「サイレントギターが気になっているけど、機能や音質などが分からなくて購入を迷っている」
という人も多いのではないでしょうか?
このギターは持ち運びに優れ、騒音が気になる環境でも本格的な練習ができるので、1本持っておくと上達のスピードも上がりますよ。

この記事のもくじ
サイレントギターとは
サイレントギターとは、
- ギターボディをくり抜いたような形状のフレーム
- ピックアップやブリッジなどを搭載した本体
で構成されるギターです。
「アコースティックギター弦を張るタイプ」
「クラシックギター弦を張るタイプ」
の2つが一般的で、どちらも、木材でできた通常のギターに近い弾き心地になっています。
ヘッドホン端子を備えているほか、アンプとの接続も可能です。
そのため、自宅ではヘッドホン、スタジオではエレアコのようにアンプといった使い方もできますよ。
ポイント
生音(弦を弾いたときの実際の音)は実際のギターの20%~10%ほどであるため、夜や賃貸住宅などでも安心して練習できるのが特徴です。
エレキギターとの違い
サイレントギターは、基本的にエレアコやエレガットで使われるピエゾピックアップを搭載しており、サウンドもエレアコやエレガットに近いものとなっています。
また、ボディのほとんどがフレームで構成されているため、重量もエレキギターの半分以下と軽量です。
両者は見た目の雰囲気や構造などは似ていますが、音色や重量が大きく異るギターだと覚えておいてくださいね。
サイレントギターの選び方
サイレントギターは魅力的だけど、どうやって選べばいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。
見た目は似ていますが、モデルごとに音質や機能、ネックやボディの形状などが異なっているため、購入前にスペックを確認しておきましょう。
サイレントギターの選び方のコツ、注目するポイントを紹介するので、選ぶときの参考にしてみてくださいね。
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機能性で選ぶ
サイレントギターは電源やエフェクトなどの機能性、弾きやすさを左右する演奏性を重視して選びましょう。
- 四角い9V電池を使用するタイプ
- 単3乾電池を使用するタイプ
- 充電タイプ
- 電源アダプタが使えるタイプ
などモデルによって電源も違っています。
多くのモデルは電池に対応していますが、電池を購入する手間を省きたい人、電池残量を気にせず使いたい人は充電タイプやアダプターが使えるモデルがおすすめです。
また、セッティングの時間に役立つチューナー機能、コーラスやリバーブをかける機能などを搭載したモデルもあるので、こだわりたい人はチェックしておきまましょう。
演奏性に関しては、ネックの幅(ナット幅)や長さ(弦長)、フレットの数がモデルごとに異なっているので、予め確認しておくと購入後に弾きにくいというトラブルも防げます。
ポイント
自分が持っているギターに近いものを選ぶと、実際のギターを持ったと同じ感覚で練習できますよ。
価格で選ぶ
サイレントギターの価格は機能性や耐久性、楽器のコンディションに大きく影響する要素です。
定番モデルは6万円~7万円ほどの価格で、音質や品質も良く、長く使えるモデルが揃っています。
安いモデルは2万円~3万円で販売されており、海外メーカーのシンプルな作りのギターや定番モデルの過去シリーズ、中古品などが多いです。
海外メーカーのシンプルなモデルは、問題なく使えるケースがほとんどですが、トラブルが多い商品もあるので口コミやレビューを確認しておくと良いですよ。
ポイント
中古品の場合はコンディションが悪く、アンプやヘッドホンからの音が出せないことも。
その場合は、長年の演奏でパーツが消耗していて音程が悪いこともあるので、購入前にコンディションを確認しましょう。
デザインで選ぶ
サイレントギターはカラーやデザインも豊富なので、長く愛用するためにも自分好みのデザインのモデルを選ぶのがおすすめです。
- 通常のアコースティックギターに近いタイプ
- 弦を支えるブリッジ付近にペグが付いたタイプ
- フレームが無く本体とネックのみのタイプ
など色々なバリエーションがあります。
カラーも木材の色合いを生かしたおしゃれなモデル、全体をシックな色で統一したカッコいいモデルまでさまざまです。
機能性や価格も重要ですが、見た目が気に入らないモデルを選ぶと練習のモチベーションも下がってしまうので、デザインにもこだわって選んでみてくださいね。
サイレントギターおすすめのブランド
サイレントギターを選ぶときには、ブランドにも注目するのがおすすめです。
最近では海外メーカーも開発を進めており、リーズナブルなモデルや斬新なモデルなどを発表しています。
高品質なモデルも多いですが、トラブルが多い製品、シンプルすぎて使いにくいモデルなどもありますよ。
選び方の次は、サイレントギターのおすすめブランドを紹介するので、安心して使える製品が欲しい人は購入の参考にしてみてくださいね。
