バンドはギターを中心に演奏が進むイメージが強いですが、中には「昔から習っていたピアノで参加したい」という人も珍しくありません。
この記事のもくじ
ピアノバンド【邦ロック】
2019年にヒットしたOfficial髭男dismをはじめとし、実は邦ロックシーンにも、ピアノバンドはたくさんあるのです。
バンド演奏というと、ギターやベースなどの弦楽器がメインになることが多いですよね。
しかし、ピアノやシンセサイザーなどの鍵盤楽器が加わると、音に厚みが増して、安定感のあるサウンドが得られます。
パートが増えることによって、楽器ごとのかっこいいフレーズが目立つようになるのも特徴の1つです。
早速、邦ロックシーンで活躍するバンドをチェックしていきましょう。
ライブUtaTenの関連記事!
-
キーボードが活躍するおすすめバンド10選!魅力や役割にシンセサイザーとの違いも紹介
続きを見る
サカナクション
2005年に結成して以来、多くのファンに愛され続けているロックバンドサカナクションの楽曲の中には、キーボードが活躍するものも多いです。
邦ロックらしい疾走感溢れるサウンドやグルーブが魅力で、楽曲の完成度が高いことでも知られるサカナクション。
そんな彼らの曲には、時にかっこよく、時に包み込むような、やさしいシンセ音が入ったりしていますよ。
「新宝島」はイントロからシンセの音が目立つ曲なので、ぜひ聴いてみてくださいね。
sumika
4人組ロックバンドsumikaも、キーボードが活躍するバンドです。
ロックバンドにしては珍しく正式メンバーとしてベースがおらず、代わりにキーボードパートがあります。
楽曲はキーボードを主体に作られていることも多く、聴いていて音がよく目立つので、「コピーしてみたい」と思うピアノパートがある人も多いでしょう。
1stシングルに収録されている「Lovers」は、イントロからピアノが大活躍するポップな1曲に仕上がっています。
マカロニえんぴつ
キーボードパートのあるバンドと言えばマカロニえんぴつも欠かせません。
ポップな楽曲から、力強いロックテイストの曲まで様々な曲を披露し、多くのファンを魅了しているマカロニえんぴつ。
キーボードの存在感が強い曲の1つに「ブルーベリー・ナイツ」があります。
歪みの強いギターを中心に曲がは進んでいきつつも、時にアコースティックなピアノの音を、アクセントにしています。
イントロがピアノソロから始まることにも注目ですよ。
パスピエ
キーボードが全面的に活躍するバンドにパスピエがあります。
パスピエは2009年に結成された4人組のロックバンドで、キーボードの成田ハネダが楽曲を手掛けていることもあり、彼らの曲にはキーボードが欠かせません。
よく作り込まれたシンセ音がメインに使われており、正式なドラマー不在の影響もあってか、打ち込み感のあるサウンドを作り出しています。
そのため、いわゆるロックバンドとは少し違った独特の雰囲気がありますよ。
Omoinotake
ピアノ・トリオバンドOmoinotake(オモイノタケ)は、R&Bやブラックミュージックを彷彿させるサウンドが魅力のバンドです。
キーボード・ベース・ドラムの3ピースということもあり、楽曲はキーボードを中心に進んでいきます。
ブラックミュージックの影響を受けた曲が多いため、コード進行が少し独特なので、コピーする時は頭に入れておきましょう。
王道ロックサウンドとは少し異なる、横揺れの音楽は聴いているだけで、とても楽しい気持ちになりますよ。
テスラは泣かない。
中毒性のあるメロディと勢いのあるサウンドが魅力のテラスは泣かない。は、4人組ロックバンドです。
曲の決め所には大胆なピアノが入っていることが多く、聴いていてとても気持ちいいですよ。
「テスラは泣かない。」では曲ごとにギターとピアノが役割分担を変えながら演奏することで、雰囲気を変えることに成功しています。
SHE’S
4人組で活動中のSHE'Sはピアノロックバンドの代表と言っても過言ではありません。
ボーカルの井上竜馬が弾き語り形式で演奏することや、井上自身が楽曲を手掛けていることもあり、ピアノを主体にした曲が多いバンドです。
「Dance With Me」のようにキレのある楽曲を披露しつつも、「Letter」「White」に代表されるような美しいサウンドがSHE'Sの魅力でしょう。
LACCO TOWER
自らを「狂想演奏家」と称し、独特の世界観をエモーショナルに表現する5人組バンドLACCO TOWER(ラッコタワー)もキーボードパートがあるバンドです。
エッジの効いたギターソロなどが目立つ激しいサウンドの中で、美しいピアノを良いアクセントに使っていますよ。
アニメ「ドラゴンボール超」のエンディングソングにも起用された「薄紅」では、イントロに情緒的なピアノソロが入っているので、是非聴いてみてくださいね。
HOWL BE QUIET
ボーカルの竹縄航太が、ギターとキーボードを曲によって持ち替えながら歌う、ちょっと変わったスタイルのバンドがHOWL BE QUIETです。
実は、アイドルを目指していたメンバーが集まってバンドを始めたという驚きの経緯が。
