はかなき夢ゆめの なつかしく
訪たずね来きたりし 日光にっこうで
あの日ひの恋こいの なきがらは
そっと流ながそう 湖みずうみに
あなたの涙なみだ 指先ゆびさきで
そっとぬぐった 中禅寺湖ちゅうぜんじこ
ひとりの旅たびの 淋さびしさは
知しらぬわけでは なかったが
忘わすれはしない あのひとの
姿清すがたきよらな 面影おもかげを
あふれる紅葉こうよう 浴あびながら
風かぜも色いろづく いろは坂ざか
傷きずつきながら 人ひとはみな
生いきる強つよさに めぐりあう
ゆうべの月つきを 待まちきれず
そっとみずから 散ちる花はなよ
汀みぎわの音おとに 酔よいなから
心名残こころなごりの 中禅寺湖ちゅうぜんじこ
はかなきhakanaki夢yumeのno なつかしくnatsukashiku
訪tazuねne来kiたりしtarishi 日光nikkouでde
あのano日hiのno恋koiのno なきがらはnakigaraha
そっとsotto流nagaそうsou 湖mizuumiにni
あなたのanatano涙namida 指先yubisakiでde
そっとぬぐったsottonugutta 中禅寺湖chuuzenjiko
ひとりのhitorino旅tabiのno 淋sabiしさはshisaha
知shiらぬわけではranuwakedeha なかったがnakattaga
忘wasuれはしないrehashinai あのひとのanohitono
姿清sugatakiyoらなrana 面影omokageをwo
あふれるafureru紅葉kouyou 浴aびながらbinagara
風kazeもmo色iroづくduku いろはiroha坂zaka
傷kizuつきながらtsukinagara 人hitoはみなhamina
生iきるkiru強tsuyoさにsani めぐりあうmeguriau
ゆうべのyuubeno月tsukiをwo 待maちきれずchikirezu
そっとみずからsottomizukara 散chiるru花hanaよyo
汀migiwaのno音otoにni 酔yoいなからinakara
心名残kokoronagoりのrino 中禅寺湖chuuzenjiko