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イコライザーとは?種類や設定方法・おすすめのEQと周波数についても紹介

2023年3月31日 #PR

イコライザー

音質設定や音のバランスを整えるのに欠かせないイコライザー。

音の波形を周波数ごとに調整することで、音を聴きやすくすることができます。

しかし慣れるまでにはコツが必要で、何となく使っている初心者も多いのではないでしょうか。

Live編集部
この記事では使い方の基礎やおすすめのイコライザーを紹介するので、使い方が不安な人は参考にしてみてください。

 

イコライザー(EQ)とは

イコライザーは元々、録音した音を原音に近づけるための機材でした。

その技術を応用して、目立たせたい周波数帯を強調させたり、耳障りな音を聴き心地の良いものにしたりと、今となっては音響の世界に欠かせない機材となっています。

ただし他の音との兼ね合いが複雑で「聴きづらい音声を調節し改善したら別の音が悪くなってしまう」という調節・修正のループに陥ることもしばしば。

慣れるまでは大変ですが、試行錯誤しながら聴き心地のよい音を見つけましょう。

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低音・中音・高音の周波数

一般的に人間が聴きとることができる、可聴周波数は20Hz~20kHzとされています。

その領域は低音・中音・高音の3つに分けることができ「低音を強く」「高音がキンキンする」といったときにどの帯域を調整すればよいかの目安となります。

ここからはそれぞれの帯域がどこからどこまでを指すのか、さらにそれらを調整した場合どのような音が作られるかについて説明します。

低音

一般的には20Hz~200Hzの周波数帯域で鳴らされる音を指します。

その中でも20Hz~100Hzの帯域は「重低音」と呼び、音で聞き取るよりも体にビリビリとした振動を感じさせます。

エレキベースやバスドラムの音を想像すれば、この帯域の音がどんなものかイメージしやすいでしょう。

この周波数帯をブーストすると、モコモコとした聴こえ方になります。

 

中音

人が1番聴き取りやすい周波数帯域とされていて、200Hz~4kHzの中域を指します。

ピアノやギターなどよく使われる楽器や、人の声など楽曲を構成する音が集中しやすい帯域です。

楽曲制作の現場では、中音の調整が楽曲のクオリティに直結すると言っても過言ではありません。

中音の調整がうまくいくと、音にハリを出したり明るさを加えたり、臨場感を出すことができます。

 

高音

4kHzからは、歳を重ねるにつれ聴き取りにくくなる帯域です。

サウンドを輝かせたい時はこの帯域を調整します。

またノイズやブレス音もこの帯域であることが多く、高域を低めに調整することでノイズカットができます。

10kHz以上の帯域は「超高音域」と呼び、空気感に影響がでる範囲です。

16kHz以上には楽器の音程を決める成分はなく、音色を決める成分だけなので、ここを高めに設定すると音の広がりを出しやすくなります。

 

ピーキング

ピンポイントで特定の周波数だけを処理するのではなく、その周りにも効果をかけられるのがピーキング(ベル)です。

その範囲はQと呼び、自分で設定できます。

適当にいじってみただけでも、音の変化が分かるでしょう。

適度に範囲を狭めるとノイズを探すこともできるので、ぜひ使いこなしてみてください。

 

シェルビング

特定の周波数において、それ以上または以下の周波数領域をまとめて上げたり下げたりしたい時に使います。

高音をバッサリとカットする「ローパスフィルター」や、低音を処理する「ハイパスフィルター」のような感覚ですが、細かく範囲を設定できるところがシェルビングの特徴です。

処理をかけたフィルターの形がまるで棚のようだということで、シェルビングと名付けられました。

 

イコライザーの種類

ハード、アプリにかかわらずたくさんのイコライザーが売られていますが、その種類は大きく分けてたったの2種類です。

調節可能な周波数が決められている「グラフィックイコライザー」と、操作自由度の高い「パラメトリックイコライザー」があります。

どちらにもメリット、デメリットがありますが、いずれも音質の向上に繋がることは間違いありません

自分に合いそうな方を見極めて、音作りに役立てましょう。

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グラフィックイコライザー

dbx ( ディービーエックス ) / 215s グラフィック・イコライザー

カーステレオオーディオ機器、さらにはスマホにも採用されているタイプのイコライザーです。

周波数ごとにフェーダーが並んでいて、それらを上げたり下げたりすることで特定の周波数帯域を調整できます。

しかし、調整できる周波数帯があらかじめ決められているので、自由度が低く操作が難しいです。

一方で操作に慣れてきたら、どこを調節すればどんな効果が出るのかが数値で分かるようになります。

また数値が絶対ではないので、必ず最後は耳で確認することを忘れないでください

 

