「ベースの音がビビる」「なんとなく弾きづらくなってきた」など、ベースを弾き続けていれば不調を感じることがあるでしょう。
ベースをいいコンディションで弾き続けるためには、定期的なメンテナンスが大切なのです。
しかし、初心者は特にメンテナンスの方法が分からないという人が多いでしょう。
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ベースのメンテナンス
メンテナンスと聞くと難しく感じてしまう人も多いかもしれませんが、手順や方法を知れば初心者でも簡単に行うことができますよ。
ポイントを押さえて慣れるまで何度もやってみてくださいね。
以下で紹介するポイントを確認して実際にメンテナンスを行ってみましょう。
弦高の調整
フレットから見た弦の高さ(弦高)によって、弾きやすさは大きく変化します。
一般的な弦高は、1弦で1.5mm~2.5mm、4弦で2mm~3mmです。
弦高が低いとピックアップとの距離が近くなり、ノイズが出やすくなりますが、簡単に押さえることができます。
反対に弦高が高いと、フレットとの距離が遠くなるため、押さえづらくなりますが、芯のあるはっきりとした音を出すことができるのです。
弦高調整についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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ネックの調整
ベーストラブルの中で、最もよくみられるのがネックの不具合です。
ベースはエレキギターなどに比べて、弦のスケールが長いため、強いテンションがかかっています。
そのため、ネックが弦張力によって反り返ったり、ねじれたりしていると、適切な弦高を保つことが難しくなるのです。
ネックを調整しておくことで、サウンド、プレイアビリティをいい状態に保つことができますよ。
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弦の交換
弦は弾いている間にどんどん劣化していきます。
切れるまで交換しないという人もいますが、弾きやすさやサウンドにダイレクトに関わることなので、定期的に弦交換することをおすすめします。
目安は、目で見てわかるような劣化やサビだけでなく、音のこもりやチューニングの不安定さを感じたときに交換しましょう。
また、劣化した弦を弾き続けてしまうと、指板やブリッジなどの傷みの原因にもなるため、注意してください。
ベースのクリーニング
ボディや指板、フレットをきれいに保つことも大切なメンテナンスのひとつです。
手垢などの汚れをそのままにしてしまうと、ボディや指板の塗料の劣化を早めてしまいます。
見た目をきれいに維持するためにも、練習後には必ず専用のクロスなどを使って、ベース全体を軽く拭く習慣をつけることが大切です。
また、定期的なメンテナンスの際には、クリーナーグッズを使うようにしましょう。
ベースのクリーニングに必要な道具
ベースをきれいに保つために、クリーニンググッズを使うことをおすすめします。
しかし、クリーニンググッスには、ベースの塗装や加工方法に合わせて、使うべき道具や工具を選ばなければならない場合もあるため、注意が必要です。
オイル
オイルは、ボディや指板などの表面についている手垢汚れを落とすために使用します。
また、木材の乾燥を防ぐ効果もあるため、秋から冬にかけての乾燥する季節には必須のメンテナンス道具になります。
特に、指板などの木材がむき出しになっているパーツの乾燥を防ぐことは、ひび割れなどの故障予防にも繋がります。
ポリッシュ
ポリッシュは、ボディのツヤ出しに使用します。
ギターの表面が曇っていたり、ざらついたりしている場合は、ポリッシュを使って磨いてあげましょう。
また、仕上げに使用することで、汚れが付きにくくなる効果もあります。
塗装の種類によって対応のポリッシュが異なるため、使用する際は注意しましょう。
クロス
クロスは、ボディやフレットに溜まった汚れを拭き取る際に使用します。
目が粗く水分を吸い込みやすいもの、ポリッシュやオイルの使用に適しているもの、目が細かく手汗や軽い汚れを拭き取ることに特化したものなど、クロスにも様々な種類があります。
用途に合わせて使い分けるなど、数枚用意しておくのがおすすめです。
研磨剤
研磨剤は、ペグやフレット、ブリッジなど、金属パーツのメンテナンスに使用します。
クロスの乾拭きでは対処しきれない、金属のサビや黒ずみを除去する効果があります。
誤って金属でない部分を研磨してしまわないように注意しましょう。
マスキングテープ
マスキングテープは、フレットを掃除するときに貼り付けて使用します。
木材でできた指板を研磨剤で削らないよう、保護する効果があります。
粘着力の弱いテープが適しているので、高価なテープを準備する必要はありません。
ボディのお手入れ
ベースのボディメンテナンスを行うと、見た目がよくなり、気持ちよく演奏することができます。
