日時計 歌詞 中村雅俊 ふりがな付

冬枯ふゆがれの小ちいさな駅前えきまえで
少すこしのあいだ きみをさがそう
一いち時間じかんごとの バスに乗のるために
集あつまってくる人々ひとびとの中なかに……

夏なつ近ちかいのどかな海岸かいがんで
子供こどもをつれたきみをさがそう
打うちよせて消きえる 白しろい波なみの輪わに
笑わらいさざめく人々ひとびとの中なかに……

目めを閉とじても 目めを閉とじても
待まちちびと来きたらず
佇たたずむほくは 日時計ひどけいになる
もう愛あいせない もう愛あいせない
伸のびすぎた影かげは……
宵闇よいやみにまぎれベイルおろす

春はる浅あさい垣根かきねのあいだから
通とおりを急いそぐ きみをさがそう
くゆらすたばこの むらさきをすかし
とまどうように ほほえみかけて

目めを閉とじても 目めを閉とじても
待まちちびと来きたらず
佇たたずむほくは 日時計ひどけいになる
もう愛あいせない もう愛あいせない
伸のびすぎた影かげは……
宵闇よいやみにまぎれベイルおろす