流光 歌詞 音葉文庫 ふりがな付

赤あからめいて咲さいて、今日きょうは明日あしたになる

覚おぼえてる
靡なびく煙けむりと水面みなも、揺ゆれる漁船ぎょせんと碧へき擦する空そらの静しずけさ
気きが付ついたら君きみの夏影なつかげは遠とおく流ながれて行いった
そんなことはもうどうでもいいか
最低さいていだ、心こころの内うちで叫さけんでる

波間なみまのまだまだ言いえないまま
背せを伸のばした太陽たいように目めは背そむいてたんだった
夏なつの影かげはまだ消きえないかな
手てを伸のばしてたって流光りゅうこう 届とどかないから
赤あからめいて泣ないた 今日きょうも明日あしたになる

覚おぼえてるふりで何なんとか耐たえてるだけなんだ
また一ひとつ影かげが溶とけた
気きが付ついても手ても出だせないから、夏なつの向むこうにそっと思おもい出でを置おいた
そんなことも無駄むだだと思おもった
君きみからのさよならさえ苛立いらだって、鮮明せんめいな境界線きょうかいせんが海うみの向むこうへずっと伸のびた

泣なき方かたも忘わすれてしまったわ

これからまだまだ見みえないほどの日々ひびが待まってるんだっけ
何なにを待まってたんだっけ
波なみが揺ゆらす まだ言いえない想おもい
手てを伸のばしてたってずっと届とどかないから
誰だれのせいだよって今日きょうも日々ひびは往いくだけだった

言いえなくたって明日あしたになる

さよならすらまだ言いえないまま
背せを伸のばした太陽たいように目めは背そむいてたんだった
夏なつの影かげはまだ消きえないかな
手てを伸のばしてたって流光りゅうこう 届とどかないから
赤あからめいて泣ないた日ひもまた明日あしたになる

あぁ思おもい出ですら綺麗きれいなままならいいのに
忘わすれないでよ 忘わすれないから
遠とおくだっていいよ、ただ待まってるんだ
この街まちで 今日きょうも君きみをまだ