昔気質むかしかたぎの 気難きむずかし屋やも
ひとり芝居しばいじゃ 意地いじさえはれぬ
苦労くろうばかりの 生涯しょうがいを閉とじた
おまえがいとしい 懐ゆかしい
今日きょうも手酌てじゃくの 迷まよい酒ざけ
涙なみだもろとも 流ながし込こむ
愚痴ぐちのひとつも こぼしもせずに
俺おれを支ささえて 四十よんじゅうと余よ年ねん
涙なみだばかりの 一生いっしょうを終おえた
女おんなの舞台ぶたいの 役やくまわり
せめて会あいたや 夢ゆめまくら
夜よるの長ながさが 身みにしみる
川かわのながれを せき止どめたとて
人ひとの運命うんめいは この手てに負おえぬ
辿たどりつきたい おまえのもとに
魂たましいを重かさねて 眠ねむるため
俺おれはしばらく 此処ここに居いる
風かぜに吹ふかれて 此処ここにいる
昔気質mukashikatagiのno 気難kimuzukaしshi屋yaもmo
ひとりhitori芝居shibaiじゃja 意地ijiさえはれぬsaeharenu
苦労kurouばかりのbakarino 生涯syougaiをwo閉toじたjita
おまえがいとしいomaegaitoshii 懐yukaしいshii
今日kyouもmo手酌tejakuのno 迷mayoいi酒zake
涙namidaもろともmorotomo 流nagaしshi込koむmu
愚痴guchiのひとつもnohitotsumo こぼしもせずにkoboshimosezuni
俺oreをwo支sasaえてete 四十yonjuuとto余yo年nen
涙namidaばかりのbakarino 一生issyouをwo終oえたeta
女onnaのno舞台butaiのno 役yakuまわりmawari
せめてsemete会aいたやitaya 夢yumeまくらmakura
夜yoruのno長nagaさがsaga 身miにしみるnishimiru
川kawaのながれをnonagarewo せきseki止doめたとてmetatote
人hitoのno運命unmeiはha このkono手teにni負oえぬenu
辿tadoりつきたいritsukitai おまえのもとにomaenomotoni
魂tamashiiをwo重kasaねてnete 眠nemuるためrutame
俺oreはしばらくhashibaraku 此処kokoにni居iるru
風kazeにni吹fuかれてkarete 此処kokoにいるniiru