めまいがしたなら
転ころげて落おちるような
苔こけむした 寺てらの石段いしだん
危あぶなげな 足あしどりで
傘かささす女おんなが おりて行ゆく
女おんなの盛さかりを
からだに まといながら
うつむいた 顔かおの哀かなしさ
なにゆえの 寺てらまいり
くちびる きりりと
噛かみしめて
あのひとに 恋歌こいうたを
ふたたび 恋歌こいうたを
女おんなを捨すてては
いけないと
誰だれか歌うたってあげておくれ
黄昏たそがれせまれば
背中せなかで鐘かねが響ひびき
小雨降こさめふる 寺てらの茶店ちゃみせで
二度三度にどさんど ためいきを
お茶飲ちゃのむ間あいだにもらしてる
はるかな昔むかしの
激はげしい恋こいのために
情熱じょうねつを 使つかい果はたして
今いまはもう 過去かこばかり
夢ゆめみているよに
見みえている
あのひとに 恋歌こいうたを
ふたたび 恋歌こいうたを
その身みを
縛しばっちゃ いけないと
誰だれか歌うたってあげておくれ
あのひとに 恋歌こいうたを
ふたたび 恋歌こいうたを
女おんなを捨すてては
いけないと
誰だれか歌うたってあげておくれ
誰だれか歌うたって
あげておくれ
めまいがしたならmemaigashitanara
転koroげてgete落oちるようなchiruyouna
苔kokeむしたmushita 寺teraのno石段ishidan
危abuなげなnagena 足ashiどりでdoride
傘kasaさすsasu女onnaがga おりてorite行yuくku
女onnaのno盛sakaりをriwo
からだにkaradani まといながらmatoinagara
うつむいたutsumuita 顔kaoのno哀kanaしさshisa
なにゆえのnaniyueno 寺teraまいりmairi
くちびるkuchibiru きりりとkiririto
噛kaみしめてmishimete
あのひとにanohitoni 恋歌koiutaをwo
ふたたびfutatabi 恋歌koiutaをwo
女onnaをwo捨suててはteteha
いけないとikenaito
誰dareかka歌utaってあげておくれtteageteokure
黄昏tasogareせまればsemareba
背中senakaでde鐘kaneがga響hibiきki
小雨降kosamefuるru 寺teraのno茶店chamiseでde
二度三度nidosando ためいきをtameikiwo
おo茶飲chanoむmu間aidaにもらしてるnimorashiteru
はるかなharukana昔mukashiのno
激hageしいshii恋koiのためにnotameni
情熱jounetsuをwo 使tsukaいi果haたしてtashite
今imaはもうhamou 過去kakoばかりbakari
夢yumeみているよにmiteiruyoni
見miえているeteiru
あのひとにanohitoni 恋歌koiutaをwo
ふたたびfutatabi 恋歌koiutaをwo
そのsono身miをwo
縛shibaっちゃtcha いけないとikenaito
誰dareかka歌utaってあげておくれtteageteokure
あのひとにanohitoni 恋歌koiutaをwo
ふたたびfutatabi 恋歌koiutaをwo
女onnaをwo捨suててはteteha
いけないとikenaito
誰dareかka歌utaってあげておくれtteageteokure
誰dareかka歌utaってtte
あげておくれageteokure