海鳴りに誘われて 歌詞 稲垣潤一 ふりがな付

夜よるの海うみへと照てらす head-light
銀ぎんの波間なみまを走はしる シルエット
君きみと岬みさきをこえたヨットも
岸きしにつながれ
すぎ去さる夏なつに おいてきぼりだよ

だれも何なんにも 言いわないけれど
通とおりすがりを ひとりよそおい
渚なぎさに来きたのさ

聞ききなれたはずの 海鳴うみなりも
耳みみにつく夜よる
眠ねむりかけた心こころが 目めをさます

つかれた素肌すはだ つつむように
君きみの背中せなかへ しずんだ夕焼ゆうやけ
海うみをふたつに切きりさくよう
走はしるヨットに
時ときさえ消きえる 甘あまい夢ゆめを見みた

こわれるほどに 抱だきしめたのは
たよりなかった 俺おれの若わかさと
潮風しおかぜのせいさ

こわれるほどに 抱だきしめたのは
たよりなかった 俺おれの若わかさと
潮風しおかぜのせいさ

海うみはわがままな 子供こどものよう
渚なぎさに消きえた
夏なつをいまでも波なみが 手てまねくよ