ぼくの街まちでは 朝あさになると
いやにすました海風うみかぜが 路地裏ろじうらを吹ふいて
きみはお化粧けしょう うれしそうに
とっても綺麗きれいだと思おもう
つい 目めをそらします
ぼくらは わらの犬いぬ
去さりゆく景色けしきを 見みとどけもせずに
ただ ただ 語かたり合あう
たがいのしるしを 遺のこすように
遠とおくの丘おかでは 子供こどもたちが
覚おぼえたばかりのくちづけ 戯たわむれて歌うたうように
ぼくは だれかが 子供こどもたちのそれを
咎とがめはしないかと 気きが気きじゃないんです
ぼくらは わらの犬いぬ
ありもせぬものを 信しんじぬくために
ただ ただ 生いきてゆく
だれかのしるしを 辿たどるように
いつか そのしるしを見みつけた学者がくしゃが
首くびをかしげるだろう
まるで なんの価値かちもないものを
なによりも大切たいせつにした ぼくらさ
ぼくのbokuno街machiではdeha 朝asaになるとninaruto
いやにすましたiyanisumashita海風umikazeがga 路地裏rojiuraをwo吹fuいてite
きみはおkimihao化粧kesyou うれしそうにureshisouni
とってもtottemo綺麗kireiだとdato思omoうu
ついtsui 目meをそらしますwosorashimasu
ぼくらはbokuraha わらのwarano犬inu
去saりゆくriyuku景色keshikiをwo 見miとどけもせずにtodokemosezuni
ただtada ただtada 語kataりri合aうu
たがいのしるしをtagainoshirushiwo 遺nokoすようにsuyouni
遠tooくのkuno丘okaではdeha 子供kodomoたちがtachiga
覚oboえたばかりのくちづけetabakarinokuchiduke 戯tawamuれてrete歌utaうようにuyouni
ぼくはbokuha だれかがdarekaga 子供kodomoたちのそれをtachinosorewo
咎togaめはしないかとmehashinaikato 気kiがga気kiじゃないんですjanaindesu
ぼくらはbokuraha わらのwarano犬inu
ありもせぬものをarimosenumonowo 信shinじぬくためにjinukutameni
ただtada ただtada 生iきてゆくkiteyuku
だれかのしるしをdarekanoshirushiwo 辿tadoるようにruyouni
いつかitsuka そのしるしをsonoshirushiwo見miつけたtsuketa学者gakusyaがga
首kubiをかしげるだろうwokashigerudarou
まるでmarude なんのnanno価値kachiもないものをmonaimonowo
なによりもnaniyorimo大切taisetsuにしたnishita ぼくらさbokurasa