槇原敬之は自ら作詞、作曲した多くのヒット曲をもつシンガーソングライター。
聴く人の胸に響く独特な世界観がある歌詞とキャッチーなメロディーで、胸に刺さる名曲がたくさんあります。
この記事でわかること
槇原敬之のデビュー曲
槇原敬之のデビューは1990年。
「AXIA MUSIC AUDITION ’89」でグランプリを獲得を獲得し、応募曲のシングル『NG』とアルバム『君が笑うとき君の胸が痛まないように』でデビューしました。
当時、三浪中の浪人生だった槇原ですが、高校時代には既にミュージシャンとしての才能を発揮しています。
それは1985年、坂本龍一が担当していたラジオ番組に、アーティスト名「C・M・C」(コンプレッサーズ・ミュージック・クラブ)として送ったデモテープ。
応募曲『Half』は坂本龍一から「言うことなし」と高く評価され、番組では異例のフルコーラスで放送されることになりました。
槇原敬之のヒットした名曲
槇原敬之はデビュー直後の1991年に発表した『どんなときも。』をはじめとして、1990年代から2000年代にかけ連続してヒット曲を発表しました。
CMやドラマ、映画などに起用された作品も多く、発売から時が経った今でも彼の音楽は世代を超えて人々から愛され続けています。
槇原といえば自らが歌う以外にも、他のアーティストに楽曲を提供していることでも有名です。
特に2003年にSMAPに提供した『世界に一つだけの花』が大ヒットを記録し、世界中から親しまれる1曲となりました。
次は、槇原敬之のヒットした名曲の数々を紹介します。
人気の歌ばかりなので、カラオケで歌えば盛り上がること間違いなしです。
どんなときも。
『どんなときも。』は槇原敬之の3枚目のシングルで、彼の最大のヒット曲。
「どんなときも どんなときも」というフレーズが有名で、聴く人も歌う人も元気にしてくれる応援ソングです。
槇原がこの曲の詞を思いついたときは、「あまりにひねりがない歌詞ではないか…」と心配で自信がなかったとか。
『どんなときも。』は織田裕二が主演した映画「就職戦線異状なし」の主題歌や、数々のCMに起用された名曲で、多くのアーティストによってカバーされています。
冬がはじまるよ
『冬がはじまるよ』は1991年に発売された槇原敬之4枚目のシングルです。
冬のビールのCMソングとして、1991年と2008年の2度に渡り起用されました。
冬が始まる頃の気持ちをテーマにした代表的なウィンターソングですが、冬の厳しさというより暖房のきいた部屋を思わせるような、心がほっこりと温まる曲。
Every Little Thingなど、多くのアーティストによってカバーされている人気曲です。
もう恋なんてしない
『もう恋なんてしない』は1992年リリースのシングルで、槇原敬之の代表曲の1つ。
恋人と別れた後の悲しいはずの日常生活を、ユーモラスに描いた失恋ソングで、ラストの「もう恋なんてしないなんて 言わないよ 絶対」というインパクトのある歌詞が有名です。
失恋した人でも気分がスッキリして、前向きにしてくれそうな応援ソングともいえるでしょう。
この曲は柴田恭兵が主演のドラマ「子供が寝たあとで」の主題歌や、ラジオドラマ等で起用されました。
遠く遠く
『遠く遠く』は1992年発売のアルバム「君は僕の宝物」に収録されている名曲です。
シングルカットこそされていませんが、ファンからの高い支持がある歌。
故郷の懐かしい友達に会いたい気持ちをこらえ、都会で頑張っている若者の心情を歌っています。
槇原敬之が故郷の友人への想いを込めて作った曲だそうです。
他のアーティストにもカバーされていますが、槇原本人もセルフカバーしている思い入れの強い歌で、CMソングやアニメの挿入歌にも起用されました。
SPY
『SPY』は1994年に発売された、シングルで、ドラマ「男嫌い」の主題歌に起用された曲です。
浮気をしている恋人のことを、こっそりとスパイのように跡を付けていく男の心情を歌ったちょっと危険なラブソング。
実はこの曲、槇原敬之本人の体験に基づいたものだそうです。
恋人の裏切りを目にしながら「だけど信じてる信じてる」と心の中で葛藤している気持ちが見事に歌詞へと反映されています。
ダークな歌詞×アップテンポな曲調という、槇原のセンスが光る作品となっています。
ズル休み
『ズル休み』は1993年に発売された槇原敬之の9枚目のシングルで、ちょっと複雑な失恋ソング。
休日も仕事をするような忙しい男性が、その忙しさが原因で彼女にふられてしまいました。
仕事に追われる多忙な日々の中、彼女からの留守電で再び失恋の痛手がよみがえります。
そこで彼は「ズル休み」という、らしくない行動に出ることで、終わった恋に決別をつける決心をしました。
「人は必ず誰かに愛されてると言えるよ」という前向きな歌詞に、彼の気持ちの変化が感じられます。
槇原らしい優しさとドラマチックな世界観に浸りたくなる名曲です。
君の名前を呼んだ後に
槇原敬之の『君の名前を呼んだ後に』は、松嶋菜々子が出演した生命保険会社のCMソングに起用された曲です。
松嶋菜々子は『君の名前を呼んだ後に』のMVにも出演しています。
愛する人と離れた土地の駅で飲んだ紙コップのコーヒーの温もりから、いつも側にいてくれる人の愛情に気付かされるという面白い展開の歌。
澄んだファルセットのサビと「君に早く会いたいよ」とストレートな表現が、聴く人の胸に響くラブソングです。
僕が一番欲しかったもの
『僕が一番欲しかったもの』は2004年発売の、槇原敬之の32枚目のシングル曲。
2003年にイギリスの音楽グループBLUEに提供した「THE GIFT」の、セルフカバーです。