日頃から弾いた後は拭くように習慣づけることも大切ですが、定期的にしっかりとしたメンテナンスを行いましょう。
ここでは、ボディのお手入れ方法を紹介します。
ポリッシュを使って磨く
ポリッシュを使って磨くと、汚れを落とすだけでなくボディにツヤを出すことができます。
クリーニングクロスを使ってボディを乾拭きしたあと、ポリッシュ用のクロスを使って磨いていきましょう。
ポリッシュは基本的にクロスに吹きかけて磨くのが正しい使い方なので、乾拭き用とポリッシュ用のクロスは分けて使うようにしてくださいね。
ポリッシュの種類に注意
ベースの塗装方法によって対応するポリッシュが異なります。
そのため、ベースに合わせたポリッシュを使うことが大切です。
ベースの塗装は、ポリウレタン塗装・ポリエステル塗装・ラッカー塗装・オイル塗装・ツヤ消し塗装の5つに分けることができます。
ポリッシュの中には「ラッカー塗装には使用しないでください」などの注意書きがあるものもあるので、自分のベースの塗装に合わせて、ポリッシュを選びましょう。
ラッカー塗装の見分け方
塗装の中でも、ラッカー塗装とポリウレタン塗装を見分けるのは難しいです。
見分ける方法としては、ラッカー塗装は生産が難しいため値段が安く大量生産のベースには使われません。
そのため、高価でない限りラッカー塗装ではないといえます。
また、ラッカー塗装はゴムと反応して劣化、変色する性質があるためゴム製のギタースタンドに立てかけて保管することができないということも見分ける方法の一つです。
指板のお手入れ
指板は演奏中常に指が触れている場所であるため、特に汚れが溜まりやすいパーツです。
その汚れを放置してしまうと弦がサビてしまうので、こまめに掃除してあげましょう。
ローズウッド指板、エボニー指板の場合は?
ローズウッド指板とエボニー指板は、乾燥に弱いため、オレンジオイルやレモンオイルを使って保湿をしてあげましょう。
乾燥している状態のまま使ってしまうと、指板が割れてしまう可能性があり、指板の貼り直しやフレットの打ち直しなどに修理代金がかかってしまいます。
そのため、定期的にオイルで指板面を磨き、潤いを補充してあげることが大切です。
メイプル指板(塗装有り)の場合は?
メイプル指板は、すでに塗装加工が施してあるため、オイルを塗る必要はありません。
また、オイルを塗ってしまうとコーティングが剥がれてしまう可能性もあるのでオイルの使用は控えたほうがいいでしょう。
メイプル指板の場合は、クロスで乾拭きをしてあげましょう。
フレットのメンテナンス方法
フレットはベースの音程を決める大切な部分であり、手垢や弦のサビなどで汚れが溜まりやすいため、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
ここでは、フレットのメンテナンス方法について紹介します。
ベースの弦を緩める
弦を張ったままにしておくと、メンテナンスの邪魔になるため、緩めておくか、外しておくことをおすすめします。
弦を張ったままメンテナンスを行うと、他の部分を傷つけてしまう可能性もあるので注意しましょう。
木の部分にマスキングテープを貼る
フレットは金属でできているので、メンテナンスには研磨剤を使用します。
そのため、木製でできている指板部分を傷つけないようにマスキングテープを貼って保護しましょう。
研磨剤をつけたクロスで拭く
マスキングテープで指板を保護できたら、研磨用のクロスに研磨剤を少量含ませて、少し力を入れながら、フレットを一本ずつ丁寧に磨いていきましょう。
くすみが研磨されクロスが真っ黒になったらクロスを交換し、フレットが全て磨き終わったら、マスキングテープを外してください。
ついでにペグやブリッジも磨く
研磨剤は、ベースに付いている全ての金属パーツのメンテナンスに使用可能です。
フレットをピカピカにしたついでに、ペグやブリッジなどの金属パーツも磨いておきましょう。
丁寧なメンテナンスでベースの寿命が伸びる!いい音を出すためにも自分のベースは愛情を持ってお手入れしよう
ベースの調子が少しでもおかしいなと感じたら、ボディ・ネック・弦の調整を行ってみてください。
定期的に丁寧なメンテナンスしてあげるだけで、よりよい状態にベースを保つことができ、長く使用することができますよ。
また、クリーニング用の道具を使って、見た目にもこだわったメンテナンスを行いましょう。
愛情を持ってお手入れをすれば、自分好みのベースになりますよ。
この記事を参考にしてお気に入りのベースが長く使えるように、丁寧なメンテナンスを行ってみてくださいね。
この記事のまとめ!
- ベースのメンテナンスは「弦高」「ネック」「弦」「クリーニング」が大切
- ベースは専用の道具を使って定期的にクリーニングを行う必要がある
- ボディのお手入れにはベースに合ったポリッシュを使って磨こう
- 指板のお手入れは指板の種類によってメンテナンス方法を変える必要がある
- フレットは木材部分を傷つけないように保護してから研磨する