西陽にしびがさす縁側えんがわで 洗濯物せんたくものをたたみながら
あなたは何なにか 話はなしてる 独ひとり言ごとのように
忙いそがしいを言いい訳わけに 随分ずいぶん帰かえらなかった
気きがつけば 病気びょうきになって 痩やせてゆくあなたがいる
握にぎったあなたの手ては いつのまにか細ほそくなって
枯葉かれはを揺ゆらす冷つめたい風かぜに 小ちいさく震ふるえてた
物忘ものわすれも多おおくなって 目めも弱よわくなり 杖つえついたり
一人ひとりじゃ何なんにも出来できなくなって 動うごけなくなるのかな
遠とおく暮くらす私わたし あなたはここにひとり
戻もどることはできない 引ひき取とることも難むずかしい
私わたしの顔かお 忘わすれたりするかな 私わたしの声こえ 忘わすれたりするかな
懐なつかしい写真しゃしんの中なか 微笑ほほえむ あなたにまた会あえたなら
柱はしらに刻きざんだ跡あと 叱しかられた壁かべの落書らくがき
思おもい出でが詰つまったこの家いえに 知しらない誰だれか住すむのかな
手てを繋つなぎ歩あるいた道みち わたしを呼よぶ やさしい声こえ
あなたは わたしのふるさと
光ひかりに包つつまれている
あなた わたしのふるさと
西陽nishibiがさすgasasu縁側engawaでde 洗濯物sentakumonoをたたみながらwotataminagara
あなたはanataha何naniかka 話hanaしてるshiteru 独hitoりri言gotoのようにnoyouni
忙isogaしいをshiiwo言iいi訳wakeにni 随分zuibun帰kaeらなかったranakatta
気kiがつけばgatsukeba 病気byoukiになってninatte 痩yaせてゆくあなたがいるseteyukuanatagairu
握nigiったあなたのttaanatano手teはha いつのまにかitsunomanika細hosoくなってkunatte
枯葉karehaをwo揺yuらすrasu冷tsumeたいtai風kazeにni 小chiiさくsaku震furuえてたeteta
物忘monowasuれもremo多ooくなってkunatte 目meもmo弱yowaくなりkunari 杖tsueついたりtsuitari
一人hitoriじゃja何nanにもnimo出来dekiなくなってnakunatte 動ugoけなくなるのかなkenakunarunokana
遠tooくku暮kuらすrasu私watashi あなたはここにひとりanatahakokonihitori
戻modoることはできないrukotohadekinai 引hiきki取toることもrukotomo難muzukaしいshii
私watashiのno顔kao 忘wasuれたりするかなretarisurukana 私watashiのno声koe 忘wasuれたりするかなretarisurukana
懐natsuかしいkashii写真syashinのno中naka 微笑hohoeむmu あなたにまたanatanimata会aえたならetanara
柱hashiraにni刻kizaんだnda跡ato 叱shikaられたrareta壁kabeのno落書rakugaきki
思omoいi出deがga詰tsuまったこのmattakono家ieにni 知shiらないranai誰dareかka住suむのかなmunokana
手teをwo繋tsunaぎgi歩aruいたita道michi わたしをwatashiwo呼yoぶbu やさしいyasashii声koe
あなたはanataha わたしのふるさとwatashinofurusato
光hikariにni包tsutsuまれているmareteiru
あなたanata わたしのふるさとwatashinofurusato