そのため、ポップで親しみを感じられる曲が多く、ステージパフォーマンスも煌びやかなので、見ていてとても楽しい気分になれますよ。
ピアノがコード進行を担当して曲をリードしていることが多いので、弾きながら歌いたい人がコピーするにはおすすめのバンドです。
WEAVER
ピアノ・ベース・ドラムの3ピースで活動中のWEAVERもギター不在ということもあり、ピアノが活躍するバンドです。
疾走感のある王道ロックサウンドで、多くのファンの心を掴んでいます。
楽曲はピアノを中心に構成されており、3ピースということもありシンプルなフレーズが多いので、バンドを初めて組むという初心者にもおすすめですよ。
Ryu Matsuyama
イタリア生まれ・イタリア育ちのピアノボーカルRyuが率いる3ピースバンドがRyu Matsuyamaです。
どこかクラシカルな要素を感じられるほどに壮大な楽曲が魅力で、国籍を越えて多くのファンを魅了しています。
おすすめ曲には「Footsteps」や「Boy」があり、洋楽な雰囲気も感じられますよ。
どの曲もピアノがとても美しいです。
英語歌詞が多いので、コピーする場合は歌詞検索サイトなどで調べておきましょう。
FAT PROP
鹿児島県出身のFAT PROPは4人組のピアノロックバンドで、ボーカルのRindaがキーボードを弾きながら歌うスタイルのバンドです。
美しいメロディとエモーショナルなサウンドを持ち、「Shade」のようにピアノの音を使ったり、「CAN'T STOP THE MUSIC」のようにシンセ音を使ったりと、音色を上手く使い分けて楽曲を美しく彩っています。
主催ライブはもちろんのこと、様々なイベントに出演しており、聴きたい!と思った時にライブを見に行けるところも魅力です。
LUCKY TAPES
2016年に映画「オオカミ少女と黒王子」の挿入歌を担当したことでも話題となったLUCKY TAPES。
3人組のバンドで、R&BやHipHopな雰囲気を感じさせる楽曲が魅力です。
曲はキーボードがコード進行を引っ張ることが多く、「レイディ・ブルース」では、エレピの音を使ってオシャレな雰囲気をかもし出しています。
3ピースとは思えないほど、アレンジが複雑でかっこいいので、コピーする場合は難易度が高いことも頭に入れておきましょう。
ピアノバンド【女性ボーカル】
「ピアノ」と言うと、なんとなく女性が弾くイメージが強いですよね。
小さな頃から習っている女性も多く、その流れでバンドを始め活躍している女性アーティストも多いです。
ピアノの優しい音色と、女性ボーカルの相性も抜群ですよね。
ここからは、ボーカルが女性のバンドを紹介します。
ライブUtaTenの関連記事!
-
MIDIキーボード11選!選び方やおすすめを初心者向けに紹介
続きを見る
ヨルシカ
人気ボカロPのn-buna(ナブナ)と、suis(スイ)で構成されているバンドヨルシカはエモーショナルな演奏がかっこいいバンドで、楽曲には度々ピアノやキーボードが登場します。
エレクトリカルな雰囲気とロックな雰囲気を併せ持つ独特のサウンドが、ボーカルsuisの透き通るような歌声にぴったりですよね。
人気曲「だから僕は音楽を辞めた」には流れるような美しいピアノのフレーズが登場し、楽曲を彩っています。
ずっと真夜中でいいのに。
正式メンバーには「ACAね」しか公開されておらず、謎が多いバンドずっと真夜中でいいのに。には、美しいピアノが入った楽曲が多いです。
ヒットのきっかけにもなった「秒針を噛む」では、ピアノが大活躍しています。
その他も、発表されているほとんどの曲にピアノやキーボードが入っているので、キーボードパートが必要なバンドをコピーしたい時にはおすすめですよ。
東京事変
2020年に再結成されたことでも話題となっている東京事変は、ソロアーティストとしても活躍中の椎名林檎率いるロックバンドです。
椎名林檎のかもし出す独特の世界観が魅力のバンドで、激しい演奏と情緒的なメロディや歌詞がよくマッチしています。
ただし、東京事変はメンバーそれぞれのレベルが高いことでも知られていて、キーボードパートの難易度も高いです。
初心者の場合、コピーは難しいことも頭に入れておきましょう。
CHAI
「NEOかわいい」「コンプレックスはアートなり」というコンセプトを掲げて活動している4人組ガールズバンドCHAIも、ボーカルのマナがキーボードを弾きながら演奏するバンドです。
ピアノというよりは、キーボードで色々な音を出してバンドサウンドに厚みを出すような使い方をすることが多いCHAI。
鍵盤が活躍する楽曲としては、オフィシャルYouTubeで披露しているAnna Of The Northのカバー「Dream Girl」などがあります。
ピアノバンド【インディーズ】
インディーズで活躍しているピアノバンドは、ダンスミュージックやR&Bの要素が強かったりと、少し変わったジャンルが目立ちます。
そのため、メジャーシーンの王道ロックサウンドを聴きなれている人にとっては、新鮮に感じるかもしれません。
そのため、「みんなと違う雰囲気のバンドをやりたい」という場合には、インディーズシーンで活動中の曲のコピーもおすすめです。
早速、見ていきましょう。
D.A.N.
