大阪行き 歌詞 町田直隆 ふりがな付

物語ものがたりの始はじまりはいつも 出会であい頭がしらの衝突しょうとつ事故じこのようで
ふと怖こわいもの見みたさで迷まよい込こんだ
見慣みなれた街まちの見慣みなれない裏通うらどおり
そこでは毎日まいにちが嵐あらしのようで 沢山たくさんの仲間なかまたちが出来できたのさ
そんな仲間なかまたちとバカをやりながら 描えがいたいつかの世界せかい地図ちず

それぞれの人生じんせい それぞれの運命うんめい 火花ひばなを散ちらして
語かたり合あったいくつもの戯言ざれごとを 僕ぼくはずっとずっと忘わすれないだろう
これからの人生じんせい この先さきの運命うんめい 恐おそれるものはない
心配しんぱいしないで きっと大丈夫だいじょうぶさ
この気持きもちを忘わすれなければ

高校こうこう辞やめて家いえを飛とび出だして 六ろく畳じょう一間ひとま風呂ふろなしに住すんでいた
誇ほこれるものはローンで買かったテレキャスター
そんなアイツは今いまでも歌うたってるのかい?
公園こうえんのベンチにみんな寝ねそべって
コートを毛布もうふ代かわりにして眠ねむった
こんな退屈たいくつな世界せかいを変かえてみせるんだと そんな夢ゆめを見みていたよ

それぞれの人生じんせい それぞれの運命うんめい 火花ひばなを散ちらして
重かさね合あった嘘うそや妄想もうそうを 僕ぼくはずっとずっと持もってゆくだろう
これからの人生じんせいこの先さきの運命うんめい 恐おそれるものはない
心配しんぱいしないで きっと大丈夫だいじょうぶさ
この気持きもちを持もち続つづけていれば

笑顔えがおを知しっているやつなら 誰だれとでも仲良なかよくなれた
その裏うらに芽吹めぶく 嘘うそを知しる前まえの事こと

あの裏通うらどおりにはもう誰だれもいない 大人おとなになる事ことは別わかれを意味いみした
僕ぼくらをいつも突つき動うごかしていた あの愚おろかな情熱じょうねつこそが
僕ぼくらの全すべてだったのだと気きづいて
七色なないろに光ひかる未来みらいはもう見みえない 全すべては悪わるい方ほうへ叶かなえられた
だけど僕ぼくには大切たいせつな思おもい出でがある
その全すべてを覆くつがえすほどの

それぞれの人生じんせい それぞれの運命うんめい 火花ひばなを散ちらして
それぞれの約束やくそくの場所ばしょの果はてへと
仲間なかまたちは今いまでも走はしっているのだろう
これからの人生じんせい この先さきの運命うんめい 恐おそれるものは何なにもないだろう
心配しんぱいしないで きっと大丈夫だいじょうぶさ
あの気持きもちを思おもい出だせれば

大阪おおさか行いきの深夜しんやバスの中なかで ふと昔むかしの事ことを思おもい出だした
朝焼あさやけの駅前えきまえのターミナルで あの笑顔えがおをふと思おもい出だす