みなさんは「米津玄師」を知っていますか?
長年ニコニコ動画にて制作した楽曲を発表していた彼ですが、本格的なアーティスト活動を始め、2012年にデビューを果たしています。
流星の如く現れた才能のあるアーティストに、音楽業界も大注目しています。
とくに、類い稀なる音楽センスと斬新な曲作りで話題を呼び、CMにも起用された「アイネクライネ」や「LOSER」で一躍有名になりました。
CM曲からファン層も広がり、若者だけでなく幅広い層からの支持を集めています。
米津玄師のカラオケ定番曲から絶対に聞いておきたい大ヒットナンバー、アルバム収録曲でありながら人気を獲得している隠れた名曲をみていきましょう。
この記事でわかること
米津玄師の人気おすすめ曲
米津玄師がリリースした楽曲のなかでも、カラオケで定番の人気ランキングTOP15を発表します。
Lemon
Lemonはドラマ「アンナチュラル」の主題歌になったこの曲は、ドラマの人気に一役買い、幅広い層から支持を集めました。
なんとMV公開から13時間で100万回再生突破しており、米津玄師史上最速の快挙を達成した曲です。
アイネクライネ
東京メトロのCMソングとして話題になった「アイネクライネ」は、いわずと知れた米津玄師の代表曲です。
喜びや悲しみのなかで生きることについて歌われています。
落ち着いたバラードで、その歌詞とメロディに感情を揺さぶられる名曲です。
LOSER
MVでの米津玄師本人のダンスが話題となり、ヒット曲となった「LOSER」。
縦ノリのビートがかっこよく、楽曲制作やビジュアルだけでなく、ダンスでも魅せるアーティストとしての才能は圧巻です。
灰色と青
米津玄師の熱烈なオファーで実現した、俳優・菅田将暉とのコラボレーションが話題となった珠玉のナンバー「灰色と青」。
歌詞以外にも、メロディや歌い方がバランスよく重なって世界観がつくられている素敵な曲です。
orion
orionはアニメ「3月のライオン」のエンディングテーマに起用され、きれいで繊細な言葉選びがなされたやわらかい印象の曲です。
ポップなサウンドながらも、ロマンチックな歌詞が人気を集めました。
ピースサイン
ピースサインはアニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマに起用された、少年らしさがつまった楽曲。
子どもたちがこの曲を聴いて、アニメのさまざまなシーンを想起してもらえたら…という想いが込められて作られました。
アニメに合わせた疾走感のあるサウンドが魅力です。
打上花火
打上花火はDAOKOとのコラボレーション曲で、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌。
YouTubeの「国内年間トップトレンド2017」の音楽部門で見事1位に輝きました。
カラオケでも人気のデュエット曲です。
馬と鹿
「馬と鹿」は、ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌として制作された楽曲です。
「ラグビーワールドカップ2019」の大会時にも、盛り上がる場面や試合終了後の感動シーンに流れるなど、多くの人の印象に残る楽曲となりました。
挫折を味わいながらも、がむしゃらに夢に向かって突き進んでいく不器用な主人公の人生が歌われており、夢追い人の背中を力強く押してくれそうな歌詞が魅力です。
Flamingo
「Flamingo」は、2018年にリリースされた楽曲です。
「女性に振り向いてもらえない寂しさを表現した」と本人が語っており、ふらふらと移ろう妖艶な女性をフラミンゴに例えた歌詞が、米津玄師らしい独特な作詞センスを物語っています。
江戸時代を舞台にしたような古語や、演歌のような抑揚をつけた歌い方が耳に残り、聴けば聴くほど虜になってしまう中毒性の高い楽曲です。
感電
ドラマ「MIU404」の主題歌として書き下ろされた「感電」は、2020年にリリースされています。
相棒との友情や絆をテーマに描いており、ドラマの世界観ともリンクしている歌詞が話題を集めました。
