曲を制作するときや自分のギター演奏を確認するために必ず必要になるのが「録音機材」です。
ただギターを始めて間もない人は、ギターの録音方法が分からないと悩むこともあると思います。
スマホやレコーダーで手軽に録音する方法は下記の記事で紹介しています。
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ギターの録音方法5選
ギターの録音方法は、目的や環境によって使い分けることができ、使用する機材によって録音できる音質も全く異なります。
まずは代表的なギターの録音方法5選を紹介しますので、自分に合った録音方法を探す時の参考にしてみてくださいね。
icレコーダーを使う
icレコーダーとは、フラッシュメモリに音声を録音する機械のことで、本来は会話や会議の録音に使われる機械ですが、ギターの録音にも使うことができます。
また、最近では高性能化しており音割れしにくくなっているため、大きな音でも聴きやすい音で録音できるようになっています。
icレコーダーはボタンを操作するだけで簡単に録音することができるので、バンド練習や自宅でのちょっとした録音にはとても便利です。
スマホの録音機能を使う
スマホの録音機能を使えば簡単にギターの音を録音することができます。
操作も簡単で録音したいと思った時にすぐ録音することができ、その場で再生できるのが特徴です。
最近のスマホの機種は録音性能も上がっており、小さめの音であればクリアな音で録音できるようになっています。ただし、大きな音は音割れしやすいため、icレコーダーと同じように確認用としての利用がおすすめです。
MTR(マルチトラックレコーダー)で録音する
MTRとは1台で作曲やデモ音源の作成ができる録音機器です。
ギターやベース、マイクなどを直接接続して録音できるため、スマホやicレコーダーよりも高音質で録音できます。
いくつかの音を重ねて録音することもできるので、マルチトラックと名前が付けられており、1人でリズムギターとリードギターを録音することも可能です。
ドラムの打ち込みもできるようになっているので、自宅で気軽にバンドサウンドの作成ができます。
マイク録り
ギターの本格的な録音には、マイク録りというレコーディング方法が使われます。
ギターアンプの前にマイクを置いて録音する方法となっており、アーティストのレコーディング風景として紹介されることも多いです。
ここでは、マイク録りについて紹介します。
アンプを使える環境が必要
マイク録りは、アンプを使える環境が必要になるため環境が整っていない場合は難しいです。
ギターアンプはある程度大きな音で鳴らさないと良い音は出せません。
特にスタジオのギターアンプのような真空管を使ったアンプであればなおさらです。
そのため、マンションなどでの使用は難しく、自宅に防音室があったとしても十分な音量が出せないと良い音を録音することはできません。
マイクのセッティングが難しい
マイクのセッティングには専門的な知識が必要になります。
マイクの角度や位置を変えるだけでも音は大きく変わるため、録音の前には必ずマイクの角度や位置の調節しなければなりません。
専門用語では「マイキング」と呼ばれ、時間や手間がかかるので、録音するたびにマイキングをするのは初心者には難しく、慣れている人でも大変な作業になります。
ライン録り
ライン録りとは、マイクを使わず直接録音する方法です。
パソコンを使って行うのが一般的で、パソコンで楽曲の制作や録音などを行う作業をDTM(デスクトップミュージック)と言います。
パソコンとギターを直接つないで録音するため、アンプで音を鳴らす必要もありません。
また、ノイズや雑音が入る心配もなくキレイに録音できるので自宅でも気軽に録音ができます。
プロからアマチュアまで幅広い人がライン録りで録音しており、ライン録りの知識は本番のレコーディングにも役立つので、初心者にもおすすめの録音方法です。
ライン録りの方法
ライン録りは宅録が初めての人でも高音質で録音ができる方法です。
このライン録りにもいくつかの方法があり、録音に必要な機材や録音できる音質も異なります。
ここでは、ライン録りの方法を3つ紹介します。
オーディオインターフェイスとアンプシミュレーターソフトを使う方法
オーディオインターフェイスとは、ギターとパソコンを接続する機器のことです。このオーディオインターフェースを使うと、ギターの音を直接パソコンに入力することができるようになります。
しかし、パソコンに送られたギターの音は加工されていないため、録音に使える音ではありません。そこで、実際のアンプの音を再現するアンプシミュレーターソフトを使いギターらしい音に加工していきます。
この方法は、パソコンとギターを接続するだけで良いため、セッティングが簡単で低コストで録音環境が作れるというメリットがあります。
オーディオインターフェイス機能付きのハードアンプシミュレーターを使う方法
アンプシミュレーターには、実際の機器として販売されているものもあります。LINE6のPODやBOSSのGTシリーズが有名で、マルチエフェクターとしても使うことが可能です。
最近では、オーディオインターフェース機能が付いているモデルも多く、この機能を使ってUSBケーブルでパソコンとギターを接続します。
ハードアンプシミュレーターとパソコンをつなぐだけで良いので、セッティングが簡単で音も良いのがこの方法の特徴です。しかし、オーディオインターフェースとしての性能が今ひとつである場合が多いため、本格的な録音にはあまり向いていません。
ハードアンプシミュレーターとオーディオインターフェイスを使う方法
ハードアンプシミュレーターとオーディオインターフェースの両方を使った方法は、2つの長所を活かした録音方法と言えます。
ハードアンプシミュレーターで良い音を作り、オーディオインターフェースに内蔵されている「マイクプリ」という機能で音質を向上させることができるので、思い通りの音作りができるようになります。
接続する機器が増えてしまうためセッティングが大変になってしまいますが、ハードアンプシミュレーターの音が好きな人にはおすすめの録音方法です。
ライン録りに必要なアイテム
ライン録りには必要なアイテムがいくつかあります。
