「エピフォン」というブランドは知っているけれど、どんなブランドなのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
実はエピフォンは、初心者向けのリーズナブルなギターブランドとしても有名です。
本気でギターを始めたいときにおすすめなギターが、たくさん製造・販売されていますよ。
ココがおすすめ
この記事の目次はこちら!
この記事のもくじ
- 1 エピフォン(Epiphone)とは
- 2 エピフォンの歴史
- 3 エピフォンのレスポールの種類
- 4 エピフォンのおすすめギター9選
- 4.1 Epiphone Les Paul Standard Plus Top Pro HCS
- 4.2 Epiphone G-400 Pro
- 4.3 Epiphone G-310
- 4.4 Epiphone CASINO
- 4.5 Epiphone Sheraton II PRO
- 4.6 Les Paul Studio LT
- 4.7 Epiphone Japan Limited Elitist 1965 Casino Vintage
- 4.8 Epiphone Japan Limited Elitist 1966 Custom Riviera
- 4.9 Epiphone Japan Limited Elitist 1964 Texan
- 5 エピフォンは歴史の長い伝統的なメーカー!安価に本物のレスポールを手できるのはエピフォンだけ
エピフォン(Epiphone)とは
エピフォンは有名なエレキギターメーカーの1つです。
安くて良質なギターが魅力ですが、他にもたくさんの特徴があります。
初めてギターを手に取るなら、そのギターの特徴や品質、ブランドの位置づけなども気になりますよね。
ますは、エピフォンのギター評価、ギブソンのギターとの違い、エピフォンを愛用する有名ミュージシャンを見ていきましょう。
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ギブソンの廉価版?
Epiphoneブランドには、ギブソンの廉価ブランドというイメージもあります。
廉価版とはもとの製品の値段を安くして、作り直された商品のことです。
実際にエピフォンはギブソン社の傘下にあるため、多くのギブソンモデルの廉価版を売り出してきました。
エピフォンのギターは、製造コストの低いアジアの工場を中心に製造されています。
そのため、クオリティを落とすことなく安くギターを制作できるのです。
値下げ特価なら、チューナーや替え弦も付いたアクセサリーパックが1万円台で販売されていることもありますよ。
エピフォン・ギターの評価
エピフォンのギターは安いので低品質だと思われがちですが、プロのギタリストにも愛用者がいるほど質は高いです。
安価な機種であっても、音や弾き心地はギブソン譲りなので、実際に弾くと「この性能で、ここまで安いなんて!」と驚くでしょう。
また、エピフォンはギブソンよりもギターの種類やカラーバリエーションが多いので、ポップス、ロック、ジャズなど幅広いジャンルのプレイヤーから愛されています。
ギブソンのギターとの違い
ギブソンとエピフォンのギターには、いくつか違いがあります。
ギブソンはラッカー塗装がほとんどですが、エピフォンはポリウレタン塗装が多く使われています。
ラッカー塗装は、製造コストがかかる分ボディの鳴りが良く、長い間楽しめますが、デリケートなので手入れが難しいでしょう。
一方、ポリウレタン塗装は傷がつきにくく、ギター初心者でも扱いやすいのが特徴です。
また、ギブソンとエピフォンで同じモデルのギターの音を比べると、ギブソンの方がサウンドが図太く、音がはっきりしているのでよく聴き取れます。
対してエピフォンは、1音1音が丸く、温かみのあるサウンドが特徴的です。
エピフォンを使うミュージシャン
エピフォンのギターを愛用するミュージシャンは世界中にいます。
ビートルズのジョン・レノンやポール・マッカートニーが「エピフォンのカジノ」を愛用していたことは、とても有名です。
日本では、ゆずの北川悠仁、GLAYのTAKURO、奥田民生らがエピフォンのギターを愛用しています。
また、ジャズ・ギタリスト界の巨匠であるジョージ・ヴァン・エプスなど、ジャズミュージシャンにもエピフォンの愛用者が多く、エピフォンのギターが幅広いジャンルのミュージシャンから愛されていることが分かるでしょう。
エピフォンの歴史
エピフォンは楽器メーカーとしてとても長い歴史を持っています。
なんと、エレキギターがこの世に誕生する前に創業された、古いブランドなのです。
そんな古いブランドが、なぜギブソンの下について、廉価版を製造するようになったのでしょうか?
