日に本ほん海かいから吹ふく風かぜが
能の登との湾わんにも 春はる運はこぶ
いつかあなたと旅たびをした
遠とおい昔むかしの 恋こいの旅たび
今日きょうは一人ひとりで 北ほく陸りく路じ
一ひと夜よ限かぎりの 宿やど居います
夕ゆう陽ひ見みながら 泣なきそうで
思おもい出だします あの頃ころを
潮しお風かぜ浴あびに 戸とを開あけりゃ
カモメ鳴なく鳴なく 一いち夜や宿やど
泣ないてばかりのあの頃ころの
私わたし抱だきしめ能の登との夜よる
今日きょうは一人ひとりで 北ほく陸りく路じ
一ひと夜よ限かぎりの 泪なみだ宿やど
闇やみに浮うかんだ 向むこう岸ぎし
町まちの灯あかりと 眠ねむります
夢ゆめであなたに 縋すがってる
幾いくつなっても 忘わすれない
小こ船ぶね 沖おき行ゆく 能の登との海うみ
夫婦めおと船ぶねです 凪なぎの海うみ
今日きょうはこの宿やど 離はなれます
一ひと夜よ限かぎりの 和わ倉くら宿じゅく
出で来きるものなら もう一いち度ど
行いってみたかや 能の登と島じまへ
日ni本hon海kaiからkara吹fuくku風kazeがga
能no登toのno湾wanにもnimo 春haru運hakoぶbu
いつかあなたとitsukaanatato旅tabiをしたwoshita
遠tooいi昔mukashiのno 恋koiのno旅tabi
今日kyouはha一人hitoriでde 北hoku陸riku路ji
一hito夜yo限kagiりのrino 宿yado居iますmasu
夕yuu陽hi見miながらnagara 泣naきそうでkisoude
思omoいi出daしますshimasu あのano頃koroをwo
潮shio風kaze浴aびにbini 戸toをwo開aけりゃkerya
カモメkamome鳴naくku鳴naくku 一ichi夜ya宿yado
泣naいてばかりのあのitebakarinoano頃koroのno
私watashi抱daきしめkishime能no登toのno夜yoru
今日kyouはha一人hitoriでde 北hoku陸riku路ji
一hito夜yo限kagiりのrino 泪namida宿yado
闇yamiにni浮uかんだkanda 向muこうkou岸gishi
町machiのno灯akaりとrito 眠nemuりますrimasu
夢yumeであなたにdeanatani 縋sugaってるtteru
幾ikuつなってもtsunattemo 忘wasuれないrenai
小ko船bune 沖oki行yuくku 能no登toのno海umi
夫婦meoto船buneですdesu 凪nagiのno海umi
今日kyouはこのhakono宿yado 離hanaれますremasu
一hito夜yo限kagiりのrino 和wa倉kura宿juku
出de来kiるものならrumononara もうmou一ichi度do
行iってみたかやttemitakaya 能no登to島jimaへhe