2014年から活動している3人組のD.A.N.は「ジャパニーズ・ミニマル・メロウを追求すること」をバンドのテーマに掲げて活動中です。
ダンスミュージックなので、普段ポップスやロックを聴いている人には聴き慣れない音楽かもしれません。
ダンスミュージック特有の洗練された音作りが魅力で、歌が前に出てくると言うよりは、空間全体を音が包み込むようなサラウンド感のある音楽です。
コピーする場合、シンセの音作りはかなり難しく、センスも必要になりますよ。
Tempalay
洋楽を感じさせるサウンド感が魅力のロックバンドTempalayは、2018年にキーボードが加入し4人で活躍しています。
奥行きのあるシンセ音を絶妙に使いこなして、バンドサウンドに艶を出しています。
「Last Dance」にはジャジーなテイストのピアノが入っていて、とてもかっこいいですよ。
Quint
ポップな要素とエモーショナルな雰囲気を併せ持つ、5人組ロックバンドQuint。
勢いのあるサウンドの中に、美しいピアノの音が入ることで、情緒的な雰囲気を作り出していますよ。
どの曲もアコースティックピアノの繊細な音が使われているので「ずっとピアノをやってきた」という人にとっては、耳コピしやすいバンドと言えるでしょう。
ENTHRALLS
「人の心を魅了する」という意味のあるENTHRALLS(エンソロールズ)は、3人組のピアノロックバンドです。
ボーカル、ピアノ、ベースの構成で活動しており、ボーカル井上佳子のファルセットボイスが優しくも心に刺さります。
曲はピアノがリードしており、時に情緒的に、時に力強く表現の幅が広いことにも注目です。
トビウオ
横浜出身のロックバンドトビウオは、2014年に活動開始した平均年齢20才のバンドです。
エモーショナルなサウンドが魅力で、透き通るような歌声を持つボーカルの松田と作詞作曲をがけるギター兼トラックメイカーである宇多村の高い音楽性を感じます。
「DawN of Sky 」はイントロから早弾きピアノが登場しており、ピアノが大活躍する曲に仕上がっているので、チェックしてみましょう。
cero
R&Bやブラックミュージックの要素が強いロックバンドceroはボーカル・キーボード・ギターの構成で活動中の3人組です。
ボーカルの高城晶平はギターやフルートも吹けたり、キーボードの荒内佑はベースも弾けたりと、メンバー全員が様々な楽器を使って演奏できるのも魅力。
鍵盤楽器やピアノの音よりも、エレピやシンセ音などを使うことが多く、楽曲にオシャレな雰囲気を加える役割をしています。
ピアノはバンドの中でも表現豊かで幅広い活躍ができる!抑揚と音域を意識して演奏したり、曲を聴いてみよう
「ピアノバンド」として活躍しているバンドはたくさんあり、邦楽シーンだけでなくインディーズバンドにも多いです。
バンドサウンドの中に鍵盤楽器の音が入るだけで、曲に艶が出たりオシャレな雰囲気を出すことができますよ。
今回紹介した他にも、ヒゲダンやゲスの極み乙女など、鍵盤が活躍するバンドはたくさんあるので、「ピアノロックバンド」などと検索してみてくださいね。
演奏するのに耳コピが難しいという場合には、バンドスコアなど楽譜もチェックしてみましょう。
この記事のまとめ!
- ピアノバンドは邦ロック、インディーズシーンでたくさん活躍している
- バンドサウンドにピアノやシンセ音が入ると、サウンドに厚みが増す
- ギターとピアノがバンド内にいることで、表現の幅が増える
- 邦ロックシーンでは最近ピアノバンドが増えた
- インディーズで活躍中のピアノバンドの中は、シンセ音などを使うことでR&Bテイストの曲などをオシャレに聞かせているバンドも多い