よみ:はるかぜ
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「ねえねえ、朝あさよ。もう起おきて」
無機質むきしつなベルを指ゆびでなぞる
目覚めざめて目め醒ざめて
さあ乗のり込こむ
鉄てつの箱はこ
胃袋いぶくろにゼリー入いれ
心配しんぱいなんてかけぬように
この街まちの好すきな所ところを見みつけて
故郷ふるさとの方角ほうがくに
なびいている木々きぎを羨うらやんで
くわえた親指おやゆびから飛とばしてみる
届とどけて
春はるの風かぜに
紛まぎれて舞まい込こみ
安やすらぐように
届とどけて
春風はるかぜ吹ふく街まちの
春はるのような貴方あなたへ
「さあさあ、まだよ。これからよ」
皺しわ混まじりの声こえ 空耳そらみみがした
南みなみから僕ぼくの頬ほおを乾かわかした
この風かぜは何処どこへゆくの
春はるの木きを繞まとう
貴方あなたの口くちの
端はしが上あがりますようにと
願ねがい
春はるの風かぜに
頼たよりない
希望きぼうも
化ばけるように
この街まちの話はなしの下したに一行いちぎょう
「次つぎに帰かえった時ときにゆっくり話はなすね」
と付つけて
届とどけて
春はるの風かぜに
紛まぎれず心こころに
笑えみ増ますように
届とどけて
春風はるかぜ吹ふく街まちの
春はるのような貴方あなたへ
いつか僕ぼくの声こえで
無機質むきしつなベルを指ゆびでなぞる
目覚めざめて目め醒ざめて
さあ乗のり込こむ
鉄てつの箱はこ
胃袋いぶくろにゼリー入いれ
心配しんぱいなんてかけぬように
この街まちの好すきな所ところを見みつけて
故郷ふるさとの方角ほうがくに
なびいている木々きぎを羨うらやんで
くわえた親指おやゆびから飛とばしてみる
届とどけて
春はるの風かぜに
紛まぎれて舞まい込こみ
安やすらぐように
届とどけて
春風はるかぜ吹ふく街まちの
春はるのような貴方あなたへ
「さあさあ、まだよ。これからよ」
皺しわ混まじりの声こえ 空耳そらみみがした
南みなみから僕ぼくの頬ほおを乾かわかした
この風かぜは何処どこへゆくの
春はるの木きを繞まとう
貴方あなたの口くちの
端はしが上あがりますようにと
願ねがい
春はるの風かぜに
頼たよりない
希望きぼうも
化ばけるように
この街まちの話はなしの下したに一行いちぎょう
「次つぎに帰かえった時ときにゆっくり話はなすね」
と付つけて
届とどけて
春はるの風かぜに
紛まぎれず心こころに
笑えみ増ますように
届とどけて
春風はるかぜ吹ふく街まちの
春はるのような貴方あなたへ
いつか僕ぼくの声こえで