小さな君がくれるもの 歌詞 平山カンタロウ ふりがな付

肩かたを落おとして 職場しょくばのベランダに出でてって
短みじかい休憩きゅうけいはため息いきと
流ながれる人ひとや車くるまを見みて終おわった

30代だいになって 仕事しごとにも責任せきにんが出でてきて
役職やくしょくに部署ぶしょ異動いどう 部下ぶかに取引とりひきも
あれこれのしかかる重圧じゅうあつ

俺おれ大丈夫だいじょうぶかな しっかりやっていけるのかな
そんな日々ひびの中なか君きみが生うまれて 全すべてが変かわったんだ

ほら小ちいさな君きみがくれるものが
明日あしたの僕ぼくをもっと強つよくする
負まけるもんかって前まえを向むいていける
クリームパンのようなそのお手々てても
逆立さかだつ綿毛わたげのような髪かみの毛けも
泣ないてる顔かおも笑わらってる顔かおも
胸むねの不安ふあんを消けしてくれる
少すこしずつ光ひかりが射さすように

10年ねん目めの余裕よゆうと 思おもい描えがく10年ねん後ごの理想りそうの狭間はざまで
時々ときどきは考かんがえる
このままでいいのかなんて

ほんの数すう年ねん前まえは体力たいりょくも勢いきおいもあった
そんな日々ひびと比くらべてぼやいてた
好すきでもないお酒さけ飲のんだりして

でも小ちいさな君きみが生うまれてから
これまでの僕ぼくとはちょっと違ちがう
くよくよしないぐっと踏ふん張ばれる男おとこさ
お腹なかの上うえスヤスヤの寝息ねいきも
泣なき止やんだあとの不機嫌ふきげんな眉まゆも
愛いとおしさがまたエネルギーになるんだ

ラララララララララ
繰くり返かえしの不安ふあんと毎日まいにちが襲おそってきても
君きみがいるからもう負まけたりしない
どんな困難こんなんもやっつけてく
少すこしずつ光ひかりが射さしていく
凸凹でこぼこの明日あしたへ踏ふみ出だそう