歌い忘れていた歌 歌詞 町田直隆 ふりがな付

もしも君きみのその悩なやみが 誰だれかのものと同おなじだったとしても
悲かなしいけれどその痛いたみは きっと君きみだけのものだ
君きみが今いま抱かかえている悲かなしみの一ひとつでも
僕ぼくが肩代かたがわり出来できればよかった
綺麗きれい事ことを並ならべて楽らくになれたのは きっと僕ぼくだけだったんだろう
だけどわかっていて欲ほしいのさ 僕ぼくらがこの縮ちぢまらない距離きょりに
悩なやみ悶もだえている時ときほど 僕ぼくらは寄より添そい合あっている事ことを

情なさけなくても みっともなくても 恥はじをかいても かっこ悪わるくても
必死ひっしで生いきている君きみが好すきだよ
頑張がんばれなくても 逃にげてしまっても
負まけてしまっても 立たち上あがれなくても
自分じぶんが生いきた道みちを信しんじていて欲ほしい
そうさこれが これが僕ぼくが
ずっと歌うたおうとしていた歌うた

人間にんげんはみんな不安ふあんなもの そしてひどく寂さびしがり屋やだ
だから自分じぶんが選えらんだ道みちこそが 一番いちばん正ただしいと信しんじたいのさ
日々ひびすれちがう価値観かちかんと 日々ひびぶつかり合あう人生観じんせいかんの中なかで
大事だいじな事ことを見失みうしないそうなときは もういっそ全すべてを許ゆるしてやれ
色いろんなやり方かたで僕ぼくたちは 真実しんじつに近ちかづこうとしたけれど
だけどただ認みとめて欲ほしかっただけなんだ
こんなにも弱よわい自分じぶんがいる事ことも

情なさけなくても みっともなくても 恥はじをかいても かっこ悪わるくても
必死ひっしで生いきている君きみが好すきだよ
頑張がんばれなくても 逃にげてしまっても
負まけてしまっても 立たち上あがれなくても
自分じぶんが生いきた道みちを信しんじていて欲ほしい
そうさこれが これが僕ぼくが
ずっと歌うたおうとしていた歌うた

人間にんげんはみんなひとりぼっちだ 君きみも僕ぼくもひとりぼっちだ
だから誰だれかの生いき方かたを妬ねたみ蔑さげすんだりしてはダメさ
生うまれて生いきてそして死しんでゆく それだけできっと物凄ものすごい事ことさ
意味いみも価値かちも理由りゆうも証あかしも要いらない もっともっと自由じゆうでありたい
そして最後さいごにもう一ひとつだけ 君きみに何なにか言いえる言葉ことばがあるならば
「頑張がんばれ」でも「愛あいしてる」でもなく
どうか君きみよ 生いきていてくれ

情なさけなくても みっともなくても 恥はじをかいても かっこ悪わるくても
必死ひっしで生いきている君きみが好すきだよ
頑張がんばれなくても 逃にげてしまっても
負まけてしまっても 立たち上あがれなくても
自分じぶんが生いきる道みちを信しんじていて欲ほしい
そうさこれが これが僕ぼくが
ずっと歌うたおうとしていた歌うた
そうさこれが これが僕ぼくが
ずっと歌うたい忘わすれていた歌うた