ここでは、エピフォンのギターをより深く理解するために、エピフォンの歴史について見ていきましょう。
150年に渡る歴史
エピフォンの歴史は、ギリシャの木材商にまでさかのぼります。
ギリシャ人のアナスタシオス・スタトポウロは、1873年にトルコの港町に移住し、バイオリンやリュート(ギターの前身とも言える楽器)などの弦楽器のリペアショップをはじめました。
その後、1904年にアメリカ・ニューヨークへと渡って開いた楽器工房が、エピフォンの前身となるのです。
現在まで、150年間近くも会社を続けてきただけでなく、エピフォンは、数々の新技術を発明してきました。
足で音量をコントロールするボリュームペダルや、足の動きに合わせて「ワウワウ」と音を変化させるワウペダル、今では当たり前になっている電子チューナーなどもエピフォンの発明です。
エピフォンの設立
1928年、アナスタシオスが亡くなり、当時22歳だった息子のエパミノンダスが事業を継いだことをきっかけに、現在の「エピフォン(エピフォン・バンジョー・コーポレーション)」が誕生しました。
エピフォンの名前の由来は、当時の社長エパミノンダスの愛称「エピ」と、ギリシャ語で音を意味する「フォン」を組み合わせた造語です。
「epiphonous」という共鳴を意味するギリシャ語ともかかっており、父親の夢を受け継ぐ決意も込められていました。
また、この頃から弦楽器の2大ブランドとして、エピフォンとギブソンがライバル関係になっていくのです。
ギブソン社に買収される
第二次世界大戦終戦直後の1945年、エパミノンダスが亡くなり弟が会社を継いだころから、エピフォンに不穏な空気が流れ始めます。
社内でも販売方針についての言い争いが増え、戦後の時代変化についていけず、経営不振に陥ってしまいました。
この状況を心配した当時のトップギタリスト、レス・ポールは、当時のギブソンの社長テッド・マッカーティーにエピフォンの買収を勧めます。
そして1957年、ギブソンはエピフォンを買収、エピフォンは独自の一流ブランドとしてノウハウを残しつつ、ギブソンの廉価版を製造、人気を取り戻したのです。
エピフォンのレスポールの種類
一口に「エレキギターレスポール」と言っても、レスポールスタンダードやレスポールカスタムなど、さまざまな種類があります。
エピフォンのレスポールの特徴を知るために、まずはフェンダー社製で有名なストラトキャスターと、レスポールを比較してみましょう。
エピフォンのレスポール4種類の特徴を、詳しく紹介します。
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ストラトキャスターとの違い
レスポールはボディ表面が丸みのあるアーチドトップなのに対して、ストラトキャスターは表面が平らなフラットトップです。
また、ネックはレスポールの方が太く、ギター全体が重めに作られています。
また、音質もレスポールは中低音域が強調された芯が太く温かい音で、ストラトは歯切れの良い高音域が特徴的です。
レスポールはブリッジ部分が固定されているので安定感があり、チューニングが狂いにくいのが特徴です。
一方で、ストラトキャスターは音の高低を滑らかに変化させられるアームが備わっているため、幅広い音楽が表現できます。
レスポールスタンダード
「スタンダード」という名前の通り、レスポールの基本の機種です。
特に、エピフォンのレスポールスタンダードは価格が安く、かなりの人気を集めています。
歪み系のエフェクターと相性がいいので、迫力が欲しい人向けでしょう。
定番のモデルなので、どれにしようか悩んでいる人にもおすすめですよ。
ギブソンのレスポールスタンダードと価格を比べると、4分の1ほどの値段で購入可能です。
レスポールカスタム
エボニー(黒檀)から作られた珍しい指板や、ゴールドの金属パーツなどが使われた、レスポールの上位機種です。
黒のレスポールカスタムは「ブラックビューティー」の愛称で呼ばれ、美しさが多くの人を魅了しています。
