一いち秒びょう前まえの瞬またたき 取とり残のこされた世界せかい
羽撃はばたけるなら彼かれに伝つたえて
羽根はねを焦こがす無数むすうの鳥とりが
灰はいを散ちらし安やすらぎ笑わらう
誰だれか散ちらせ
僕ぼくがここに居いたという証あかしも
骨ほねはどうせ砂すなと化かして消きえるのに
呑のまれて踏ふまれた仲間なかまの声こえ 終おわりにできない理由りゆうが
僕ぼくらの背中せなかを突つき立たてる
螺旋らせんの中なかを逃にげ果おおせば 彼かれは昇のぼり私わたしは降くだる
柱はしらを光ひかりで埋うめる月光げっこうが微かすかな記憶きおくを照てらした
彼かれを探さがしているようだ
「あの小説しょうせつの中なかで集あつまろう」
導みちびく声こえは空耳そらみみの様よう
漂ただよう海うみ これはあなたが始はじめた物語ものがたりだから
羽根はねを焦こがす無数むすうの鳥とりが
灰はいを散ちらし安やすらぎ笑わらう
誰だれか散ちらせ
僕ぼくがここに居いたという証あかしも
骨ほねはどうせ砂すなと化かして消きえるのに生いきてる
一いち秒びょう前まえに戻もどして 彼かれが消きえ去さる前まえに
一ichi秒byou前maeのno瞬matataきki 取toりri残nokoされたsareta世界sekai
羽撃habataけるならkerunara彼kareにni伝tsutaえてete
羽根haneをwo焦koがすgasu無数musuuのno鳥toriがga
灰haiをwo散chiらしrashi安yasuらぎragi笑waraうu
誰dareかka散chiらせrase
僕bokuがここにgakokoni居iたというtatoiu証akashiもmo
骨honeはどうせhadouse砂sunaとto化kaしてshite消kiえるのにerunoni
呑noまれてmarete踏fuまれたmareta仲間nakamaのno声koe 終oわりにできないwarinidekinai理由riyuuがga
僕bokuらのrano背中senakaをwo突tsuきki立taてるteru
螺旋rasenのno中nakaをwo逃niげge果ooせばseba 彼kareはha昇noboりri私watashiはha降kudaるru
柱hashiraをwo光hikariでde埋uめるmeru月光gekkouがga微kasuかなkana記憶kiokuをwo照teらしたrashita
彼kareをwo探sagaしているようだshiteiruyouda
「あのano小説syousetsuのno中nakaでde集atsuまろうmarou」
導michibiくku声koeはha空耳soramimiのno様you
漂tadayoうu海umi これはあなたがkorehaanataga始hajiめたmeta物語monogatariだからdakara
羽根haneをwo焦koがすgasu無数musuuのno鳥toriがga
灰haiをwo散chiらしrashi安yasuらぎragi笑waraうu
誰dareかka散chiらせrase
僕bokuがここにgakokoni居iたというtatoiu証akashiもmo
骨honeはどうせhadouse砂sunaとto化kaしてshite消kiえるのにerunoni生iきてるkiteru
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