狐と鴨 歌詞 Half time Old ふりがな付

濡ぬれ衣ぎぬを着きせれたって黙だまって笑わらってなさいと
習ならったんだ
そんなの常識じょうしきだ
え?違ちがう?でも皆みんなそうしてるじゃないの
二言目ふたことめにはすみませんとかなんとか言いっときゃその場ばは収おさまるが
僕ぼくらに住すみ着ついた憂鬱ゆううつで日々ひびは薄うっすら曇くもっていた

地元じもとのヤンキー達たちが集あつまる映画館えいがかんに行いって思おもったんだ
皆みんな疲つかれてんだ大手おおでを振ふって道みちの真まん中なかも歩あるけないくらい
何処どこへ行いったって同おなじだ
誠実せいじつもはみ出だす事ことも覚おぼえりゃ
矛先ほこさきなんて見みつかると思おもってたんだ

しかと見みとけと大袈裟おおげさなくらい
燃もえ上あがる火ひに群むらがって飛とぶ
玉屋たまや鍵屋かぎや
笑わらう人ひとと当あて付つけと馬鹿ばかと狐きつねと鴨かも

悲劇ひげきが欲ほしいとか話題わだいが欲ほしいとか
とんだ阿呆あほが集あつまった
見みせられる不幸ふこうに参まいってしまう
日々ひびの愛いとしさを失うしなった
個性こせいという名目めいもくで背負せおわされた
孤独こどくの中なかを叫さけんでるんだ
生いきていくためには誰だれかが憎にくい
そんな悲かなしみも背負せおってんだ

出来できの悪わるい街まち腐くさって御臨終ごりんじゅう
なんて窮屈きゅうくつで退屈たいくつなニュースで泣ないていたんだ
集団しゅうだんは強者きょうしゃでつまり暗示あんじのようなもん
怯おびえてんだ
弱よわくないけど強つよくもない
自分じぶんなんです

不感ふかんでいようとかどうでもいいとか
とんだ卑怯ひきょうに成なり下さがった
よく出来できた口実こうじつに酔よってしまう
日々ひびの愛いとしさを失うしなった
焚たきつけた人ひとも焼くべられた物ものも
出来できた暗闇くらやみに消きえてった
生いきていくためには誰だれかでいたい
そんな悲かなしみも背負せおってんだ