舞まいをひとさし
巣立すだちの舞まい
舞まいをひとさし
別わかれの舞まい
鳴なき方かたも
飛とび方かたも
生いきる術すべも知しらなかった
そんな雁かりの子こを
慈いつくしみ 育そだててくれた
あなたが
このくちばしに
いのちと愛あいをくれました
この翼つばさは
飛とび立たつ時ときを待まつばかり
今いま
唄うたをひとふし
巣立すだちの唄うた
唄うたをひとふし
鳴謝めいしゃの唄うた
鳴なく声こえも
飛とぶ姿すがたも
こんなに立派りっぱになりました
そんな雁かりの子こは
飛とび立たつ時ときを待まつばかり
どうか どうか どうか どうか
お許ゆるしください どうか
どうか どうか どうか
もう決きめたことなのです
「……嗚呼ああ、あの人ひとの面影おもかげを、そなた達たちに見みる日ひが来こようとは」
果はたすべき悲願ひがん
たとえ 焼やかれに行いくと
わかっていても
これが最後さいごです
飛とび立たつ我われらを
この門出かどでを
どうか…
どうか…
舞まいをひとさし/嗚呼ああ…
唄うたをひとふし/嗚呼ああ…
あの日ひ見みた
雁かりの家族かぞく
あの雁かりの子こらが今いま…
いざ
嗚呼ああ…
参まいらん
舞maiをひとさしwohitosashi
巣立sudaちのchino舞mai
舞maiをひとさしwohitosashi
別wakaれのreno舞mai
鳴naきki方kataもmo
飛toびbi方kataもmo
生iきるkiru術subeもmo知shiらなかったranakatta
そんなsonna雁kariのno子koをwo
慈itsukuしみshimi 育sodaててくれたtetekureta
あなたがanataga
このくちばしにkonokuchibashini
いのちとinochito愛aiをくれましたwokuremashita
このkono翼tsubasaはha
飛toびbi立taつtsu時tokiをwo待maつばかりtsubakari
今ima
唄utaをひとふしwohitofushi
巣立sudaちのchino唄uta
唄utaをひとふしwohitofushi
鳴謝meisyaのno唄uta
鳴naくku声koeもmo
飛toぶbu姿sugataもmo
こんなにkonnani立派rippaになりましたninarimashita
そんなsonna雁kariのno子koはha
飛toびbi立taつtsu時tokiをwo待maつばかりtsubakari
どうかdouka どうかdouka どうかdouka どうかdouka
おo許yuruしくださいshikudasai どうかdouka
どうかdouka どうかdouka どうかdouka
もうmou決kiめたことなのですmetakotonanodesu
「……嗚呼aa、あのano人hitoのno面影omokageをwo、そなたsonata達tachiにni見miるru日hiがga来koようとはyoutoha」
果haたすべきtasubeki悲願higan
たとえtatoe 焼yaかれにkareni行iくとkuto
わかっていてもwakatteitemo
これがkorega最後saigoですdesu
飛toびbi立taつtsu我wareらをrawo
このkono門出kadodeをwo
どうかdouka…
どうかdouka…
舞maiをひとさしwohitosashi/嗚呼aa…
唄utaをひとふしwohitofushi/嗚呼aa…
あのano日hi見miたta
雁kariのno家族kazoku
あのano雁kariのno子koらがraga今ima…
いざiza
嗚呼aa…
参maiらんran