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オクターブチューニングが合わない原因は?調整方法やチューニングをする理由を紹介! 2024年6月

2021年12月7日 #PR

オクターブチューニングという名前は知っていてもり方が分からず、そのままの状態のギターで演奏を続けている人も多いのではないでしょうか?

難しいイメージもある作業ですが、やり方さえ知っていれば初心者でも簡単にできますよ

ギターの演奏全般を快適にしてくれるので、上達のためにもぜひマスターしておきましょう。

Live編集部
この記事では、オクターブチューニングが必要な理由や調整方法、合わない原因を紹介します。

オクターブチューニングとは

オクターブチューニングとは、開放弦の音と、12フレットを使って出す1オクターブ上の音との誤差を調節する作業です。

ギターのフレットは正しい音程を出すために取り付けられていますが、押さえ方やギターのコンディション、弦の状態などの影響により狂いが生じます。

この誤差をオクターブチューニングを使って無くしてあげると、快適にギターを演奏できるようになりますよ。

基本的には1オクターブ上の音のみを使って行いますが、ハイポジションを良く使う人なら19フレットとの誤差も追加で調整しておきましょう

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オクターブチューニングをする理由

フレットを押さえたときに正確な音程を出せるようにする」のが、オクターブチューニングをする理由です。

正確なピッチになっていれば、コードを押さえたときにも音の間隔が正しくなり、より調和した深みのある響きになります。

また、アンサンブル(合奏)のときに他の楽器と音がぶつかることもなくなるため、共演者全員が心地よく演奏できるでしょう。

オクターブチューニングができていないと、楽器本来の響きを引き出せないばかりか、一緒に演奏する人にまで迷惑をかけてしまうので、こまめに確認しておきましょう。

 

オクターブチューニングの調整に必要な道具

オクターブチューニング

オクターブチューニングの調整に必要な道具は、だいたい以下の5つです。

  1. プラスドライバー
  2. マイナスドライバー
  3. チューナー
  4. 六角レンチ
  5. シールドケーブル

ブリッジの種類によっても異なりますが、ストラトタイプならプラスドライバー、レスポールタイプならブリッジのネジに合ったドライバーが必要です。

六角レンチは、主にロック向きのギターに搭載されている、フロイドローズの調節に使います。

チューナーはオクターブチューニングに必須のアイテムで、できるだけ精度が高く、細かな音程変化まで一目で分かるタイプがおすすめです。

シールドケーブルは、チューナーとギターを接続して使うもので、クリップチューナーには不要です

しかし、接続して使うタイプのチューナーを持っている人は、必ず用意しておいてくださいね。

これらの道具は色々な場面で使うものなので、ドライバーとレンチが一体になった商品や工具セットなどを購入して、一通り揃えておくと便利ですよ。

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オクターブチューニングの調整の手順

オクターブチューニングは通常のチューニングよりも手間がかかるため、難しいと思われることが多いです。

確かに、通常のチューニングより時間はかかりまますが、やり方さえ覚えてしまえばギター初心者でも簡単にできるようになりますよ。

必要な道具の次は、オクターブチューニングの手順を紹介するので、ぜひ参考にしてギターの調整に役立ててみてくださいね。

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通常のチューニングをする

オクターブチューニングを行うときには、まずチューナーを使って開放弦の音を合わせます。

合わせるときには、ピックアップはリアを選択し、演奏するときと同じ強さで弾いて合わせると、より正確にチューニングできますよ

また、音程の確認は弾いた直後ではなく、2秒ほど待って弦振動が落ち着いたときの音程をチェックするのが基本です。

12フレットのハーモニクス(フレットの真上に軽く指を置いて出す音)を使う方法もありますが、通常のチューニングのほうが実戦向きの調整ができます。

 

12フレットを同じ音にする

通常のチューニングが終わったら、ギターの仕組みや作業内容を確認しましょう。

開放弦の音と、同じ弦の12フレットの音を同じ音にしてオクターブ違いの2音をチューニングしていきます。

12フレットは弦長(ヘッドとサドルの距離)のほぼ中央地点で、開放弦から数えるとちょうど1オクターブ上の音です。

しかし、何らかの原因でギターに変化が出てしまうと、中央地点もずれてしまい、ハイポジションでもローポジションでも音程の狂いが出てしまいますよ

この距離の狂いを工具を使いって、弦の中央地点やサドルと12フレットとの間隔を正しい状態に戻すのが、オクターブチューニングの主な作業です。

 

音のズレをチェックする

次は、オクターブチューニングをする弦の12フレットを押さえて音を出し、開放弦の音とのズレをチェックします。

12フレットを弾くときも通常のチューニングと同じように、演奏するときと同じ力加減で弾いて、響きが安定してから音程を確認するのがポイントです

ズレがある場合にはメモリやLEDなどをチェックして、どの程度ズレているかを先に把握しておくと今後の作業もはかどりますよ。

 

サドルの位置を調整する

開放弦の音と12フレットの音がズレている場合には、ブリッジに付いた弦の支点となるギターパーツ・サドルの位置を調整する作業が必要です。

12フレットの音が開放弦より高いならネジやレンチを時計回りにまわして、サドルをネックから遠ざけていきます。

反対に、低い場合は反時計回りにまわして、ネック側にサドルを移動させて距離を調節します。

移動させるときに弦の張力が上がってしまう場合もあるため、弦やネックに負担をかけないよう作業前に弦を一度緩めてから行いましょう。

 

