友達や恋人と音楽を聴いていて「この曲チルいね」と言われたけど、いまいちピンとこなかったという経験がある人は多いのではないでしょうか。
「チルい」と言われても、なんとなくしかわからず具体的にどんなジャンルを指すのかイメージできないですよね。
チルい曲の意味とは
そもそも「チルい」とは、どのような意味があるのでしょうか。
チルいのChillには「落ち着く・冷たい」という意味があり、音楽ジャンルとしてのチルやチルアウトとは、ゆったり聴けるリラクゼーションソングを指します。
シティポップなどはチル系音楽と言って良いでしょう。
しかし、具体的な意味をしっかり捉えないと、どの曲がチルいのかわからないですよね。
まずは、チルの意味を具体的に解説します。
「チル」の意味や語源
英語で「Chill」は、落ち着くという意味です。
クールダウンする・リラクゼーションするような、落ち着いた雰囲気の音楽をチルい曲と呼びます。
元々はアメリカで使われ、日本にも普及しました。
ダンスフロアやディスコなどで流れる激しい音楽と音楽の間に、ホッと一息休憩できるような音楽として流されたのが「チルい曲」の始まりと言われています。
「チルい曲」と「エモい曲」の違い
サブスクなどで「チルい曲」のプレイリストを検索すると、心を揺さぶられるようなエモい曲がヒットしますよね。
聴いているうちに、チルい曲とエモい曲の違いがわからなくなったという人も多いでしょう。
エモい曲とは、聴いた時に懐かしい気分やノスタルジックな雰囲気に浸れるような心を揺さぶられるような曲を指します。
一方、チルい曲とは、あくまでもゆったりしていて、聴いているとリラックスできる曲のことです。
チルい曲 邦楽のおすすめ5選
チルいの意味がわかったところで、早速どんな曲があるのか知りたいという人も多いでしょう。
洋楽のイメージが強いチル系音楽ですが、実は日本でもたくさんのアーティストがチルい音楽をリリースしています。
早速、邦楽でおすすめのチルい曲5選をチェックしていきましょう。
東京フラッシュ / Vaundy(バウンディ)
シンガーソングライターVaundyが歌う「東京フラッシュ」は、出だしからお洒落な雰囲気があるチル系音楽です。
セブンスの入ったコード進行(IVM7 – III7 – VIm7 – I7)が繰り返されることで、エモさと気怠さを併せ持ったチルい雰囲気を演出しています。
Vaundy自身が「ラジオ局で放送してもらえるようにトレンドを意識した」とコメントしているように、2019年頃から流行しているシティポップを意識した作風になっており、リラックスした気分で聴くことができる曲です。
NEW ERA / Nulbarich
5人組のバンドNullbarichの「NEW ERA」。
歌から始まるイントロは壮大な雰囲気があり、一気に世界観に引き込まれます。
ゆったりとしたテンポで流れる音楽は心地良く、ドライブで聴きたくなるような曲です。
2016年にリリースされたこの曲は、HondaのCMソングとしても起用され話題になりました。
スローテンポながら、ノリがあり軽快さを感じられるのもこの曲の魅力ですよ。
琥珀色の街、上海蟹の朝 / くるり
邦ロックユニットくるりの「琥珀色の街、上海蟹の朝」もチルい曲の1つです。
ゆっくりながら軽快に刻まれたドラムのビートにのせたラップが、落ち着いた良い雰囲気をかもし出しています。
「上海蟹食べたい」などの印象的な歌詞からも、チルい雰囲気を感じられますよね。
また、MVのゆるい雰囲気のある可愛らしい動画もこの曲のチルさを演出しています。
STAY TUNE / Suchmos
「STAY TUNE」はロックバンドSuchmosの代表曲の1つです。
チル系音楽の中では、テンポは速い方でお洒落で都会的な雰囲気があります。
2016年にはHonda「VEZEL」のCMソングとしても起用されました。
ベースラインがかっこいいナンバーで、グルーブを感じられる曲なので、夜のドライブとの相性は抜群のチルい雰囲気がある曲です。
Good Enough feat. kiki vivi lily / 唾奇 × Sweet William
