逃にげておくれよ
あたしを連つれて
この世よの果はての
浄土じょうどまで
ふたり浮草うきぐさ
高瀬川たかせがわ
人目忍ひとめしのんだ
船宿ふなやどに
都忘みやこわすれの
しぐれ雨あめ
噛かんでおくれよ
あたしの耳みみを
紅葉もみじの色いろに
染そまるまで
夢ゆめをほどけば
友禅ゆうぜんが
床とこに乱みだれる
絹きぬの波なみ
都忘みやこわすれの
しぐれ雨あめ
抱だいておくれよ
あたしの乳房ちぶさ
命いのちがやせて
折おれるほど
添そえぬ運命さだめが
無情むじょうなら
あすはいらない
渡わたし舟ぶね
都忘みやこわすれの
しぐれ雨あめ
逃niげておくれよgeteokureyo
あたしをatashiwo連tsuれてrete
このkono世yoのno果haてのteno
浄土joudoまでmade
ふたりfutari浮草ukigusa
高瀬川takasegawa
人目忍hitomeshinoんだnda
船宿funayadoにni
都忘miyakowasuれのreno
しぐれshigure雨ame
噛kaんでおくれよndeokureyo
あたしのatashino耳mimiをwo
紅葉momijiのno色iroにni
染soまるまでmarumade
夢yumeをほどけばwohodokeba
友禅yuuzenがga
床tokoにni乱midaれるreru
絹kinuのno波nami
都忘miyakowasuれのreno
しぐれshigure雨ame
抱daいておくれよiteokureyo
あたしのatashino乳房chibusa
命inochiがやせてgayasete
折oれるほどreruhodo
添soえぬenu運命sadameがga
無情mujouならnara
あすはいらないasuhairanai
渡wataしshi舟bune
都忘miyakowasuれのreno
しぐれshigure雨ame