童話の主人公のような心優しい人を描いた曲で、ずっと欲しいものを他の人にあげてきた主人公が、実は人にあげることが自分の喜びだったと気付きます。
天海祐希主演のドラマ「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏」の主題歌や、CMソングに起用された人気曲です。
世界に一つだけの花
SMAPのヒット曲『世界に一つだけの花』は槇原敬之が提供した楽曲で、槇原自身も2004年発売のアルバム「EXPLORE」でセルフカバーしました。
国民的な名曲となったのはSMAPの功績も大きいですが、親しみやすいメロディーと誰の心にも響く歌詞がヒットした理由の大きな要因と言えるでしょう。
「NO.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one」という歌詞は、仏教の考え方をヒントにしたもの。
子どもから大人まで自分の個性を大切にしようというメッセージが込められ、平和を愛するピースソングとしても評価されている名曲です。
GREEN DAYS
『GREEN DAYS』はアルバム「悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。」からの先行シングル。
青春をテーマにした曲で「青春とは答えを探し続けること」という、メッセージが込められています。
「ほどけた靴ひもを直そうと君がしゃがんだら」のフレーズは、槇原自身が靴ひもを結んで顔を上げたときに感じた気持ちを歌詞にしたもの。
この曲はドラマ「牛に願いを Love&Farm」の主題歌や車のCMソングに起用されました。
HAPPY BIRTHDAY SONG
『HAPPY BIRTHDAY SONG』は槇原敬之の11枚目のスタジオ・アルバム『Home Sweet Home』にオープニングナンバーとして収録された曲。
一般的なバースデーソングと違って、人が生まれてきた意味を語る深い内容の曲なのですが、分かりやすい言葉とポップな曲調なので重く感じません。
実はこの曲には、『世界に一つだけの花』へと通ずるエピソードがあります。
SMAPの音楽プロデューサーが『HAPPY BIRTHDAY SONG』を気に入って、槇原敬之に曲の提供を依頼。
そして誕生したのが『世界に一つだけの花』なのです。
『HAPPY BIRTHDAY SONG』がなければ、あの名曲も生まれなかったのかもしれません。
槇原敬之の隠れた名曲
誰もが知っているヒット曲以外にも、槇原敬之らしい名曲はたくさんあります。
アルバムなどを聴いて、自分だけのお気に入りの歌を見つけてみませんか?
次は、槇原敬之ファンの間で隠れた名曲と評判の曲を紹介します。
今年の冬
『今年の冬』は1994年リリースのアルバム「PHARAMACY」に収録されている曲。
愛する人と暮らしている日常の何気ないひとときが、何よりも愛おしいと思えるハッピーなラブソングです。
年賀状や新しいカレンダーなど、新しい年を迎えるキーワードがあり、新年に期待するワクワクした気持ちも伝わってきます。
槇原敬之のウィンターソングは、冬の情景をいきいきと伝えてくれるだけではなく、寒さを忘れさせてくれるような温もりを感じさせてくれる曲が多いですよね。
Cicada
セミを意味する『Cicada』は1999年リリースの槇原敬之のアルバム「Cicada」のラストに収録された曲。
全国ツアーを控えて発表された意欲作ですが、事情によりツアーはキャンセルされ、このアルバムも一時的に店頭から姿を消していたので、幻の名曲と言われています。
長い間を暗い地中で過ごし、地上にでてくるとうるさく鳴くセミ。
まっくらに感じるときが続いていても、辛さから逃げているだけでなく、まだ見たことのない太陽の光りを信じるセミは、希望を持つことの難しさや大切さを伝えてくれるようです。
「伝えたい事があるから、君の住む町に来たよ」の歌詞から、ファンのひとりひとりに語りかけている槇原敬之の想いが感じられます。
モンタージュ
『モンタージュ』はアルバム「Such a Lovely Place」の先行シングルとして、1997年に発売されたシングル。
ドラマ「恋の片道切符」の主題歌にも起用された曲で、恋に落ちた瞬間のドキドキする気持ちを描いています。
「僕のハートを盗んだ犯人」や「冷やかし半分の友達の取り調べ」などの遊び心のある歌詞と、ポップな曲調のラブソング。
好き過ぎて相手の顔がはっきりと思い出せなくなってしまった経験がある人は、思わず「あるある」と感じる名曲です。
槇原敬之の曲は泣ける歌がたくさん!気分に合わせて聴いてみよう
槇原敬之は、自ら作詞作曲した独特な世界観があるヒット曲が多く、他のアーティストに提供した曲にも槇原ワールドが感じられます。
素直な歌い方は聴く人の心に響き、元気が欲しいときや失恋して辛いとき、寂しいときなどに、心に寄り添ってくれる名曲ばかり。
独特なユーモアが感じられる遊び心のある歌詞や、メッセージ性のある曲も印象的で、キャッチーなメロディーも耳に残るでしょう。
泣ける曲がたくさんある槇原敬之の曲を、気分に合わせて聴いてみませんか?
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この記事のまとめ!
- 槇原敬之は1990年のデビュー以来『どんなときも。』や『もう恋なんてしない』などたくさんのヒット曲がある
- SMAPに提供した『世界に一つだけの花』は大ヒットし、セルフカバーしている
- メッセージ性がある曲も多く、ヒット曲以外にも隠れた名曲がたくさんある
- 槇原敬之の歌を聴いて、歌詞を味わってみよう