ラッパーの唾奇とビートメイカーSweet Williamのコラボ作品「Good Enough feat. kiki vivi lily」。
邦楽でチル系音楽といえば、この曲は欠かせないという人もいるのではないでしょうか。
ビートメイカーとコラボしているということもあり、曲中には凝った構成音が使われているなど、センスのあるトラックも魅力です。
語呂が良い歌詞で描かれた沖縄での生活や日常が、チルさをかもし出しているナンバー。
チルい曲 洋楽のおすすめ5選
チル系音楽といば洋楽というイメージを持っている人は多いですよね。
ヒップホップをベースとして、独特の世界観がある洋楽のチル系ミュージックは、世界中で多くのリスナーから人気を集めています。
プレイリストを検索しても、たくさんありすぎて何から手をつけたらわからないというチル系音楽初心者のために、ここからは洋楽のチルい曲おすすめ5選を聴いていきましょう。
Sunflower / Rex Orange County
イギリスで活動中のインディーポップミュージシャンRex Orange Countyの「Sunflower」は、弾き語りテイストで始まるの出だしを聴くだけでも、壮大さがありゆったりした気分になれる曲です。
イントロの後は、軽快なビートながら穏やかに流れていく音楽からチルい雰囲気を感じられます。
キャッチーさのあるメロディや青春感のあるMVも素敵なナンバーです。
Warm On A Cold Night / HONNE
親日家としても知られているイギリス出身のエレクトロ・ポップユニットHONNEの「Warm On A Cold Night」は、タイトルにもあるように、夜の雰囲気にぴったりのナンバーです。
出だしからムーディー、落ち着いたサウンドが素敵で、夜のデートやドライブで流せば良い雰囲気になれそうな曲ですよ。
日本語版もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
Calling My Phone(feat. 6LACK) / Lil Tjay
ヒップホップ誕生の地、ニューヨークはサウスブロンクス出身の Lil Tjayがアメリカ出身の6BLACKとコラボした「Calling My Phone(feat. 6LACK)」。
美しいピアノが印象的で、夜感のある落ち着いた雰囲気が魅力のナンバーです。
アダルトなテイストのMVもムードがありチル感を演出しています。
At My Worst / Pink Sweat$
アメリカ出身のPink Sweat$が歌う「At My Worst」は、ゆるいリズムが心を落ち着かせてくれます。
楽曲はもちろん、よく響くPink Sweat$の美しい歌声だけでも十分にチルいです。
心地よいスローテンポでゆったりしたサウンドに、よく映える歌声を聴いているだけでも、心が癒されていきますよ。
less of you / Keshi
「Less of you」はアメリカ出身のシンガーソングライターKeshiのナンバー。
Keshiはベトナム人の両親の元に生まれ、アジア系シンガーとしても注目されています。
美しいファルセットが魅力で、ゆったりと流れるように響くアコースティックギターと相まってチルい雰囲気を感じることができますよ。
チルい曲は心が落ち着く曲ばかり!邦楽洋楽のおすすめ曲をカラオケでのんびり歌おう
チルい曲とはスローテンポでゆったりと聴くことができる音楽のことを指し、元々はアメリカのディスコなどで激しい音楽の合間に流す曲として生まれました。
「チルい」と聞くと洋楽のイメージがありますが、日本にもチル系音楽をリリースしているアーティストはたくさんいます。
洋楽よりもシティポップよりのナンバーが日本人的には聴きやすいので、チルい音楽をはじめて聴く人はぜひ邦楽から聴いてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- チルい曲とはスローテンポでリラックスできるナンバー
- お洒落なコード進行で夜のドライブなどにぴったりなナンバーが多い
- 日本のチルい曲はシティポップのテイストなものが多く聴きやすい
- 色々なチル系音楽を聴いてお気に入りのナンバーを見つけよう