ツガイアゲハ 歌詞 初音ミク ふりがな付

昏くらい夜よるの町まちを駆かける 君きみの腕うでを引ひいて遠とおく
淡あわい花はなの吹雪ふぶき まるで僕等ぼくらを隠かくす様ようだ

繰くり返かえす罪つみに赦ゆるしは要いらない
色いろふ花はなの香かおるを 纏まとい宵時雨よいしぐれ

舞まい踊おどる烏からすと番つがいのあげは
僕等ぼくらを導みちびく先さきに
黒くろい羽はね 甘あまい蜜みつ 鳥篭とりかごの中なかへ

零こぼれ行いく滴しずくに想おもいを馳はせて
飲のみ干ほして終しまえば善よい
君きみが居いて呉くれるなら 答こたえも見みえるだろう

夜よるが明あけた森もりを駆かける 君きみの腕うでを引ひいたまま
咽むせぶ声こえに立たち止どまれば 「大丈夫だいじょうぶ、もっと遠とおくへ」と笑わらう

篭かごの中なかの世界せかい 憐あわれな蝶々ちょうちょう
生いかすも殺ころすも お気きに召めす侭ままに

舞まい踊おどる烏からすと番つがいのあげは
溶とけて落おちる蝋ろうの花はな
灼やけた羽はね 焦こげる匂におい 陽炎かげろう 揺ゆり揺ゆられ

求もとめては与あたえて 奪うばって埋うめて
背徳はいとく 暴あばく感情かんじょう
二人ふたりなら何処迄どこまでも 堕おちても構かまわない

禁きんじた蜜みつを求もとめ 楽園探らくえんさがし惑まどう
番つがうあげはの群むれが 飛とび交かう

舞まい踊おどる烏からすと番つがいのあげは
僕等ぼくらは行いき着ついた先さきで
夢ゆめを見みて 明日あしたを語かたり
互たがいの存在そんざいを憂うれい慈いつくしみ嘆なげき生いきてゆく

交差こうさする視線しせんが熱ねつを孕はらんで
全すべてを燃もやそうとする
永久えいきゅうか夢幻むげんか

君以外欲きみいがいほしくない