「とりあえず駅えきまで送おくるよ」
まだ受うけ入いれたくなくて
いつもより遅おそいスピードで 歩幅ほはば合あわせて歩あるく
いつものように左側ひだりがわにいる君きみはまるで他人たにんみたいな空気くうき
ずっとまとったままで 無言むごんの会話かいわが続つづく
色いろんなことが伝つたえ足たりない
だけどもうどんな言葉ことばも響ひびかない
揺ゆるがない固かたい決意けついに 気付きづいた僕ぼくは空からっぽになった
「バイバイ」 そんな言葉ことば 僕ぼくは本当ほんとうに言いえるだろうか
こんな時ときまで カッコつけてる自分じぶんがいる
本当ほんとうは今いまにも子供こどもみたいに泣なきじゃくりたいのに
あの交差点こうさてんを曲まがったら もうすぐ着ついてしまう
こんな日常にちじょうの一ひとコマが 僕ぼくらのゴールなのか
沈黙ちんもくさえ愛いとしいと思おもえた はじめてのひとだった
だけど今日きょうの沈黙ちんもくには 押おしつぶされそうだよ
「バイバイ それじゃあ またね」
今いまはもう意味いみの無ない言葉ことば
改札かいさつの人波ひとなみが 僕ぼくをよけて流ながれてゆく
振ふり返かえらず行いく 君きみを見みていた
動うごけないまま
「とりあえずtoriaezu駅ekiまでmade送okuるよruyo」
まだmada受uけke入iれたくなくてretakunakute
いつもよりitsumoyori遅osoいiスピsupiードdoでde 歩幅hohaba合aわせてwasete歩aruくku
いつものようにitsumonoyouni左側hidarigawaにいるniiru君kimiはまるでhamarude他人taninみたいなmitaina空気kuuki
ずっとまとったままでzuttomatottamamade 無言mugonのno会話kaiwaがga続tsuduくku
色iroんなことがnnakotoga伝tsutaえe足taりないrinai
だけどもうどんなdakedomoudonna言葉kotobaもmo響hibiかないkanai
揺yuるがないruganai固kataいi決意ketsuiにni 気付kiduいたita僕bokuはha空karaっぽになったpponinatta
「バイバイbaibai」 そんなsonna言葉kotoba 僕bokuはha本当hontouにni言iえるだろうかerudarouka
こんなkonna時tokiまでmade カッコkakkoつけてるtsuketeru自分jibunがいるgairu
本当hontouはha今imaにもnimo子供kodomoみたいにmitaini泣naきじゃくりたいのにkijakuritainoni
あのano交差点kousatenをwo曲maがったらgattara もうすぐmousugu着tsuいてしまうiteshimau
こんなkonna日常nichijouのno一hitoコマkomaがga 僕bokuらのranoゴgoールruなのかnanoka
沈黙chinmokuさえsae愛itoしいとshiito思omoえたeta はじめてのひとだったhajimetenohitodatta
だけどdakedo今日kyouのno沈黙chinmokuにはniha 押oしつぶされそうだよshitsubusaresoudayo
「バイバイbaibai それじゃあsorejaa またねmatane」
今imaはもうhamou意味imiのno無naいi言葉kotoba
改札kaisatsuのno人波hitonamiがga 僕bokuをよけてwoyokete流nagaれてゆくreteyuku
振fuりri返kaeらずrazu行iくku 君kimiをwo見miていたteita
動ugoけないままkenaimama