桃源郷 歌詞 吉野裕行 ふりがな付

未来みらいはまやかし風かぜまかせ
そこは枯かれ草くさの星ほし
蜘蛛ぐもの糸いとを手繰たぐり寄よせて
泡あわの想おもい祈いのって

色いろを持もたない魂こころと魂こころ
麗うるわしいネオンに映はえてゆく
この世界せかい中じゅうで私わたしだけ悲劇ひげきのヒロインだなんて
ほざかないで

鬱陶うっとうしいひと時ときの安やすらぎさえ
また今日きょうも僕ぼくのこと支ささえてしまう

微かすかな未いまだ得えぬ光ひかり辿たどって踊おどり出だせ
その手てを握にぎるいつか 待まち侘わびてる
未来みらいはまやかし風かぜまかせ
泡あわの想おもい祈いのって

路地ろじの裏側うらがわ 淫みだらに木霊こだます
御伽おとぎの国くにのよう 愛あいのパレード
けたたましく騒さわがしい都会まち
誰だれも興味きょうみのない孤独こどく かき消けすのさ

服ふくに付ついた煙草たばこの臭くさいさえ
また心こころの隙間すきま埋うめてしまうの

僅わずかに残のこったあなたの温ぬくもり集あつめ
叶かなわぬ戯ざれ言ごとの行方ゆくえ 待まち侘わびてる
蜘蛛ぐもの糸いとを手繰たぐり寄よせて
泡あわの想おもい祈いのって

所詮しょせん僕ぼくは行いき場ばのない虫籠むしかごの中なか
空そらを夢見ゆめみた醜みにくい蝶ちょうなのさ
愛あいされたい 抱だきしめたい

微かすかな未いまだ得えぬ光ひかり辿たどって踊おどり出だせ
その手てを握にぎるいつか 待まち侘わびてる
救すくいようのないくらい愚おろかでも構かまわない
愛あいしたい意味いみなんてない
未来みらいはまやかし風かぜまかせ
泡あわの想おもい祈いのって
安やすらかに眠ねむれ 桃源郷とうげんきょう