再度チューニングをする

位置を調整を行ったら、ブリッジサドルを動かした弦のチューニングを再度合わせて、開放弦と12フレットの音程の誤差をチェックしましょう。

音程が合っていればその弦のオクターブチューニングは完了、合っていない場合は弦を緩めて再びサドルの位置を調整します

1度で完璧に合わせられることは少ないので、位置調整とチューニングを複数回繰り返すのが基本ですよ。

 

アコギのオクターブチューニングの合わせ方

オクターブチューニング

アコギのオクターブチューニングは、ネジやレンチのみで完結するエレキと違って、サドルの加工が必要です。

ヤスリを使ってナットの頂点の位置を変える方法が一般的ですが、調節できる幅が狭いため、わずかな狂いにしか対応できません。

また、ネックのコンディションによってチューニングの狂いが発生している場合には、ネックの調整も必要になるため、不慣れな人はリペアショップにお願いしたほうが無難です。

確認方法はエレキギターと同じなので、違和感があったら確認して調整が必要がどうか考えてみましょう。

 

オクターブチューニングが合わない原因

手順通りにオクターブチューニングを進めても、音程が合わないというトラブルも多いです。

調整の際にブリッジを触ったなら再調整で解決できますが、元々の作りやギターのコンディションが悪い場合には、症状に合った特別な処置が必要かもしれません。

最後にオクターブチューニングが合わない原因と対処法を紹介します。

 

サドルやブリッジの位置が悪い

オクターブチューニングが合わない原因として考えられるのが、サドルやブリッジの位置が悪いことです。

管理体制がしっかりとしたメーカーの楽器であれば基本的に大丈夫ですが、ごくまれにブリッジの取り付け場所が正しくないギターもあります

このようなギターでは、サドルやブリッジの調節をしても完璧にオクターブ調整をすることができません。

また、フロイドローズのバネの締め具合が強すぎる場合も同様で、ボディ側にブリッジが大きく傾いていると、パーツの調整だけでは対応できない状態になることもあります。

正しい手順で行っているのにオクターブチューニングが合わない場合には、サドルやブリッジの位置もチェックしましょう。

 

フレットの押さえる位置や強さ

ギターの押さえる位置や強さが影響して、オクターブチューニングが合わないというトラブルも多いです。

ギターは、フレットの近くを必要最小限の力で押さえたときに正確な音が出せる設計になっています。

そのため、離れていたり強く押さえすぎたりするとピッチが狂ってしまうのです。

押さえ方に不安がある人は、チューナーをつないだままフレットを何度か押さえてみて、音程のブレがないかを確認しましょう

押さえる強さが適切かどうかは簡単にチェックできるので、時間があるときにはぜひ試してみてくださいね。

 

弦が古い

古い弦は、サビによる重量の変化や金属疲労などによって音程が狂いやすくなっているため、オクターブチューニングも合いにくいです。

音に明るさが無く、響きや高音域が弱くなってきたと感じる弦は劣化が進んでいるので、ピッチが合わない場合には新しい弦に交換しましょう

リペアショップにお願いする場合は、普段使っている弦を渡しておくと、その弦に合わせた調整を行ってくれるのでおすすめですよ。

 

弦高が変化した

オクターブチューニングは、サドルと12フレットの距離を細かく調整して合わせる作業です。

このため、弦高変化(サドルの高さの変化)が起こると、サドルとフレットの距離も変化しピッチが狂ってしまいます。

基本的に弦高はネジを回して高さを変えるものなので、弦高調整後に手を加えない限りは変化しません

しかし、ネックの状態やナット摩耗でも変化する場合もあるので、触っていないのにオクターブが合わない場合はギターのコンディションを確認しましょう。

 

ネックが反ってる

ネックの反りが影響して、オクターブチューニングが合わないというトラブルも多いです。

ヘッドが弦の張力に負けてブリッジ側に引っ張られる順反りと、ネックの反発力が強すぎて逆方向に曲がる逆反りがあります

どちらもナットの位置や弦高に影響があるため、反りがひどくなるとオクターブチューニングが合わなくなるでしょう。

反りを治すためには、ヘッドやフロントピックアップ付近にある穴にドライバーやレンチを入れて、トラスロッドという、内部に仕込まれた金属の棒を調整する作業が必要です

ネックに負担をかけてしまうことも多いため、不安な人はリペアショップにお願いしたほうが安全かつ、適切に仕上げてもらえますよ。

 

オクターブチューニングが合わないギターは修理が必要かも!ピッチが狂ったら調整してみよう

オクターブチューニングは、ギターの響きを最大限に生かせるだけでなく、快適なアンサンブルの手助けもしてくれる優れものです。

弦交換のタイミング以外にも、1人でコードを弾いているときやバンド演奏中などにピッチが狂ったと感じたら、ギターのコンディションと一緒にチューニングチェックをしてみてくださいね。

オクターブチューニングがどうしても合わないギターの場合には、修理が必要な場合もあるので、1人で解決しようとせずに、気軽にリペアショップに相談してみましょう。

 

この記事のまとめ!

  • オクターブチューニングは、ギターのピッチの精度を上げるために行う調整
  • オクターブチューニングをするときには、チューナーと自分のギターに合った工具を用意しよう
  • 開放弦の音と12フレットの音を確認し、誤差を修正していくのがオクターブチューニングの基本
  • ギターや弦のコンディションが悪化していると、オクターブチューニングが合いにくくなる

 

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ジャズ、R&B、FUNK、BLUESを演奏するギタリストです。歌や音楽理論にも興味があり日々勉強しています。音楽をもっと楽しむためのヒントを届けていけたらと思います。

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