パラメトリックイコライザー

WARM AUDIO ( ウォームオーディオ ) / EQP-WA パラメトリック・イコライザー

DTMでよく使われているイコライザーです。

実際の波形を見ながら調整できるので、直感的に操作できます。

プリセット設定があるものも多いので、それをベースにいじってみるのもわかりやすいです。

グラフィックイコライザーとは違い、調整できる周波数帯は決まっておらず好きな所をピンポイントに狙えるのもメリット

また自由度が高い分、細かく調整ができたくさんの音を作ることができるので、いろんな音の違いを聴き分けることができます

きっと使い方をマスターする頃には、どの周波数帯をいじればいいか直感的にわかるようになるはずです。

 

イコライザー(EQ)の設定方法

イコライザーは周波数を調整できるものとわかったけれど、どうやって応用していくか気になりますよね。

ここではクオリティの高い音にするための設定方法を紹介します。

基本的なことですが、まずはこれらをしっかり頭に叩き込むことがイコライザーマスターへの第一歩です。

悩んでる人はこれを読んで、実践してみましょう。

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引き算で音を作る

目立たせたい音が目立つように、周りの音を下げていく音の引き算方法が基本的なやり方です。

あれもこれもと音を目立たせることに夢中になると、気づいたら音割れしていたなんてことも。

また、いくら引き算がおすすめとはいえ、音を持ち上げることが必要になる場合もあります

その時はバランスを取りながら効果を入れてくださいね。

 

楽器に合った周波数に調整する

楽器の周波数特性はそれぞれで、帯域が広かったり狭かったり様々です。

特性に合わせて、それぞれの帯域を目立たせるように調節しましょう。

また慣れが必要ですが、音楽のジャンルやテイストに合わせて芯を強く聴かせたり、柔らかく聴かせたりなどの調整もイコライザーではできるのです。

ここまでできれば、さらにクオリティの高い音作りを目指せるでしょう。

 

イコライザー(EQ)のおすすめ4選

初めてイコライザーを買う時は、どれを選べばいいか迷いますよね。

ここでは数値から理論を理解できる、グラフィックイコライザー4選を紹介します。

慣れるまでは難しいですが、その難しささえ楽しさに変えてくれるものばかりです。

いずれもお手頃な値段で買えるので、初めての1台選びの参考にしてくださいね。

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サウンドハウス

131s / dbx

スリムなグラフィックイコライザーですが、バンド数はなんと31バンド

加えてフェーダー操作がしやすく、初心者でも扱いやすいのにもかかわらず上位機種に引けを取らない優秀なイコライザーです。

モノラルで十分な現場であれば、役立つこと間違いありません。

EQ341 / ART

ステレオ対応の、15バンドのグラフィックイコライザー

XLRやフォンだけではなく、RCAにも対応してるので汎用性が高いです。

コンスタントQフィルター回路を採用しているため、調整したい周波数帯のみをピンポイントに狙った調整ができます。

ブーストやカットのレンジを変えられたり、クリップが起こる5dB手前で警告を出してくれたりと、使い勝手がかなり良いです。

ライブやステージだけではなく、楽器やDJにも対応しているので幅広く使えます。

M108S 10 Band Graphic EQ / MXR

グラフィックイコライザーの定番のモデル、M108。

その性能にノイズリダクションとトゥルーバイパスを加え、アップグレードしたのがこのM108Sです。

ギターやベース用のイコライザーで、とても軽量でコンパクト。

10バンドですが他のイコライザーにはない周波数帯の調整ができるので、音にこだわる人にはピッタリです。

ボリュームに加えゲインも搭載しているので、この製品とアンプだけでもハイクオリティな音を奏でることができます

MXR エフェクター M108S 10 Band EQ 10 バンド イコライザー

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Q STRIP / TECH21

宝石箱のような見た目の、ギターおよびベース用のイコライザーです。

1960~70年代のビンテージコンソールのトーンを再現できる、レトロな音作りができます。

バンド数は4バンドですが、周波数帯域の範囲の調整やハイパス/ローパスフィルター、そして出力インピーダンスの切り替えができるなど、かなり高機能です。

ハイインピーダンスに対応しているので、エレアコにも使えます。

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イコライザーとは周波数を調整する機材!種類や設定方法を理解して上手く使いこなそう

今回はイコライザーの基礎知識と、おすすめイコライザーについて紹介しました。

この記事を読んで実践したとしても、すぐ上手く使いこなせるわけではありません。

しかし何度も挑戦して、心地よい音を見つけるとともに音を聴き分けられるようになるでしょう

イヤホンヘッドホンを使うと、より効率的に音を聴くことができます。

思い通りの音を作るのに苦戦するかもしれませんが、根気よく続けることが大切です。

 

この記事のまとめ!

  • イコライザーは周波数を調整して、音質をよくする機材。
  • イコライザーには、グラフィックイコライザーとパラメトリックイコライザーの2種類がある。
  • イコライザーの基本は引き算で音を作ること。
  • イコライザーの設定は楽器の周波数特性に合わせることも大切。

 

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