どれもライン録りには欠かせないアイテムなので、録音を始める前に揃えておきましょう。
ここでは、ライン録りに必要なアイテムと選び方を紹介します。
アンプシミュレーター
ギターをライン録りする時には、アンプシミュレーターが必須です。アンプシミュレーターには、実際のアンプのような音を再現する機能があり、録音する音をギターらしい音に加工する役割を持っています。
録音する音に一番影響するものであるため、良い音で録音したいと思う人はアンプシミュレーターにこだわりましょう。ここでは、アンプシュミレーターについて紹介します。
ハードよりソフトがおすすめ
ハードアンプシミュレーターでも良い音は出せますが、値段が高いため、初心者はソフトアンプシミュレーターがおすすめです。音楽制作ソフトやオーディオIFに無料で付属しているものも多く、操作に慣れれば簡単に音作りができるようになりますよ。
また、有料ソフトは1~3万円台でも高音質なソフトが多く、ハードよりも安く良い音を出すことができます。録音した音を後から加工できる機能もあるため、録音初心者でも気軽に使えるのが特徴です。
オーディオインターフェイス
ギターの音をパソコンに入力するためには、オーディオインターフェースが必要です。パソコン上の音をヘッドホンやスピーカーに出力する機能もあるため、ライン録りには欠かせない機材になります。
アンプシミュレーターほど音に影響を与える機器ではないため、安すぎない機種で必要な機能があるものを選ぶようにしましょう。
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パソコン
ライン録りをする時には、高性能なパソコンは必要ありません。しかし、あまりにも古いパソコンや低スペックのパソコンだと動作が重くなってしまったり、ソフトが強制終了したりする場合もあるので注意しましょう。
新しくパソコンを購入する場合には、8GB以上のメモリがありi5以上のCPUを搭載したパソコンを選ぶと快適に作業ができるのでおすすめです。
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Daw
Dawは音楽制作をする時に音声の録音や編集をするためのソフトです。オーディオインターフェースに無料版が付属していたりフリーソフトがあったりと無料でも入手できますが、今後高音質な録音をしたいという人は有料のソフトを選ぶようにしましょう。
有名なソフトはCubaseやLogic Pro、ProTools、Studio Oneなどがあり、それぞれ特徴が異なります。選ぶ時は、使いやすさや見やすさ、プラグイン、独自の機能などを比べると自分に合ったDawを見つけることができますよ。
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録音のコツ
録音するのであれば、できるだけ良い音で録音したいですよね。良い音で録音するためには、いくつかのコツがあります。
コツを掴めば録音初心者でも良い音で録音できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
録音前に弦を張り替える
録音の前にギターの弦を張り替えておくと良い音で録音できます。
新しい弦は鳴りが良く、音にもハリやコシが出て録音する音にも良い影響を与えます。コードを鳴らした時にもキレイに音が響くので、録音前は6本全ての弦を交換するようにしましょう。
また、ギターの弦は弾けば弾くほど音に伸びがなくなってしまうので、録音の途中で気になった場合にはもう一度張り替えるのもおすすめです。
こまめにチューニングする
ギターはチューニングが狂いやすい楽器です。
強く弾いた時や、チョーキングした時にはチューニングが下がりやすくなるため、録音のときには普段よりもこまめにチューニングをするようにしましょう。
特に打ち込みなどで使う時はチューニングが少しでも狂っていると全体が濁って聴こえてしまうため、いつもより入念なチューニングをする必要があります。
最近では、ギターに取り付けるタイプの「クリップチューナー」もあるので、録音する機材と一緒に購入しておくと便利ですよ。
ノイズを減らす
ノイズとは、録音した時やギターを鳴らしていない時に「ジー」と鳴っている音のことです。録音では、このノイズを減らしておくことが大切になります。
自宅で録音する場合には、パソコンの画面やスマホ、その他の家電製品などがノイズの原因となっている場合が多いです。
完全になくすのは難しいですが、距離を遠ざけるだけでもノイズは緩和されるので、ギターと家電製品の距離はできるだけ離しておくようにしましょう。
短いシールドを使う
シールドが長すぎると音が劣化する原因となります。
長ければ長いほど音が痩せてしまう仕組みとなっているため、録音する時には短いシールドを使うのがおすすめです。
自宅であれば、1.5m~3mのシールドを使うと長さもちょうど良く、音の劣化も少なくできます。また、安すぎるシールドは音の劣化やノイズの原因となるため、できるだけ高音質なシールドを使うようにしましょう。
「Ex-pro」「BELDEN」「Providence」「Custom Audio Japan」などのメーカーは音質も良く、長さも豊富なので録音にも使いやすいですよ。
ギターの録音方法は人それぞれ?手持ちの機材の種類や録音の目的に合った方法を試してみよう!
ギターの録音方法は、目的や環境、手持ちの機材で変わってきます。
練習用やデモ音源では手軽な方法が便利で使いやすいですよ。また、高音質な録音を求めるのであればライン録りが簡単でおすすめです。
録音方法にはそれぞれメリットがあるため、まずはどんな録音が自分に合っているのかいろいろトライしてみましょう。
録音はギターを上達させることから作曲にまで使える便利なものなので、音楽をもっと楽しみたい人はぜひ活用してみてくださいね。
この記事のまとめ!
- ギターの録音方法は音楽をする環境や目的で選ぶことができる
- ライン録りは初心者でも高音質の録音ができる
- ライン録りではアンプシミュレーター選びが重要
- 良い音で録音するためにはギターやシールドもベストな状態にしよう
- 録音ができるようになると音楽をもっと楽しむことができる