さくら貝の歌 歌詞
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去さりゆける 君きみに捧ささげむ
この貝かいは 去年こぞの浜辺はまべに
われひとり 拾ひろいし貝かいよ
ほのぼのと うす紅染べにそむるは
わが燃もゆる さみし血潮ちしおよ
はろばろと かようかおりは
君恋きみこうる 胸むねのさざなみ
ああなれど わが思おもいは儚はかなく
うつし世よの渚なぎさに 果はてぬ
馬骨
2022/12/28 05:31
1938年(昭和14年)土屋花情歌詞、八州秀章作曲の歌である・・土屋花章作曲、山田耕作編曲でNHKラジオ歌謡で唄われ大ヒット曲となった・・この歌の裏には土屋の友人鈴木義光の18才で亡くなった彼女を悼んで作った「我が恋の如く悲しや桜貝、片平のみの寂しくありて」が基本イメージとして造られたもので、ある意味の弔意が含まれていたのであるが・・歌を聴いた人は美しい桜貝に模した恋の歌と取ったのであろう・・現世の渚に果てぬも、桜貝のような淡き恋の終焉であったのであろう・・