Amor Vincit Omnia 歌詞 斎宮宗(高橋広樹) ふりがな付

静寂せいじゃくという序曲じょきょくの中なか 天鵞絨びろーど-ビロウド-の幕まくは
厳おごそかに開ひらかれるもの 『瞬間しゅんかんと永遠えいえんの邂逅かいこう』 始はじめよう
人生じんせいという其その空白くうはくの 画廊がろう-ギャルリ-に飾かざれ
絢爛けんらんな蒐集しゅうしゅう-コレクション-

緋ひき薔薇ばらの 赫かく灼しゃくたる情熱じょうねつ
蒼あおき夜よるの 靉あい靆たいたる悲嘆ひたん
歓喜かんきと憎悪ぞうお 異ことなる調しらべを奏かなでる音おとを
我わが身みに纏まとわせる

僕ぼくらが与あたえられしもの それは想おもい描えがくこと
その衝動しょうどうこそを命いのちと呼よぼう 『止やむ事ことの無ない魂たましいの鼓動こどう』
現実げんじつという箱庭はこにわに 精神せいしん-こころ-は留とめられない
世界せかいから溢あふれる 美うつくしい『瞬間しゅんかんと永遠えいえんの邂逅かいこうの響ひびき』
君きみにも見みえるか 眩まぶしい光ひかり

軈やがては果はてつる戯曲ぎきょくの中なか 書かき遂ついせるなど
誰だれにも成なせはしないだろう 然さりとて続つづけよう
満みち足たる事ことを知しらぬ者ものの 飽あくなき希求ききゅうが
創つくりだす美術びじゅつ-アート-

幼おさなき幻想げんそう 純然じゅんぜんたる理想りそう 悟さとりし絶望ぜつぼう 判然はんぜんたる境界きょうかい
色彩しきさいと輪郭りんかく 明さやかに 幽かすかに 交まじわる
舞台ぶたいの上うえで舞まい踊おどる

感嘆かんたんの吐息といきを幕間まくあいに 万感ばんかんの想おもい眼めに
その感動かんどうこそを賛辞さんじとしよう 『止やむ事ことの無ない魂たましいの鼓動こどう』
人ひとに生うまれし意味いみならば 今いまここで識しるがいい
甘受かんじゅし給たまえよ 美うつくしい『瞬間しゅんかんと永遠えいえんの邂逅かいこうの響ひびき』
君きみにも見みえるか 眩まぶしい光ひかり

真しんなる芸術げいじゅつは 創つくりし者しゃと 眺ながめむる者ものの間あいだに
生うまれし崇高すうこうな意思いしが織おりなすのだよ 其それを愛あいと呼よぼう

人ひとであることの意味いみこそ 僕ぼくらを結むすび合あわす
礼賛らいさんし給たまえ 出逢であえた奇跡きせき

『Amor Vincit Omnia』

誰だれもが与あたえられしもの それは想おもい描えがくこと
人生じんせいを飾かざるに相応ふさわしい 果はてしない世界せかいから溢あふれて
心こころ震ふるわす『魂たましいの邂逅かいこうの響ひびき』
見みえるだろう 美うつくしき光ひかり