高級感のあるデザインは、タキシード姿で演奏するジャズ・ミュージシャンに似合うように作られたゴージャスなギターです。
見た目のカッコよさを重視したい人には、レスポールカスタムがおすすめです。
レスポールスタジオ
ボディの縁に付けられた飾りなどを取り払うことで、価格を抑えたモデルがレスポールスタジオです。
レスポールっぽいサウンドを、リーズナブルに楽しみたい方におすすめします。
ピックアップにはオープンタイプの「Alnico Classic Humbucker」を搭載。
ちなみに表面にカバーが付いていないオープンタイプのピックアップは、ノイズに弱い分、パワフルで音抜けの良いサウンドが特徴です。
正統派のレスポールサウンドが楽しめるでしょう。
レスポールスペシャル
「P-90」という、幅広のシングルコイルピックアップが2基搭載されています。
そのため、歯切れのよい明るくて軽いサウンドが特徴です。
値段も安いので、学生のアルバイトでも手が出しやすいのではないでしょうか。
ボディ内部のコンデンサなどをいじって改造したいという方にも、レスポールスペシャルなら実験台に丁度いいかもしれません。
エピフォンのおすすめギター9選
エピフォンには魅力的なギターがたくさんあります。
レスポールスタンダードの上位互換や、往年の名器カジノまでさまざまなおすすめギターが揃っているのです。
今回は、レスポール以外も含めた9種を紹介するので、ぜひあなたのお気に入りを見つけてくださいね!
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Epiphone Les Paul Standard Plus Top Pro HCS
ギブソンのトラディショナルなレスポール・スタンダードを、完全再現したNEWモデルです。
前モデルとちがって、ボディトップ(ギターのオモテ面)に高級感のあるフレイムメイプルが採用され、ピックアップにはギブソンの「バーストバッカー」を模した「プロバッカー」が搭載されました。
バーストバッカーに代表される、枯れたサウンドが好きな人におすすめです。
Epiphone G-400 Pro
G-400 Proは、ギブソンのSGスタンダードをベースに作られています。
エピフォンのSGモデルの最上位機種で、とても豪華な作りが特徴です。
G-400 Proのテールピースには、「LockTone」が使用されています。
テールピースとは、ヘッドの反対側で弦を止めている部分のことです。
このテールピースがボディにしっかりと固定されているため、音の伸びや響きもいいです。
ボディ全体がグロス塗装になっているので、高級感も感じられます。
G-400 Proには左利き用もラインナップされているので、左利きの方には特におすすめですよ。
Epiphone G-310
G-310にはオープンタイプのピックアップが搭載されており、ネックの木材にはマホガニーが使われています。
また、ピックガードはラージサイズで6弦までしっかりとカバーされているので傷にも強いです。
ボリュームノブやトーンノブの数は4つあり、繊細な音を作ることもできますよ。
Epiphone CASINO
カジノはエピフォンの機種の中でも特に人気です。
伝説のロックスター、ジョン・レノンが愛用したことでも知られています。
ボディ内部が空洞になったフルアコースティックタイプなので、全体的に軽く、鳴りも豊かなところが特徴です。
ただし、アンプにつないで大音量で演奏するとハウリングを起こしやすいので注意しましょう。
アンプから離れて演奏したり、歪みを抑えたりする工夫が必要ですよ。
Epiphone Sheraton II PRO
超定番のシェラトンIIも外せません。
ボリュームのツマミをプッシュ、プルすることで、ハムバッカーとシングルコイルの切り替えられます。
幅広い音作りができるので、ロックやジャズなど、さまざまなジャンルとの相性が良いギターですよ。
