搖れる大地Ⅱ 歌詞 頭脳警察 ふりがな付

月つきの虹にじにほほえみながら
忘わすれられた旅たびにでる
来きたるべきものなどありはしない
ぼくはどこにも生いきてはいない
三文さんもんオペラはお終しまいさ
ここを過すぎたら嘆なげきの大地だいち
ここを過すぎたら永遠えいえんの夜よる
ここを過すぎたら滅ほろびの都みやこ

尽つきたのぞみが俺おれのプロペラに息いきをふきかける。
紺碧こんぺきのおおぞらの涯はてまで飛とんでいけと!

揺ゆれるあしたにほほえみながら
幽霊ゆうれいたちのバンケット
昼ひるが夜よるにかわるのならば
レミングの群むれに火ひを放はなて
ぼくはまぼろし夢ゆめはうそ
ここを過すぎたら嘆なげきの大地だいち
ここを過すぎたら永遠えいえんの夜よる
ここを過すぎたら滅ほろびの都みやこ

いつまで夢ゆめをみてるつもりじゃ!
おまえのその複葉機ふくようきが吐はきだした苦くるしまぎれのちぎれ
雲くもが龍りゅうにでも見みえるというのか!

シルトの雨あめにうたれながら
アカシアの港みなとを馬車ばしゃがでる
世界せかいはどこにもありはしない
ぼくをだれもみつけられない
舞踏会ぶとうかいはお終しまいさ
ここを過すぎたら嘆なげきの大地だいち
ここを過すぎたら永遠えいえんの夜よる
ここを過すぎたら滅ほろびの都みやこ