プロテオのナイフ 歌詞 あべりょう ふりがな付

酸素さんそ使つかい 糖とうを分解ぶんかいして ATPエネルギー取とり出だし
二酸化にさんか炭素たんそ吐はき出だす ミトコンドリアは 何処どこから来きたのだろう

オレの名なはプロテオ 世界せかいで初はじめて 酸素さんそ使つかい
エネルギー生うみ出だした イケメンさ
ある日ひ オレはしくじり 古細菌こさいきんに拉致らちされ
ヤツの細胞さいぼう小しょう器官きかんとして 働はたらかされ
悩なやんだ末すえ 古細菌こさいきんに うまい話はなしがあると 切きり出だした

オレは発電はつでんが得意とくい 重荷おもにな遺伝子いでんしを
ボスが肩代かたがわりしてくれるなら 代かわりに
浮ういたオレの燃費ねんぴ ボスの肉体にくたいの 高機能化こうきのうか 巨大きょだい化かに使つかい 生存せいぞん率りつ高たかめ
オレは発電はつでんに徹てっし 「ボスと共存共栄きょうそんきょうえいしたい」と 告つげた

あの日ひから20億おく年ねん 全ぜん生物せいぶつの細胞さいぼうに寄生きせいし 勢力せいりょく拡大かくだい
60兆ちょう個この ヒトの各かく細胞さいぼうに 2,000人にんずつ働はたらいている
ミトコンドリアと呼よばれる プロテオバクテリアの子孫しそん 無なくして
全ぜん生物せいぶつは 息いきを吸すうことすらできない
まさに喉元のどもとに 突つきつけられた プロテオのナイフ

ギリギリまで 生いきることの 省しょうエネ化かにこだわって 効率こうりつ化か
不可欠ふかけつなエネルギー供給きょうきゅうだけ 石油せきゆ王おうのように独占どくせん
持もたざる経営けいえいに特化とっかして 全ぜん生物せいぶつのスキルに相乗あいのり
いかなる環境かんきょうが来きても 多様性たようせいで 難なんを乗のり切きり続つづけ
歴代れきだいの王者おうじゃ 恐竜きょうりゅう 人間にんげん 昆虫こんちゅうにも あまねく同乗どうじょう
例たとえ宇宙人うちゅうじんに 地球ちきゅうを占領せんりょうされる日ひが 来きたとしても
あの日ひのように 敵てきに取引とりひきを仕掛しかけ 必かならず乗のっ取とって
宇宙うちゅうの進化しんかを ハックし続つづけ 生いきてやる