童謡「犬のおまわりさん」を彷彿とさせる歌詞も散りばめられ、メッセージ性の強さと遊び心が融合したおしゃれな楽曲です。
カムパネルラ
「カムパネルラ」は、2020年に発売された5thアルバム「STRAY SHEEP」に収録されている楽曲です。
童話「銀河鉄道の夜」から派生して作られており、罪の意識に苛まれながらも前向きに生きていこうとする主人公の決意が表現されています。
タイトル曲ではないものの、心を持っていかれるようなサウンドや歌詞がファンに愛されている楽曲です。
メランコリーキッチン
2014年に発売された2ndアルバム「YANKEE」に収録されている「メランコリーキッチン」。
歌詞からは恋人の倦怠期をイメージでき、複雑な心情を明るくポップに歌い上げています。
YouTube配信はされておらず、ファンの間では「隠れた名曲」と呼び声の高い中毒性のある楽曲です。
海の幽霊
「海の幽霊」は、アニメ映画「海獣の子供」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
歌詞は原作の世界観を色濃く反映しており、サビの壮大なメロディーには思わず圧倒されることでしょう。
「大切なことは言葉にならない」というメッセージ性の強さにも注目です。
MAD HEAD LOVE
MAD HEAD LOVEは米津玄師として発表した2枚目のシングル。
彼らしい不協和音や効果音がちりばめられており、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい曲です。
ノリが良くハイテンションなサウンドと、恋人を歌った可愛らしい歌詞が魅力です。
ゴーゴー幽霊船
「ハチ」の楽曲の特徴だったノリの良さや印象的な歌詞が目立つ「ゴーゴー幽霊船」。
この曲が世に出た当時、米津玄師としてデビューしたことを知らなかったハチのファンが、これを聴いて「ハチの曲みたい」「もしかしてパクリ?」とざわつきました。
少しややこしいですが、ハチ名義の曲らしさが「ゴーゴー幽霊船」につめこまれています。
米津玄師の泣けるバラード曲
米津玄師の楽曲の泣ける曲を紹介します。
LADY
2023年にリリースされた「LADY」は、缶コーヒー「ジョージア」のCMソングとして書き下ろされた楽曲です。
ピアノフレーズの軽やかな音から始まるこの楽曲は、軽やかな中にどこか倦怠感をまとい、ノスタルジックな印象を抱きます。
上辺だけ聴くと「恋愛がテーマなのかな?」と思われますが、本人いわくあまり恋愛ソングと言うつもりでは書いていないそう。
繰り返しの日常の中で疲弊した心を浄化させてくれる1曲です。
メトロノーム
アルバム「Bremen」に収録されている曲。
身近な人との別れを、メトロノームに重ねて歌い上げています。
離れてしまった今でも僕はあなたを愛してしまうだろう…と切ない歌詞とメロディに胸がしめつけられます。
まちがいさがし
「まちがいさがし」は、2020年にリリースされた5thアルバム「STRAY SHEEP」に収録されているセルフカバー曲です。
菅田将暉に楽曲提供している曲で、作詞作曲・プロデュースは米津玄師が行っています。
キーやテンポに米津玄師らしいオリジナリティを加えており、知名度が高いのでカラオケでも盛り上がれるでしょう。
M八七
「M八七」は、映画「シン・ウルトラマン」の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
「本当の強さ」がテーマの歌詞には「さまざまな困難が待ち受けていても、恐れずに立ち向かえ」というメッセージが感じられます。
主人公の孤独や弱さも隠さずそのままに表現されており、目の前の困難に立ち止まってしまった人も深く共感できる楽曲です。
Pale Blue
「Pale Blue」は、ドラマ「リコカツ」の主題歌に起用された楽曲です。
悲しい失恋を描いたラブソングで、主人公の儚い想いや叶わない願いが歌詞に綴られています。
ラストの「ずっとずっと恋をしている」というフレーズでは、恋人への純粋で淡い恋心が感じられ、その切なさが思わず涙を誘うことでしょう。
