うすむらさきの 花はなをたずねて
はるばると来きた 霧ヶ峰きりがみね
まつむしそう 思おもい出でに咲さく
母ははと来きた路みち 今いまも変かわらず
行いけどもつきぬ 花はなに酔よいしれ
登のぼりつめても 尚なおはるか
まつむしそう 咲さき続つづく山やま
母ははと来きた路みち ただなつかしく
幸福しあわせだった 花はなにうもれて
母ははを背負せおいし 信濃路しなのじの
まつむしそう すだく虫むしの音ね
母ははと来きた路みち 風立かぜたちぬ秋あき
山小屋やまごやの窓まど 淡あわきともしび
花はなのうつり香が 囲炉裏いろりばた
まつむしそう 夕霧ゆうぎりにぬれ
母ははと来きた路みち 小夜さよ更ふけてゆく
うすむらさきのusumurasakino 花hanaをたずねてwotazunete
はるばるとharubaruto来kiたta 霧ヶ峰kirigamine
まつむしそうmatsumushisou 思omoいi出deにni咲saくku
母hahaとto来kiたta路michi 今imaもmo変kaわらずwarazu
行iけどもつきぬkedomotsukinu 花hanaにni酔yoいしれishire
登noboりつめてもritsumetemo 尚naoはるかharuka
まつむしそうmatsumushisou 咲saきki続tsuduくku山yama
母hahaとto来kiたta路michi ただなつかしくtadanatsukashiku
幸福shiawaseだったdatta 花hanaにうもれてniumorete
母hahaをwo背負seoいしishi 信濃路shinanojiのno
まつむしそうmatsumushisou すだくsudaku虫mushiのno音ne
母hahaとto来kiたta路michi 風立kazetaちぬchinu秋aki
山小屋yamagoyaのno窓mado 淡awaきともしびkitomoshibi
花hanaのうつりnoutsuri香ga 囲炉裏iroriばたbata
まつむしそうmatsumushisou 夕霧yuugiriにぬれninure
母hahaとto来kiたta路michi 小夜sayo更fuけてゆくketeyuku