ポジションマークの代わりに使われている指板のはめ込み細工ブロックインレイや、ゴールドパーツを使った高級感のある見た目も人気を集めています。
見た目の割に値段もそこまで高くないので、ビジュアル重視の方にもおすすめです。
Les Paul Studio LT
Les Paul Studio LTのネックのジョイント部には、ネジで固定するボルトオン方式が採用されています。
金属パネルを使用せずに大胆にボディをカットしたことで、ハイポジションでの操作性が向上しました。
ブリッジ部分には、はめ込み式の「LockTone」が採用され、音も伸びやかです。
ボディも薄めなので「レスポールは重くてちょっと…」という方にもおすすめですよ。
Epiphone Japan Limited Elitist 1965 Casino Vintage
ギターの歴史に残る名器、1965年製のカジノの復刻版です。
フルアコースティックタイプなのでボディが軽く、弾きやすさもバッチリです。
ピックアップにはUSA製のP-90を搭載し、金属製のカバーで覆われているのも特徴的です。
わずかに歪ませたクランチサウンドと組み合わせれば、幅広い音楽にマッチするサウンド作りができますよ。
ちなみにモデル名にあるElitistとは「エリート主義」という意味で、エピフォンの最上級ギターに付けられます。
日本製で品質が高いのはもちろん、高品質の木材が使われたりゴトー製ペグが採用されていたしている特別なギターの証なのです。
Epiphone/Japan Limited Elitist 1965 Casino Vintage Vintage Sunburst エピフォン エリーティスト カジノ...
Epiphone Japan Limited Elitist 1966 Custom Riviera
ノエル・ギャラガーやルー・リードらが使用していたことでも知られている、セミアコタイプのギターです。
このギターは「リビエラ」と略して呼ばれるのが一般的でしょう。
USA製のミニ・ハムバッカーが搭載されているのが特徴で、ボディの空洞構造と相まって、独特のサウンドを表現することが可能です。
オリジナルのリビエラとちがい、音が長くのびる「ストップ・テイルピース」が採用されました。
ギターの鳴りを生かした素直な音がするので、歪みのない状態で弾いても気持ちいいですよ。
Epiphone Japan Limited Elitist 1964 Texan
1950年代後半~1960年代にかけて生産されていた、アコースティックギターの250本限定モデルです。
ギブソン製のオリジナルモデルは、ビートルズの「Yesterday」のレコーディングで使われたことでも知られています。
ブリッジにはセラミック製のアジャスタブル・タイプ(調整可能なタイプ)が採用され、音の粒立ちが良く明るいサウンドが特徴的です。
エピフォンは歴史の長い伝統的なメーカー!安価に本物のレスポールを手できるのはエピフォンだけ
本物のレスポールを使いたい時は、必然的にギブソンかエピフォンの2択になることが多いでしょう。
しかし、ギブソン製品は値段が高いので、なかなか手が出しにくいですよね。
特に初心者はギター以外にアンプやシールドなども一緒に買うので、なにかと出費が多くなるでしょう。
そんな時は、エピフォンのエレキギターセットがおすすめです。
出費も抑えられるうえに、本物のレスポールサウンドが堪能できますよ。
エピフォンは歴史が長いだけあって、信頼できる老舗メーカーです。
ギタートラブルも少ないので、安心して使い続けられるのも嬉しいですね。
ぜひ、この記事を参考に、あなたに合った1本を見つけてみてくださいね。
この記事のまとめ!
- 本物のレスポールを安く手に入れたいならエピフォンがおすすめ
- ギブソンにはない幅広いラインナップや豊富なカラーが魅力的
- エピフォンは有名ミュージシャンも愛用している
- 価格帯も幅広いので、予算に合わせてギターが選べる
- ギタートラブルが少ないので、長く愛用できる