別れてしまった恋人を思い出しながら聴きたい1曲です。
WOODEN DOLL
WOODEN DOLLは2014年4月にリリースされたセカンドアルバム「YANKEE」に収録された曲。
明るい曲調とは裏腹に、他人の気持ちなど簡単にわかるはずがないと訴えかけた曲となっていて米津玄師の強いメッセージが込められています。
シンデレラグレイ
シンデレラグレイは2016年10月7日にリリースされた3枚目のアルバム「Bremen」に収録された女性目線で歌われた曲。
NTT西日本の企業CM「NTT西日本 スペシャルムービー」のタイアップ曲となりました。
シングル曲ではないものの、物語性の強い歌詞とタイアップ動画が話題となり、ファンの間でも人気です。
恋と病熱
恋と病熱は1枚目のアルバムに収録された曲。
米津玄師として本格的な活動を始めたばかりの頃の曲で、若い世代から絶大な人気を集めています。
物語の筋書があるようで、はっきりとはそのメッセージを受け取れないような、不思議なアニメーションMVがとても好評となりました。
アンビリーバーズ
アンビリーバーズは4枚目のシングルとしてリリースされた曲。
こちらはMIZUNOのCMに起用されています。
「貶されようと馬鹿にされようと 君が僕をみつめてくれるなら キラキラ光ったパチパチ弾いた 魔法だって使えるような」という、明るく元気づけられる歌詞が魅力です。
Flowerwall
Flowerwallはニコンの一眼レフカメラのCMソングに起用された曲。
子供とのやり取りを彩る暖かなサウンドが魅力です。
人と触れ合うことの優しさが滲み出てくるような歌詞にも注目ですね。
サンタマリア
「サンタマリア」は米津玄師のメジャーデビューシングル曲です。
タイトルはイエスキリストの聖母マリアを指しています。
楽曲作りを自らの手で全て手がけてきた米津玄師ですが、「サンタマリア」では初めてバンドレコーディングで制作されています。
米津玄師の独特な世界観が印象的なMVにも注目です。
vivi
viviはアルバム「DIORAMA」に収録された曲。
愛する人との別れを、切なくも優しいサウンドと歌詞で歌い上げています。
難解かつ小説的なストーリーをもつこの曲を、じっくり考察して自分なりに解釈してみるのもおすすめです。
リビングデッド・ユース
リビングデッド・ユースは米津玄師自身が憂鬱な気持ちを抱えていた学生時代をテーマに制作された曲。
若者に対するエールが込められていますね。
「僕はせめて味方でありたい 信じられないならそれでもいい」というフレーズに勇気づけられる人も多いでしょう。
優しい人
「優しい人」は、2020年にリリースされた5thアルバム「STRAY SHEEP」の収録曲です。
タイトル名とは裏腹に「いじめ」がテーマになっており、傍観する主人公の弱さが表現されています。
ラストでは「優しくなりたい、正しくなりたい」というフレーズが繰り返され、主人公の「変わりたい」という純真な願いが感じられますね。
繊細なメロディーに引き込まれ、心を落ち着かせられる1曲です。
カナリヤ
「カナリヤ」は、NHKドキュメンタリー番組「ふたりのディスタンス」の主題歌に起用された楽曲です。
「人間や生活が変わっていくことへの肯定」がテーマで、たとえ環境が変わり傷つけ合ったとしても「あなたとならいいよ」と相手を受け入れる深い愛が歌われています。
MVは映画監督の是枝裕和が手掛けており、米津玄師の優しい歌声と合わさって、まるで短編映画のような満足感と感動が味わえるでしょう。
米津玄師の盛り上がる歌
ここからは、米津玄師がリリースした楽曲のなかでも盛り上がる歌を紹介します。
カラオケで歌って、思いっきり楽しみましょう。
KICK BACK
2022年にリリースされた「KICK BACK」は、アニメ「チェンソーマン」のオープニングテーマ曲として書き下ろされた楽曲です。
モーニング娘。の楽曲「そうだ! We’re ALIVE」の歌詞を一部取り入れていることでも話題になりました。
疾走感のあるサウンドが魅力で、配信からわずか1ヶ月でストリーミング1億再生を記録しており、世界各国で愛されています。
