水たまりの空 ～ドードー飛行記～ 歌詞 D ふりがな付

君きみが図鑑ずかんを読よんだ時とき 僕ぼくはもう
この世よにはいない 知しってほしい 過去かこを

大航海時代だいこうかいじだいに得えたものと失うしなったもの
放はなたれた人ひとという獣けものが未来みらいを奪うばった

水みずたまりの空そら 羽はねを広ひろげ 本当ほんとうは飛とんでみたかった
踏ふみ躙なじられた楽園らくえん 最後さいごの卵たまごは孵かえらない

君きみが大人おとなになった時とき 僕ぼくの知しる
古ふるき友とももまた物語ものがたりの中なかへ

誰だれにも気付きづかれない内うちに滅ほろんでゆくのだろう
繁栄はんえいの裏側うらがわで声こえを殺ころして泣ないた

覚おぼえていてほしい 僕ぼくらのこと 確たしかに生いきていたと
小ちいさな翼つばさは震ふるえ大おおきな命いのちは消きえていった

水みずたまりの空そら 羽はねを広ひろげ 夢ゆめならば飛とんで行いける
光ひかりと風かぜを浴あびて もうどこも痛いたくはないんだ