よみ：てんめぐり:おわりにしてそのはじまり
天巡:終わりにしてその始まり 歌詞
友情
感動
恋愛
元気
結果
- 文字サイズ
- ふりがな
- ダークモード
許ゆるされない
命いのちがある
そう 世界せかいが存在そんざいを拒こばむなら
天てんの巡めぐりに
抗あらがってでも
生いきていこうと誓ちかいながら
二人ふたりだけ 在あるように
「ある日ひ、リフルは病やまいに倒たおれる。
村むらで孤立こりつしていた彼女かのじょに手てを差さし伸のべる者ものは----」
味方みかたなど
何処どこにも居いない
呪のろわれている
その命いのちの全すべては穢けがれ
命いのちの重おもさに
差さなどない筈はずなのに
医者いしゃでさえその命いのちを
護まもろうとはしない
私わたし独ひとりにできることなんて----
震ふるえる両りょうの手てをただ胸むねで組くみ合あわせて
あなたに乞こうばかり
天てんよ聞きけ
慈悲じひがあるなら
呪のろいなど知しらない
この子この命いのちに
庇護ひごのあるようにと
天てんよ聞きけ
信しんじた全すべて
あの子この分ぶんまでさえ
私わたしがどうか背負せおいますからと
虚空こくうに消きえる
儚はかない祈いのり
それでも今日きょうも跪ひざまずく少女しょうじょは健気けなげに
次第しだいに募つのる
疑念ぎねんが薄黒うすぐろく
神かみというまやかしだけ
それでも変かえられない
弱弱よわよわしくも笑わらうその顔かおに
今日きょうも笑わらいかける
世界せかいが害がいさぬよう
護まもってあげたい
天てんよ聞きけ
祈いのりよ届とどけ
吹ふいて飛とぶような命いのち
それでもけして消けさせなどしないと
天てんよ聞きけ
ただ一心いっしんに
何なんのための命いのちか
ここで消きえる運命うんめいになどないと
「何なんの役やくにも立たたない祈いのり。
人ひと一人ひとりさえ救すくうことのできぬ神かみ--リディアは力ちからなく頭あたまを垂たれる」
「ありがとう、でももういいんだよ。
……私わたしはね、最初さいしょから産うまれてこなければよかったんだよ」
「そんなはず……無ない。そんなこと、あっていいはずが無ない。
これが全部ぜんぶ神かみの悪戯いたずらだなんて。そんなの、絶対ぜったい認みとめない」
「リディア。傍そばにいてくれて、ありがとう----」
許ゆるされない
命いのちがある
そう 世界せかいが存在そんざいを拒こばむなら
私わたしこそが
世界せかいだったなら
この子こを許ゆるすことができただろうか
天てんよ聞きけ
無価値むかちな祈いのり
唾棄だきすべき幻想げんそう
こんな世界せかいは決けっして認みとめないと
人ひとよ聞きけ
無窮むきゅうの誓ちかい
永久えいきゅうに傍そばにいるため
この命いのちさえ手放てばなすその刹那せつな
言葉ことばにならぬ
雷鳴らいめいにも似にた
不可視ふかしなる衝撃しょうげき
声こえが聞きこえる
語かたりかけるは
「お前まえこそ そう、相応ふさわしい」
「それは祝福しゅくふくか、あるいは呪のろいなのか。
少女リディアから広ひろがり、立たち上のぼりゆく無数むすうの影かげ。
そしてその影かげはやがて全すべてを呑のみ込こみ始はじめる。
----それこそが、新あらたなる魔女まじょの誕生たんじょうの瞬間しゅんかんだった」
命いのちがある
そう 世界せかいが存在そんざいを拒こばむなら
天てんの巡めぐりに
抗あらがってでも
生いきていこうと誓ちかいながら
二人ふたりだけ 在あるように
「ある日ひ、リフルは病やまいに倒たおれる。
村むらで孤立こりつしていた彼女かのじょに手てを差さし伸のべる者ものは----」
味方みかたなど
何処どこにも居いない
呪のろわれている
その命いのちの全すべては穢けがれ
命いのちの重おもさに
差さなどない筈はずなのに
医者いしゃでさえその命いのちを
護まもろうとはしない
私わたし独ひとりにできることなんて----
震ふるえる両りょうの手てをただ胸むねで組くみ合あわせて
あなたに乞こうばかり
天てんよ聞きけ
慈悲じひがあるなら
呪のろいなど知しらない
この子この命いのちに
庇護ひごのあるようにと
天てんよ聞きけ
信しんじた全すべて
あの子この分ぶんまでさえ
私わたしがどうか背負せおいますからと
虚空こくうに消きえる
儚はかない祈いのり
それでも今日きょうも跪ひざまずく少女しょうじょは健気けなげに
次第しだいに募つのる
疑念ぎねんが薄黒うすぐろく
神かみというまやかしだけ
それでも変かえられない
弱弱よわよわしくも笑わらうその顔かおに
今日きょうも笑わらいかける
世界せかいが害がいさぬよう
護まもってあげたい
天てんよ聞きけ
祈いのりよ届とどけ
吹ふいて飛とぶような命いのち
それでもけして消けさせなどしないと
天てんよ聞きけ
ただ一心いっしんに
何なんのための命いのちか
ここで消きえる運命うんめいになどないと
「何なんの役やくにも立たたない祈いのり。
人ひと一人ひとりさえ救すくうことのできぬ神かみ--リディアは力ちからなく頭あたまを垂たれる」
「ありがとう、でももういいんだよ。
……私わたしはね、最初さいしょから産うまれてこなければよかったんだよ」
「そんなはず……無ない。そんなこと、あっていいはずが無ない。
これが全部ぜんぶ神かみの悪戯いたずらだなんて。そんなの、絶対ぜったい認みとめない」
「リディア。傍そばにいてくれて、ありがとう----」
許ゆるされない
命いのちがある
そう 世界せかいが存在そんざいを拒こばむなら
私わたしこそが
世界せかいだったなら
この子こを許ゆるすことができただろうか
天てんよ聞きけ
無価値むかちな祈いのり
唾棄だきすべき幻想げんそう
こんな世界せかいは決けっして認みとめないと
人ひとよ聞きけ
無窮むきゅうの誓ちかい
永久えいきゅうに傍そばにいるため
この命いのちさえ手放てばなすその刹那せつな
言葉ことばにならぬ
雷鳴らいめいにも似にた
不可視ふかしなる衝撃しょうげき
声こえが聞きこえる
語かたりかけるは
「お前まえこそ そう、相応ふさわしい」
「それは祝福しゅくふくか、あるいは呪のろいなのか。
少女リディアから広ひろがり、立たち上のぼりゆく無数むすうの影かげ。
そしてその影かげはやがて全すべてを呑のみ込こみ始はじめる。
----それこそが、新あらたなる魔女まじょの誕生たんじょうの瞬間しゅんかんだった」
