盛さかりの森もりで わたし眠ねむる
あなたの夢ゆめを
噎むせるような 香かおりに涵ひたし
ここから見上みあげる
星ほしは 金きんの鎖くさり
静しずかな胸むねを 慄ふるわすのは
あなたが去さった
足音あしあとの凍こおった欠片かけら
梢こずえに掛かかった
月つきは 銀ぎんの斧おの
金木犀きんもくせいが 揺ゆれてる
人ひとはなぜ はるかなる
天てんばかり 仰あおぐのだろう
帰かえってゆくのは
深ふかい深ふかい土つち その下したなのに
いくつ辿たどって 思おもいだせる
痺しびれるくらい
甘あまい記憶きおく ひとつふたつ
指ゆびをのばしても
触ふれるのは 風かぜだけ
金木犀きんもくせいが 散ちらばる
弔とむらいの列れつのように
時ときが 通とおり過すぎて逝ゆく
この目めを閉とじれば
遠とおい遠とおい日ひに 戻もどって行ゆける
盛sakaりのrino森moriでde わたしwatashi眠nemuるru
あなたのanatano夢yumeをwo
噎muせるようなseruyouna 香kaoりにrini涵hitaしshi
ここからkokokara見上miaげるgeru
星hoshiはha 金kinのno鎖kusari
静shizuかなkana胸muneをwo 慄furuわすのはwasunoha
あなたがanataga去saったtta
足音ashiatoのno凍kooったtta欠片kakera
梢kozueにni掛kaかったkatta
月tsukiはha 銀ginのno斧ono
金木犀kinmokuseiがga 揺yuれてるreteru
人hitoはなぜhanaze はるかなるharukanaru
天tenばかりbakari 仰aoぐのだろうgunodarou
帰kaeってゆくのはtteyukunoha
深fukaいi深fukaいi土tsuchi そのsono下shitaなのにnanoni
いくつikutsu辿tadoってtte 思omoいだせるidaseru
痺shibiれるくらいrerukurai
甘amaいi記憶kioku ひとつふたつhitotsufutatsu
指yubiをのばしてもwonobashitemo
触fuれるのはrerunoha 風kazeだけdake
金木犀kinmokuseiがga 散chiらばるrabaru
弔tomuraいのino列retsuのようにnoyouni
時tokiがga 通tooりri過suぎてgite逝yuくku
このkono目meをwo閉toじればjireba
遠tooいi遠tooいi日hiにni 戻modoってtte行yuけるkeru