金のニオイしかしない 歌詞 あべりょう ふりがな付

ネズミのボクは 恐竜きょうりゅうの目め逃のがれ 夜行性やこうせいに進化しんか
闇夜やみよじゃ 色いろの見分みわけいらなくて 眼めはどんどんと退化たいか
その分ぶん嗅覚きゅうかくを鍛きたえ 遠とおくの天敵てんてきと 餌えさを見みつけて
木きになる果実かじつの 匂においを嗅かいで 獲とりたくて 立たち上あがり 二に足そく歩行ほこう

自由じゆうになった手てで 火ひと道具どうぐ使つかい 切きり 焼やき 煮炊にたきし
煮汁にじるでうま味み知しり 嗅覚きゅうかくで 食たべ物ものの毒どく 選より分わけ
人類じんるいの勝利しょうりと思おもいきや 見みえず 匂においもしない ウィルスに
何度なんども 絶滅ぜつめつさせられそうに なりながら 生いき延のびた ボクたちの祖先そせん

ニオイは 空気くうき漂ただよう 100万まん種しゅ類るいの
常温じょうおんでも気化きかする 揮発性きはつせい物質ぶっしつ
鼻はなの 嗅覚きゅうかく細胞さいぼうを刺激しげきし 匂におう
だから ウィルスで 炎症えんしょうしちゃうと 匂におわない

味覚みかくは 100万まん分ふんの1に薄うすめた 液体えきたいの味あじ 分わかるが
嗅覚きゅうかくは 1兆ちょう分ふんの1に薄うすめても 分わかる 超高ちょうこう感度かんど
大気たいき中ちゅうに咲さき誇ほこる 揮発性きはつせい物質ぶっしつを 胸むねいっぱい吸すいたくて
マスクを外はずしたら 空気感くうきかん染せん 嗅覚きゅうかくを奪うばわれた ボクは
臭におわないを逆手さかてに取とり パンデミック自殺者じさつしゃの 事故じこ物件ぶっけんの 死臭ししゅう 除去じょきょ
死者ししゃ数すうの 世界的せかいてきな急増きゅうぞうを 追おい風かぜに 清掃せいそう系けいベンチャー企業きぎょう

世界せかい中じゅうの 嗅覚きゅうかく無なくした人ひと 雇用こようして グローバル化か成功せいこう
医療いりょう崩壊ほうかいした国くにの 遺体いたい処理しょりが専門せんもんの 日本にほん発はつ グローバル企業きぎょう
葬儀そうぎや ワクチンや マスコミだけが パンデミックビジネス じゃないだろ
ニオイしなくても 七転ななころび八起やおき 災わざわい転てんじて 福ふくとなせ
冥福めいふく祈いのるべき 自殺者じさつしゃや遺体いたいで 金儲かねもうけするなと 叩たたく人ひとへ
自殺者じさつしゃ弔とむらう 特殊とくしゅ清掃せいそう員いんも 立派りっぱな医療いりょう従事者じゅうじしゃ 誰だれかがやらなくちゃ