どういったところにアーティストとしての魅力があるのでしょうか?
ビートルズの魅力を3つの観点から解説します!
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曲のセンスが凄い
1950年頃にアメリカで生まれたロックンロールというジャンルは、世間的には異端で受け入れられにくいものでした。
そこに突如「ポップスの要素をはらんだロックンロール」=「ロック」という新しいジャンルをイギリスの4人の若者が作り出してしまったのです。
それが「ビートルズ」でした。
こういった背景から、ビートルズはロックの始祖だとよくいわれます。
ロックから細分化された洋楽ロックのジャンル(サイケやハードロックなど)の登場も、「すべてビートルズのあらゆる楽曲やアルバムがきっかけ」だといわれているのです。
さらに彼らの音楽性や作品はロックの世界だけでなく、ポップスやジャズなど世界のあらゆるミュージックシーンに影響を与え、音楽の時代を変えたといわれています。
後の音楽にも影響を与えるバラエティ豊かなビートルズの楽曲は、世界に衝撃を与えました。
世間に受け入れられるポップさと、多彩なサウンドはセンスの塊だといえるでしょう。
メンバーが天才揃い
ビートルズというと、作詞作曲をしている「ジョン・レノン」と「ポール・マッカートニー」が注目されがちです。
(ほとんどの曲が自作曲で、どちらかが作っている場合でも、発表は「レノン=・マッカートニー」と共作扱いになっています。)
しかし、ジョンとポールだけでなく「リンゴ・スター」「ジョージ・ハリスン」を含めビートルズは全員が天才なのです。
楽曲のよさや演奏テクニックはもちろんのこと、彼らは全員がリードボーカルを担当します。
全員が歌えて全員が天性の歌声を持っているのです。
ギターに関してもリンゴ・スター以外がリードギターを担当することもあります。
おまけに全員ルックスがいいのも魅力のひとつでしょう。
すごくシンプルなことですが、これらを満たしているのは後にも先にもビートルズだけなのではないでしょうか。
歌詞がわかりやすい
彼らの楽曲は、ロックンロールとポップスを絶妙なバランスで合わせています。
これは当時としてはかなり革新的な聴きやすいサウンドでした。
さらにビートルズが世界に愛された要因には歌詞のわかりやすさもあります。
とにかくシンプルな歌詞は英語が得意ではない日本人にもある程度理解できるほど。
英語圏の国であればよりキャッチーな歌詞に感じられるでしょう。
色褪せない名曲!ビートルズ人気曲ランキングTOP5
ロックの礎(いしずえ)を築いたビートルズの名曲たち。
ここでは「人気曲ランキングTOP5」をご紹介します。
これからビートルズを聴き込んでみたいという方はぜひ聴いてみましょう!
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第5位 A HARD DAY’S NIGHT
It’s been a hard day’s night
And I’ve been working like a dog
It’s been a hard day’s night
I should be sleeping like a log
But when I get home to you
I find the things that you do
Will make me feel alright
1964年に発売された楽曲。
初の主演映画「ハード・デイズ・ナイト(旧題:ビートルズがやって来る!ヤァ!ヤァ!ヤァ!)」の主題歌です。
同曲収録アルバムの「ザ・ビートルズ1」は発売からわずか3週間で全世界計1200万枚以上を売り上げています。
全英アルバムチャートでは9週連続1位の偉業を成し遂げます。
ビートルズ伝説のはじまりを告げたデビュー曲『Love Me Do』も収録されています。
イントロの「ジャーン」というギターの音が印象的な、疾走感にあふれる楽曲です。
第4位 HELP!
Help! I need somebody
Help! Not just anybody
Help!
You know I need someone
Help!
1965年7月に発売。
2作目の主演映画「ヘルプ!4人はアイドル」の主題歌です。
この頃のビートルズは、まさに空前絶後で超絶怒涛な人気ロックバンドで、これ以上にないほどの過密スケジュールで活動していました。
そんなハードな生活の中で「助け」を求める気持ちを表現した楽曲だとされています。
第3位 GET BACK
Get back, get back
Get back to where you once belonged
Get back, get back
Get back to where you once belonged
(Get back Jo-Jo Go Home)
1969年4月発売。
ビートルズ末期の代表曲のひとつ。
不滅の名盤であるアルバム「レット・イット・ビー」の最後に収録されている楽曲で、ビルの屋上でのラストライブで演奏されたことでも有名な楽曲です。
第2位 She Loves You
She loves you, yeah, yeah, yeah
She loves you, yeah, yeah, yeah
And with a love like that
you know you should be gland
1963年8月発売。
2分20秒という短い楽曲の中に、ビートルズの真髄が完璧に詰まっているともいわれ、初期の最高傑作とも評される一曲です。
歌詞の中で繰り返される「イェー、イェー、イェー」は当時としてはかなり斬新なフレーズで、しばらくはビートルズの代名詞にもなっていました。
第1位 I WANT TO HOLD YOUR HAND(抱きしめたい)
I’ll tell you something
I think you’ll understand
When I say that something
I wanna hold your hand
I wanna hold your hand
I wanna hold your hand
第1位は、ビートルズのヒット曲『I WANT TO HOLD YOUR HAND(抱きしめたい)』です。
この曲の最大の魅力はジョン・レノンとポール・マッカートニーが全面的に声を添わせるコーラスワークです。
歌詞こそ好きな娘に「手を繋がせて!」と言う、そんなシンプルなものですが、ふたりのコーラスがその言葉を伝える男の子の胸の高鳴りを見事に再現しています。
シンプルだからこそ、歌声や歌詞がストレートに伝わるのが、全世界で長年愛される理由なのかもしれません。
