五月雨プロローグ 歌詞 夏山よつぎ feat. IA ふりがな付

白しろい部屋へやにて目覚めざめれば今日きょうも夕陽ゆうひが沈しずむ
良いよい子こだから、明日あしたは起おきられるかな
毎日まいにちのようにくれていた君きみからのメッセージも
次第しだいに少すくなくなった

青あおい春はるを着きた女子高生じょしこうせいが恋路こいじを駆かける
何気なにげなくも私わたしと重かさね合あわせた
君きみと過すごしていたはずの"もしも"の未来みらいを想像そうぞうして
ふいに泣なきたくなった

私わたしは今いまもまだ、大人おとなになれずにいる
泡沫うたかたの感傷かんしょうなんかに囚とらわれた溟くらい未来みらいだ
私わたしは今いまもなお、この手てを伸のばしている
君きみが歩あるき出だした方ほうへと

ああまた4月がつが君きみを奪うばい去さっていく
私わたしはカレンダーをめくれないでいる
あの日ひ、出逢であったときに誓ちかったあの約束やくそくを
君きみは忘わすれてしまったんだろう
5月がつに桜さくらが舞まい散ちっていく
知しらずに季節きせつが巡めぐり、泣ないている
君きみの時間じかんはここよりずっと進すすんでしまっている
抱だきしめた 増ふえることのないアルバムを

出会であいも別わかれもどこ吹ふく風かぜ、私わたしを置おいていく
ふと気きづけば立葵たちあおいが庭にわに咲さいている
6月がつ、私わたしを雨あめが急せかした
思おもい出でが降ふらした水溜みずたまりに今いまも心こころを映うつしているんだ

白しろい部屋へや、目覚めざめたそこに君きみが立たっていた
「あなたが僕ぼくを迎むかえに来きたんだ」
私わたしの時間じかんも 君きみの時間じかんも 止とまっちゃいなかった
君きみと走はしり出だす未来みらいへと!

ああまた7月がつを君きみとほら紡つむいでいく
ふたたび思おもい出でが降ふり積つもっていく
どこにだって行いける世界せかいで迷まよわないように
どこにも行いかないでいようか
8月がつに火ひの花はなが咲さいている
夜空よぞらを見上みあげて手てを繋つないでいる
この手てをずっと私わたしはきっと離はなさないように
抱だきしめた 新あたらしい日々ひびのアルバムを