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ヤマハ
YAMAHA(ヤマハ)はピアノやドラムなどの生楽器から、シンセサイザーやキーボードなどの電子楽器まで幅広く製造する総合楽器メーカーです。
サイレントギターを開発し販売を始めたのが2001年で、現在は最新のSLG200シリーズを主力製品として展開。
価格は他のメーカーより少し高めですが、使い勝手が良く音質も優れているのが特徴です。
ポイント
一流ミュージシャンもライブで使っているほどの高クオリティ。
品質が良いサイレントギターが欲しい人はヤマハ製品をチェックしてみてくださいね。
ARIA
ARIA(アリア)はエレキギターやエレキベース、アコースティックギター、ウクレレ、バンジョーなど幅広い弦楽器を製造するブランドです。
ブリッジの近くにペグが付いた個性的なサイレントギターSinsonidoシリーズを展開しており、価格と使いやすさ、音質のバランスが良いと人気がありますよ。
スチール弦用やナイロン弦用、アコースティックベースタイプなど色々なバリエーションがあるのが特徴で、それぞれが通常のギターと同じフレット数やネックの幅を採用しています。
ポイント
コストパフォーマンスが良く、本格的な練習ができるサイレントギターが欲しい人におすすめのメーカーです。
サイレントギターおすすめ10選
選び方やおすすめメーカーを覚えたら、実際にどんなサイレントギターがあるのか気になってしまいますよね。
アコースティックギターやクラシックギターに近い演奏性のものから、スリムなネックを採用し弾きやすさを重視したモデルまで色々な商品が販売されていますよ。
最後に、初心者から上級者まで幅広いギタリストにおすすめの、音質と操作性の両方に優れたサイレントギターを紹介します。
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Alp Guitar Japan AD-80
Alp Guitar Japanが販売する「AD-80」は、エレキギターをベースにしたユニークなサイレントギターです。
ピックアップは幅広い音色が出せるシングルコイル2つとハムバッカー1つのSSH、ネックの長さはフェンダーのエレキギターと同じ長さ、フレット数は24と通常のエレキギターと似た仕様になっています。
本体は通常のジャックに加え、ヘッドホン端子を備えているので、アンプを使わない練習も可能です。
また、USBでの充電で稼働する構造なので、電池交換の手間もありません。
ポイント
軽量で持ち運びに便利なエレキギターが欲しい人におすすめのサイレントギターです。
YAMAHA / SLG-100S
YAMAHAの「SLG-100S」はアコースティックギターと同じスチール弦を使用するタイプのサイレントギターです。
ヤマハSLGシリーズの初期モデルで、現在は生産終了品となっていますが中古品としてリーズナブルな価格で購入することができます。
本体はメイプルで作られており、ネックはマイルドな音色のマホガニー、指板はローズウッドとアコースティックギターと同じ素材で製造。
ネックの幅や長さはYAMAHAのフォークギターと同じなので、本格的な練習にも対応しています。
ポイント
エフェクト機能やヘッドホン端子、外部の再生機器と接続するAUX端子など基本的な機能が揃ったサイレントギターです。
YAMAHA / SLG-110S
「SLG-100S」のエフェクト機能や音質を向上させたサイレントギターがYAMAHAの「SLG-110S」です。
エフェクトにはコーラスやエコーが追加、内蔵プリアンプは改良が施され、よりアコースティックギターらしい音色を実現しています。
また、フレームの形状も見直され、より体にフィットしやすい形状へと変更されています。
ポイント
こちらも生産終了品で、中古品のみとなっていますが、演奏性とサウンドのバランスの両方にこだわられた使いやすいサイレントギターです。
YAMAHA / SLG-200S
YAMAHAが販売するSLGシリーズの現行モデル「SLG-200S」です。
「SLG-100S」や「SLG-110S」と同様にスチール弦を使用するタイプで、ネックの幅や長さもほぼ同じとなっています。
変更点はフレームが全体的に丸くなり更に体にフィットした形状になったほか、使用可能な電池が9V電池から入手しやすい単3乾電池へと変更されていますよ。
また、「SRTパワードピックアップシステム」の導入により音質が向上し、より自然なアコースティックギターサウンドを実現。
チューナー機能も追加され多機能になっていますが、パネル部分は以前のモデルよりも見やすくなっています。
ポイント
音質と使いやすさの両方を備えたモデルなので、高品質なサイレントギターが欲しい人はチェックしてみてくださいね。
ヤマハ YAMAHA サイレントギター ナチュラル SLG200S NT SRTパワードピックアップシステム搭載 クロマティ...