POP SONG
2022年にリリースされた「POP SONG」は、タイトル通りのポップで軽快なビートが特徴的な楽曲です。
それぞれの楽器が踊っているようなメロディーは、聴く人も歌う人も楽しい気分にさせてくれること間違いありません。
パプリカ
セルフカバー曲の「パプリカ」は、NHK「2020応援ソングプロジェクト」で制作された楽曲です。
楽曲提供した小・中学生ユニット「Foorin」が歌うメロディーラインとは異なり、落ち着きのあるサウンドで、大人でも歌いやすいキーに仕上げられています。
有名曲なので、カラオケで歌うと「あっ!この曲!」と声が上がるでしょう。
春雷
春雷は人との出会いと別れを歌ったポップなテイストの曲。
恋に落ちた男性の揺れ動く感情が、「春」と「雷」という相反したモチーフで描かれています。
これまでの米津玄師の楽曲とは一味違い、騙されてもいい、狂おしいほど好きだというような儚くも美しい恋心を全面に表現しています。
Nighthawks
「Nighthawks」は、2017年にリリースされた4thアルバム「BOOTLEG」の収録曲です。
米津玄師自身が中高生の頃に抱いていた「焦燥感や不安」を思い出しながら作ったと語っており、思春期ならではの不安定さが表現されています。
比較的音程が取りやすく、聴き馴染みのあるバンドサウンドなので、どの年代の人でも盛り上がれる1曲となるでしょう。
米津玄師のルーツ「ハチ」の人気ボカロ曲
「米津玄師」として発表した楽曲に触れる前に、彼のルーツである「ハチ」の人気ボーカロイド曲を紹介します。
ドーナツホール
米津玄師としての活動が本格化したのちに発表された「ドーナツホール」。
テンポとノリの良さ、また無料で投稿されたとは思えないほどの動画の完成度の高さは必見です。
Bメロで「ドーナツの穴みたいにさ 穴を穴だけ切り取れないように あなたが本当にあること 決して証明できはしないんだな」と表現する彼の感性には度肝を抜かれます。
パンダヒーロー
ハチ名義で自主制作したアルバム「OFFICIAL ORANGE」に収録されている楽曲です。
代表曲のひとつである「パンダヒーロー」は、スピード感のある打ち込みがやみつきになります。
なんと3000万再生に迫る勢いで大ヒットを記録しています。
closck lock work
ダブルミリオンを記録した「closck lock work」。
2010年に自主制作されたハチとしての記念すべき1stアルバム、「花束と水葬」に収録されました。
彼の楽曲のなかでもとくに歌詞が深いと評判で、長年愛され続けています。
マトリョシカ
「マトリョシカ」はなんと2017年に動画サイトにて1000万再生を突破した楽曲。
ニコニコ動画でさまざまな歌い手に選曲されています。
また国内のみならず、海外でもボーカロイドの代表曲として人気を博しています。
砂の惑星
砂の惑星は「ハチ」名義としては実に4年ぶりに発表された新曲。
米津玄師としての活動も本格化していたため、わずか6日程度でミリオン再生を記録しています。
「あなたとわたしでランデブー?」という歌詞がありますが、これは「マトリョシカ」でおなじみのフレーズであるため、ファンとしてはたまらない楽曲です。
聴けば聴くほどハマる!中毒性の高い米津玄師ワールドに浸かろう!
米津玄師が制作する楽曲には、彼独特の世界観が込められています。
楽曲制作のみならず、ビジュアルやダンスまで総合的にプロデュースを行う彼の才能と音楽センスには、他のアーティストも惚れ込むほどです。
また、売り上げランキングでは、CMテーマ曲からオリジナルアルバム曲までも軒並みランクインするなど、絶大な人気を得ています。
初音ミクやGUMIといったボカロ曲から、すでに名曲が多く人気を獲得していた米津玄師。
紹介した曲以外にも魅力的な歌がたくさんあるので、ぜひ探して聴いてみてくださいね。
今後ますます活躍が期待される彼に、これからも目が離せません。
この記事のまとめ!
- 米津玄師は世界観と独特の歌詞が魅力
- 音楽制作だけでなく、ビジュアルやダンスも人気
- 米津玄師のルーツは動画サイトで活動していた「ハチ」