【和訳付き】歌詞が印象的!ビートルズ人気バラード曲ランキングTOP5
ビートルズといえば、シンプルでストレートな歌詞です。
シンプルだからこそビートルズのバラードは歌詞が胸に染みます。
ここでは、おすすめ人気曲ランキングを発表します。
翻訳付きですので、歌詞の意味を感じながら聴いてみてください。
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第5位 Let It Be
Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom let it be
和訳:なすがままに
あるがままに
賢者はそうささやいた
「身をゆだねなさい」って
1970年3月発売。
ビートルズの活動中に発売された最後のシングル曲で、解散直前にリリースされました。
ポール・マッカートニーの作詞作曲で、「Let it be(なすがままに、放っておきなさい)」はポールが14歳のときに死別した母メアリーの生前の口癖だったそうです。
繰り返される「Let it be」。
訳詞では「なすがままに、あるがままに」と違う意味になっているのも、非常に興味深いですよね。
辛い逆境に立たされたときに力を与えてくれる楽曲で、メロディ、歌声、演奏、歌詞、すべてにおいて傑作とされています。
第4位 Across the Universe
Jai guru deva om
Nothing’s gonna change my world
Nothing’s gonna change my world
和訳:ジャイ・グル・デヴァ・オム
何ものも僕の世界は変えられない
何ものも僕の世界は変えられない
1970年5月に発売。
ビートルズ最後のアルバム「レット・イット・ビー」の収録曲です。
しかし、『Across the Universe』の録音は1968年2月4日にされていたため、ビートルズのアルバムとして発表されたのはその2年後ということになります。
インド哲学や仏教などの東洋的な考え方に影響を受けたジョン・レノン。
この歌詞は、彼が瞑想をしたときに感じた世界を表現したといわれています。
第3位 In My Life
All these places had their moments
With lovers and friends
I still can recall
Some are dead and some are living
in my life I’ve loved them all
和訳:その場所たちには瞬間がある
今も思い出せる恋人たちや友達との瞬間
死んでしまった人もいれば生きている人もいる
人生の中で、みんな愛してきた
1965年に発売されたアルバム「ラバー・ソウル」に収録され、当時はシングル化されていませんでした。
ジョン・レノンが故郷リバプールへの思いを綴った、哀愁漂う名バラードです。
第2位 A DAY IN THE LIFE
I read the news today oh boy
Four thousand holes in
Blackburn, Lancashire
和訳:今日、あるニュースが目に止まった
ランカシャーのブラックバーンに4000もの穴が開いていたらしい
1967年発売の傑作アルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で最後を飾る名曲です。
『A DAY IN THE LIFE』は、アルバムのハイライトとして強烈なインパクトを与えました。
この楽曲の凄みはジョン・レノンとポール・マッカートニーが別々に作ったということ。
曲を繋げた独創的なアレンジで幻想的な雰囲気が演出されたこの曲に、音楽ファンは大きな衝撃を受けました。
アルバムといえば、ビートルズ自身が設立したレコード会社から初めて発売されたアルバム「ザ・ビートルズ」もおすすめです。
ビートルズ初の二枚組アルバムでそのジャケットからホワイトアルバムとも呼ばれています。
多彩な作品が収録されており、現代音楽のすべてが凝縮されていると評されています。
第1位 HEY JUDE
And any time you feel the pain
Hey Jude, refrain don’t carry the world
up on your shoulders
For well you know that it’s a fool
who plays it cool
和訳:心が苦しくなったら、ヘイ、ジュード、この言葉を繰り返すんだ
すべてを自分で背負いこまないで
クールに振舞うって愚かなことだと知ってるだろ
1968年8月に発売されたビートルズの楽曲の中でも最も人気が高いであろう楽曲です。
ポール・マッカートニーが、ジョン・レノンの息子ジュリアン・レノンを励ますために書いたといわれています。
伝説のロックスター「エルヴィス・プレスリー」もカバーしています。
ピアノが主体の傑作バラードです。
ビートルズの名曲は色褪せない
いかがですか?
現代のありとあらゆる音楽に影響を与えたバンド「ビートルズ」。
メンバー全員が天才で、8年という短い活動期間の中で、当時では考えられないような斬新な音楽を次々と世に送り出しました。
解散から約50年経った今でも、色褪せずに語り継がれるのには、それだけの理由があるのです。
初版レコードなど彼らに関する商品にプレミアが付くことも人気を表すひとつの指標でしょう。
2019年には、ビートルズの歴史を体感できる「LET IT BE ~レット・イット・ビー~」というコンサート活動が日本でツアー公演として行われました。
ほかにも、ビートルズのいなかった世界に突如迷い込んだ男がビートルズの曲で世界を変える様子を描いた映画「イエスタデイ!」の公開、特別盤「アビイ・ロード50周年記念エディション」の発売など人気は衰えることを知りません。
アメリカで2000年に製作されたテレビ映画「ジョン・レノン/青春のビートルズ」はファンなら一度は見てみたい特別映像ともいえる作品です。
ビートルズはシングル発表曲以外にもアルバム曲などでたくさんの名曲を生み出しています。
また、カバー曲の多さとそのクオリティにも注目です。
有名なものにアイズレー・ブラザーズの『ツイスト&シャウト』がありますが、ビートルズのオリジナルソングと認識している方も多いのではないでしょうか。
ビートルズの歌詞、サウンド、歴史を感じながらビートルズの世界に浸ってみてください!
シングルリリース年を参照して自分なりのベストアルバムを作成しても楽しいでしょう。
この記事のまとめ!
- ビートルズは“ロック”というジャンルを作った伝説のバンド
- 8年という短い活動期間の中で生み出された楽曲のすべてが名曲
- 楽曲・歌詞・ストーリーのすべてが全世界で愛される要因