かげろふ 野辺のべに揺蕩たゆたえど
瞬まじろく刹那せつなの恋こいを手繰たぐり
後世のらせに渡わたす白糸しらいとは
宿世すくせを希のぞみて翅はねに纏まつる
祷いのりは 夜よを籠こめて 月つきを染そむる
樹々きぎに花はなに水みずに 青あおは満みちる
生うまれ落おつ命いのちと 果はてる命いのちは
同おなじ雨あめに濡そぼつ 運命さだめと知しり乍ながら
靄あいに霞かすむ 玻璃はりの眸ひとみは
遠とおき空そらを 見み放さきて 堕おつる
水みずに散ちりそむ花はなの様ように
その身みは解とけて 流ながれる
嗚呼ああ 夜よるは更ふけ往いく
夢路ゆめじに独ひとり 翅つばさを閉とじて
愛いとしむ歌うたさえ 歌うたえぬ時ときの果無はかなさ
嗚呼ああ 夜よるは明あけぬる
夢路ゆめじに火取ひとり 翅つばさは朽くちて
愛いとしむ歌うたさえ 遺のこせぬ時ときの果無はかなさ
かげろふ 野辺のべに揺蕩たゆたえど
瞬まじろく刹那せつなの恋こいを手繰たぐり
後世のらせに渡わたる翅はねの音おと…
かげろふkagerofu 野辺nobeにni揺蕩tayutaえどedo
瞬majiroくku刹那setsunaのno恋koiをwo手繰taguりri
後世noraseにni渡wataすsu白糸shiraitoはha
宿世sukuseをwo希nozoみてmite翅haneにni纏matsuるru
祷inoりはriha 夜yoをwo籠koめてmete 月tsukiをwo染soむるmuru
樹々kigiにni花hanaにni水mizuにni 青aoはha満miちるchiru
生uまれmare落oつtsu命inochiとto 果haてるteru命inochiはha
同onaじji雨ameにni濡soboつtsu 運命sadameとto知shiりri乍nagaらra
靄aiにni霞kasuむmu 玻璃hariのno眸hitomiはha
遠tooきki空soraをwo 見mi放saきてkite 堕oつるtsuru
水mizuにni散chiりそむrisomu花hanaのno様youにni
そのsono身miはha解toけてkete 流nagareるru
嗚呼aa 夜yoruはha更fuけke往iくku
夢路yumejiにni独hitoりri 翅tsubasaをwo閉toじてjite
愛itoしむshimu歌utaさえsae 歌utaえぬenu時tokiのno果無hakanaさsa
嗚呼aa 夜yoruはha明aけぬるkenuru
夢路yumejiにni火取hitoりri 翅tsubasaはha朽kuちてchite
愛itoしむshimu歌utaさえsae 遺nokoせぬsenu時tokiのno果無hakanaさsa
かげろふkagerofu 野辺nobeにni揺蕩tayutaえどedo
瞬majiroくku刹那setsunaのno恋koiをwo手繰taguりri
後世noraseにni渡wataるru翅haneのno音oto…