YAMAHA / SLG-100N
YAMAHAの「SLG-100N」はSLGシリーズで一番最初に発売された、サイレントギターです。
機能性は「SLG-100S」と同様で、こちらはナイロン弦を使用したクラシックギタータイプのモデルとなっています。
9V電池とアダプターの両方で駆動が可能、加えてリバーブやエフェクト機能も搭載しているので、手軽にナイロン弦ギターが楽しめますよ。
ポイント
クラシックギターはネックの幅が広いものが多いですが、「SLG-100N」はスリムな設計で、アコギやエレキをメインに弾く人、手が小さい人でも弾きやすいです。
YAMAHA / SLG-110N
YAMAHA(ヤマハ)「SLG-110N」は「SLG-100N」の音質を向上させ、コーラスやエコーエフェクトを追加したモデルです。
ネックの幅は前モデルと同様にスリムな形状で、ボディにはメイプル、ネックにはマホガニー、指板にはローズウッドと木材も同じものが使われています。
低音域と高音域が調整できるイコライザーも搭載しており、リバーブやコーラスなどのエフェクトと組み合わせると幅広い音作りができますよ。
ポイント
エフェクトとナイロン弦の組み合わせを楽しみたい人におすすめのサイレントギターです。
YAMAHA / SLG-200N
YAMAHA(ヤマハ)「SLG-200N」は、現行モデルSLG200シリーズのナイロン弦に対応したサイレントギターです。
スリムなネック形状が特徴で、「SLG-100N」や「SLG-110N」と同様に高い演奏性を実現しています。
SLG200シリーズから新規導入されたSRTパワードピックアップシステムにより、音質も向上していますよ。
ポイント
チューナーの追加や単3乾電池への対応など使いやすさも向上した、ナイロン弦タイプのサイレントギターです。
YAMAHA / SLG-200NW
YAMAHA(ヤマハ)の「SLG-200NW」は、通常のクラシックギターと同じ幅が広く、平たい形状の指板を採用したサイレントギターです。
機能面は他のSLG200シリーズと同様、SRTパワードピックアップシステムの搭載やチューナー機能など音質や操作性に優れた設計になっています。
「SLG-200N」と比べるとネックが幅広で、ペグがゴールドとホワイトを基調としたエレガントなデザインのものに変更されていますよ。
ポイント
これからクラシックを弾きたい人や、夜間練習用の本格的なナイロン弦ギターが欲しい人にピッタリのサイレントギターです。
ARIA / AS-101C
ARIA「AS-101C」は、ブリッジの近くにペグを配置した個性的なサイレントギターSinsonidoシリーズのナイロン弦モデルです。
ネックの幅はクラシックギターの定番サイズで、フレットの数も19と標準的なクラシックギターと同じになっています。
ピックアップはアメリカ性の高品質なモデル、イコライザーは低音域と高音域の調節が可能とシンプルで高音質な設計になっていますよ。
ポイント
価格も比較的リーズナブルなので、夜間練習用のクラシックギターが欲しい人はぜひチェックしてみてくださいね。
ARIA / AS-101S
ARIAの「AS-101S」は、アコースティックギター用のスチール弦に対応したサイレントギターです。
フレームは低音弦側と高音弦側の両方が取り外し可能な設計で、専用ソフトケースにコンパクトに収納できるようになっていますよ。
ネックの長さや幅、フレット数は一般的なアコースティックギターと同じです。
また、フレームの形状はハイポジションが弾きやすいエレアコ仕様を採用しています。
ポイント
音質も良く、操作もシンプルなので、サイレントギターを気軽に試してみたい人におすすめです。
サイレントギターは大きな音が鳴らないので夜や賃貸での練習時におすすめ!1本あれば上達が早くなる
サイレントギターは大きな音が鳴らず、ヘッドホンを使った本格サウンドでの練習もできるので、夜や賃貸マンションなど騒音が気になるシチュエーションでも使いやすいです。
弾き心地もアコースティックギターやクラシックギターと同じなので、曲の練習やコードの練習もはかどりますよ。
ぜひ今回の記事を参考にして自分に合ったサイレントギターを見つけて、上達のスピードをアップさせていきましょう。
この記事のまとめ!
- サイレントギターはボディ部分がフレームで作られた、生音が小さいギター
- サイレントギターを選ぶときには、ネックのサイズやエフェクト、電源などをチェックしよう
- YAMAHAやARIAが販売するサイレントギターは、品質が高く弾きやすいのでおすすめ
- サイレントギターには色々な種類があるので、弦のタイプや弾きやすさ、便利な機能に注目して選ぼう